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DAZN観戦 2021年J1リーグ第6節 湘南ベルマーレvsセレッソ大阪

2021-03-25 16:24:02 | サッカー視聴記(2021年J1)

<湘南スタメン> 3-3-2-2
GK 谷
RCB 舘 CCB 石原広教 LCB 田中
RWB 岡本 DH 三幸 LWB 高橋
IH 名古 IH 山田直輝
FW 大橋 FW 町野
<C大阪スタメン> 4-4-2
GK キムジンヒョン
RSB 松田陸 CB 西尾 CB 瀬古 LSB 丸橋
RSH 坂元 DH 奥埜 DH 原川 LSH 清武
FW 豊川 FW 大久保

降格が無しになった前年、最下位に沈み助けられた格好の湘南。
今季もこれまで1勝4敗と、スタートダッシュを掛けられる事無く下位に低迷中とあり、早くも残留争いの事を考えなければならなくなりました。

今までの「ストーミング」に近いスタイルから、ある程度のボール支配を取り入れチームに落とし込んでいる浮嶋敏監督。
これまで顕著だった「ラフプレーも厭わず……」という泥臭い姿勢から、整合性が取れつつあるのかは判断しかねる所ですが、前節(FC東京戦・2-3)は敗れはしたものの好試合を演じ。
そしてこの日もボールを繋いでの攻撃が冴え渡りましたが、悪天候という自然の要素により全く綺麗に映らないサッカーとなってしまいました。

立ち上がり、湘南は主に左サイドでパスを繋ぐ攻撃を展開。
3バックを変形させ、田中が攻撃参加して人数を増やし、高橋・山田直とともにパスワークを展開。
この形を軸にしつつ、右の岡本へのサイドチェンジを多用したり、追い風を利用した三幸のロングパスで前線に一気に繋いだりと多彩な攻撃。

一方のセレッソはこれまで、前倒しされた11節(3/3、川崎戦)以外の全試合でスタメンを固定しているとの事で、コンディション面で苦心が感じられるような入り。
湘南のパス回しにリトリート重視の守備を敷くも、ポイントで縦パスを通されてチャンスを作られる場面が目立ち。
反面プレスにいった時も、最終ラインのドリブルでかわされ徒労に終わる事多々。
前半7分、この日初めてセレッソのプレスを浴びた湘南でしたが、田中がドリブルで剥がしたのち右サイド裏へロングパス。
受けた岡本からのクロスに大橋が走り込んでシュート。(ゴール左へ外れる)

時々受けるセレッソの反撃をいなしつつ攻勢を掛ける湘南、最大の好機は20分。
ここも左サイド主体にパスを繋いだのち、田中が中央へと縦パスを送り、受けた大橋がエリア内へ進入。
こぼれ球を山田直が拾ってシュート、ブロックされたボールを尚も押し込んでゴールにねじ入れ、湘南が先制……と思われましたがノーゴールに。
山田直は2度目のシュートの際、腕にボールを当てておりこれがハンドを採られたとの事で、VAR確認の末得点は認められずという運びになりました。

以降天候とともに荒れ気味の内容となり、23分には湘南・岡本が、丸橋へのアフターチャージで反則・警告。
中々波に乗れないセレッソは27分、大久保が右サイド遠目からロングシュートを狙ったものの、大きくゴール左へ外れ。
その後のゴールキックの際にGK谷が、ボールボーイにボールを早く送るようジェスチャーをしていたのが象徴的で、どうにもイライラが両チームに募っていたような試合でした。

前半の終盤、それが噴出したかのように湘南がファールを多発させ、セレッソがセットプレー攻勢に。
特に坂元の突破力は圧巻で、右サイド奥で反則を貰っては、自らフリーキックを蹴るという攻撃でゴールを脅かし。
そんなセレッソの最大のチャンスは38分、GKキムジンヒョンのスローからのビルドアップ、右→中央→左へとサイドを変えたのち丸橋が中央へロングパス。
豊川を狙ったボールは一旦カットに入られるも、こぼれ球を豊川がそのままエリア手前からシュート。
グラウンダーのボールがゴール左を襲いましたが、惜しくもポストを直撃してしまいゴールならず。
双方決定機があった前半でしたが、0-0で折り返す事となります。

