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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2022年J3リーグ第5節 カターレ富山vsFC岐阜

2022-04-15 18:35:43 | サッカー視聴記(2022年その他)

<富山スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 西部
RCB 大畑 CCB 林堂 LCB 鎌田
RWB 松本雄真 DH 末木 LWB 安藤
IH 姫野 IH 椎名
FW マテウス・レイリア FW 川西
<岐阜スタメン> 4-2-3-1
GK 桐畑
RSB 舩津 CB フレイレ CB 岡村 LCB 宇賀神
DH 山内彰 DH 庄司
RSH 窪田 CH 柏木 LSH 菊池
FW 山内寛史

今季から新たに岐阜の監督に就任した三浦俊也氏ですが、実に11年ぶりとなるJリーグの監督業。
そのクラブの選択は2年前のゼムノヴィッチ・ズドラブゴ氏(18年ぶり)然り、過去のネームバリューだけで監督を選んでやしないかと、傍らから見ていて不安を感じる時もあり。
そんな思考は当然選手編成にも色濃く表れ、一部のメディアで「銀河系軍団」などと呼ばれる程、一昔前のJ1の主力・J2でレギュラーからあぶれた選手を搔き集めたものとなり。
前年も似たような編成で昇格を逃した事もあり、緊縮という名の方針転換がなされるかと思われましたが、さらにその傾向を強めて今シーズンに臨む事となりました。

開幕から3戦で1勝1分1敗と全くの五分の成績を描き、上位と下位どちらに針が振れるかという所で、まさかのウィルス禍に襲われてしまい。
活動停止により前節は中止、その爪痕が残るように3節から大幅にスタメンを弄っての試合を強いられた三浦氏。(6人入れ替え)
そんな状況で迎えた富山との一戦は、富山監督・石崎信弘氏とともに奇しくも、過去に札幌(現在J1)を昇格に導いた者同士の対戦となりました。

立ち上がりからサイドを効果的に使い押し込んでいく岐阜。
メンバーを弄った影響か、この日は4-4-2から4-2-3-1へとフォーメーションを変更(一部では4-3-2-1と表現されていましたが)していた事もあり、憚らずも目先を変える効果があったのか。
過去の監督業では、専守のサッカーと揶揄される程のディフェンス重視な側面があった三浦氏ですが、この日の岐阜はボール保持を重視しての攻撃が色濃く表れていました。
それは自身の発想の転換か、ないしは充実したメンバーを揃えた岐阜の編成に合わせての事なのかは不明ですが。

一方プレッシングサッカーが持ち味の富山も、岐阜のポゼッションに対抗。
前半12分、敵陣で椎名がボール奪取すると、拾った姫野のリターンを中央で受けてミドルシュートを放ち。
しかしGK桐畑のセーブに阻まれます。
この他にもボール奪取や、岐阜のパスミスを拾ったりして好機に繋げる富山。
21分にはパスワークでの前進から、エリアからすぐ手前の位置でマテウスが岐阜・庄司に倒されて反則、フリーキックを獲得。
右ハーフレーンの位置から放たれた、キッカー林堂の直接シュートは壁を越えてゴールを襲うも、惜しくも右に外れてサイドネット。
一進一退ながら、フィニッシュに繋げられている分富山が優勢という絵図の中、(4月とは感じられない暑さ故の)飲水タイムを迎え。

その後は右往左往し中々ボールが落ち着かない展開を描き。
時間を浪費したのち、32分に再び岐阜・宇賀神の反則でフリーキックを得た富山、今度は右サイド奥なのでクロスを選択。(キッカーは椎名)
クリアされた跳ね返りをダイレクトで姫野がシュート(エリア内でブロック)と、再びフィニッシュで終え。
ペースを掴んだ富山は迎えた34分、最終ラインからの繋ぎを得点に結び付けます。
右サイドでダイレクトパスを繋ぎ前進、川西のフリックでマテウスにボールが渡ると、ドリブルで前進ののち中央へパス。
エリア手前で受けた姫野、ボールコントロールで好位置に置いたのち右足でシュートを放つと、ゴール左隅を見事に捉え。
優勢の流れの中で、しっかりと先制点を奪いました。

リードを奪われた岐阜、自身の攻撃スタイルもあり、ここからボールを持たされる危惧が高まる事に。
ポゼッションサッカーとは言っても、中々可変が見られず富山のプレッシングに難儀する場面が目立っており、この辺が三浦氏の攻撃面の落とし込みの課題でしょうか。
そんな中、右サイドで舩津を使う攻撃に活路を見出す岐阜。
36分にパスワークから窪田がエリア内へスルーパスを送り、走り込んだ舩津が富山・マテウスに倒されるという際どいシーン(反則は無し)が見られましたが、以降も右サイドでの崩しから舩津がクロスに辿り着く攻撃で押し込み。

そしてアディショナルタイム、左サイドでのスローインから、庄司のサイドチェンジでここも右サイド。
そして例によって舩津がクロスを上げると、ニアサイドで山内寛がヘディングで捉え、ループの軌道となったシュートがGK西部を越えてゴールに吸い込まれ。
前半終了間際での同点という、最高の形を描いた岐阜。

1-1で終えて迎えた後半、岐阜はハーフタイムで菊池→村田へと交代して臨み。
後半もサイド中心の攻撃を展開する岐阜。
富山はプレッシングが嵌らなくなり、ウイングバックのみの薄いサイドを突かれて押し込まれるシーンが多くなり。

後半6分、柏木のスルーパスに右サイド奥に窪田が走り込み、ディフェンスに遭うもコーナーキックを得。
これがこの試合初のCKとなりましたが、そこからゴールが生まれます。
右からのキックでキッカー柏木がニアサイドにクロスを送ると、ヘディングシュートを放ったのはまたも山内寛で、富山・鎌田のブロックも及ばずゴール左へと突き刺し。
急造的な起用となりがらも、本職であるFWで力を発揮した山内寛。

逆転を果たした岐阜、9分には窪田が右サイドでのカットインからミドルシュートを狙う(枠外)など、押せ押せとなってきた感があり。
流れを引き戻したい富山、その直後に椎名→大野耀平へと交代します。
これで末木・姫野のドイスボランチへと移行しますが、大野はFWに入ったものの、1トップか2トップかは今一つ不明な状況に。

つまりは守備の際は5-3-2か、5-4-1か不透明という事であり、そのため岐阜のサイド攻撃に難儀する状態は続いてしまいます。
そして14分左サイドで宇賀神のパスを受けた村田、持ち味の突破力を発揮。
ドリブルで奥へと切り込んでグラウンダーのクロスを送ると、ニアで山内寛フリック→ファーで窪田シュートという完璧な流れでゴールネットを揺らし。
さらに点を重ねた岐阜、勝利に大きく前進します。

2点差となり、こうなると中々ショートカウンターも望めない状況である富山。
16分に一瞬の隙を突き、最終ライン(大畑)からのロングパスにより一気にエリア内を突く攻撃で決定機を迎えますが、エリア内右から放たれた大野耀のシュートは岐阜・フレイレがスライディングでのブロックで防がれます。

18分には前線3人(マテウス・川西・大野)の関係性で攻撃、縦パス→ポストプレイの連続での前進から、ドリブルでエリア内左を突いたマテウスが低いクロス。
ファーサイドで大野がボレーシュートにいくも、ジャストミートせず右へと逸れ。
結局これを最後にマテウスが退く事となります。(高橋と交代・同時に姫野→大山へと交代、19分)

ハッキリとした大野の1トップになった事もあり(ボランチには松本がシフトし、大山が右WBに)、岐阜の攻撃を遮断しつつ攻撃権を握れるようにはなった富山。
22分には再びロングパスを大野が受けにいき、岐阜・フレイレとの競り合いでチャージされて反則、直接FKを得ます。
キッカー林堂は再び直接シュートし、壁の間を通してゴール左を襲ったものの、GK桐畑のセーブに阻まれてゴールならず。

後半の飲水タイムは25分に挟まれ、明ける際に岐阜は庄司→本田へと交代。
尚も富山の攻撃を受ける中、29分には窪田が足を攣らせて続行不能となり担架で運ばれるなど、ダメージが色濃く表れてきた岐阜。(石津と交代)
しかし三浦氏の本業は守備、と言わんばかりに最後の場面ではやらせず、得点を与えません。

33分に富山は最後の選手交代、末木・松本→碓井・松岡へと2枚替え。
これにより再び碓井の1アンカーで、3-3-2-2へとフォーメーションが戻る事となります。
2列目に入った松岡はその直後に川西の浮き球パスを収めたのち、エリア手前からシュートを放つ(GK桐畑キャッチ)など、積極性を見せる事でチームに活力を与えんとします。
前年のこの試合(27節・熊本戦)を思い出させる松岡の存在感ですが、この日は残念ながら結果に表れる事は無く。

36分に岐阜も最後の交代を行い、柏木・宇賀神→本石・小山へと2枚替え。
2人ともDF登録で、舩津が左SBに回り小山が右SBに入りましたが、もう一人の本石は最前線の1トップへ。(山内寛がトップ下に降りる)
その後はロングボールのターゲット役となった本石、コンバートかないしは長身FWを起用したかった故の窮余の策か。
ともかくこれにより中々攻め辛い状況に陥った富山、以降両センターバックも深い位置まで攻撃に絡んでくるも、再度の攻勢は最終盤まで待たれる事となります。

44分ここも最終ラインからのロングパスを通して好機を作る富山、大畑のロングパスをエリア内右で高橋が受け、戻しを経て大山がクロス。
これをファーサイドで鎌田が合わせボレーシュートを放ちますが、GK桐畑のセーブに阻まれ、どうしてもゴールを割れません。
尚も攻め込み45分、左サイドを崩して鎌田からのクロスが上がると、ファーサイドで大野が頭で合わせにいき。
しかし齎されたのは競り合った岐阜・村田と交錯した結果、自身が痛んで倒れ込むシーンとなってしまいます。
村田が立ち上がる一方で、大野はスタッフに支えられてピッチ外で治療を受ける事となり。

その後アディショナルタイム中に大野がプレーに復帰するも、やはりこの窮状を跳ね返すのは厳しかった富山。
結局1点も返す事無く、試合終了の笛が吹かれ。
岐阜が活動再開後の初戦を白星で飾る事となりました。

岐阜にとって目出度い試合となった一方で、富山は5戦で3敗(1勝1分)と厳しい状況に陥る事となり。
岐阜と同じく今季こそ昇格を目指すという立場にも拘わらず、といった惨状に、ホームページ内では早くも社長・左伴繁雄氏からの声明が発表されました。
「昇格への最大のチャンス」と語っていた前年を逃したツケは大きい、という印象を受けましたが、果たして巻き返しはなるのか。


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