後半に向け、セレッソは2枚替えを敢行し、2トップを双方交代。(大久保・豊川→加藤・高木)
布陣を4-2-3-1へとマイナーチェンジして挑む事となりました。(清武がトップ下に回り、高木が左SH)

オフに4度目のセレッソ就任となったレヴィー・クルピ監督。
ブラジルでの監督業も、アトレチコ・ミネイロで5度監督を務めているなど、同一クラブに縁のある運命にあるのかもしれません。
3年前にガンバの監督を務めた際全く結果が出なかったのも、そう考えるとある意味納得ではあり。

ターンオーバーを殆ど敢行せず、という今季のクルピ監督。
しかしガンバでの監督業(2018年)も、過密日程の状況で同様のチーム運営を行った事が印象に残っており、この方策は信念のようなものでしょう。
前年J2でも結果が出なかった大久保(ヴェルディ)を見事再生させたのが今季の最大の成果で、傍らから見えづらい部分での指導力が素晴らしいものがあるのでしょうか。
その手腕は自身と相性の良い現場でしか発揮出来ず、Jリーグではそのクラブがセレッソであり、他のクラブでは生きない……と勝手に邪推を膨らましたり。

悪天候は依然として収まらない中始まった後半、いきなり湘南の好機。
キックオフから右サイドへロングパスを送り、名古の縦パスを岡本がフリックし、エリア内で大橋がシュートチャンス。
しかし放たれたシュートはGKキムジンヒョンがセーブ。

肝を冷やしたセレッソ、その直後にルーズボールを拾いにいった丸橋が、湘南・舘にスライディングで倒され蹲る場面が。(反則)
ここから再びセットプレー攻勢に入り、後半4分には右コーナーキックから、クリアされたボールを坂元が再びクロス。
これが直接ゴールに向かい、ゴールバーを直撃するという際どいシーンとなり、今度はセレッソ側が風を利用する展開になるかと思わされます。

しかし、向かい風でロングボール抑制を強いられても組み立てられるのがこの日の湘南。
9分には左サイドで、三幸縦パス→町野受けてエリア内左へスルーパス→大橋シュートと、地上メインでの素早い攻撃。
シュートはまたもGKキムジンヒョンがセーブするも、エリア内で山田直が拾い攻撃継続、横パスを受けた名古がシュート。
しかしゴール前でセレッソ・西尾がブロックで防ぎ、再度繋いでの町野のシュートもブロック。
決定機量産の構えをとりながらも、肝心のゴールは奪えません。

以降はセレッソがセットプレーも絡めて攻撃機会を増やす展開。
GKキムジンヒョンの多彩なフィードを利用しつつ湘南のプレスをかわし、チャンスを作っていくも、ペースを握っているという感じはせず。

双方無得点のまま試合が進むと、20分頃から雨脚が一段と強くなり。
風の強さで横殴りとなるその雨で、画面からでも、戦う選手達の状況を気にせずにはいられない状態となります。

飲水タイム(24分)の後は、セレッソが多く攻撃機会を握りながらも、ゴールに近い(フィニッシュに持ち込む)のは湘南という様相。
28分にはカウンターから岡本のシュート(枠外)、33分には町野が右からカットインしてシュート(枠外)と、本数を重ねていきますがゴール出来ず。
35分には逆にセレッソにワンチャンス、奥埜の右ハーフレーン手前からのクロスを、エリア内中央で加藤がピンポイントで捉えヘディングシュート。
しかしゴール左へと外れ、一刺しで仕留めるとはいきません。

ベンチも交代枠を使うのが難しい試合になっていたのか、ハーフタイム以降動きは無く。
36分になってようやく双方カードを切る事となりました。
セレッソが奥埜→藤田へと代えたのに対し、初の交代となった湘南は一気に3枚替え。
山田直・岡本・町野→茨田・古林・石原直樹へとチェンジ。(全て同一ポジション)

見た目も内容も泥仕合といった感じで、そんな雰囲気に押されたかアクシデントが発生。
38分にセレッソ・原川が足を痛めてしまい自陣エリア手前で倒れ、担架で運ばれて無念の交代。(西川が交代で出場、清武がボランチにシフト)
折りしも日本代表に選手された直後の原川、悔やまれる故障となってしまいました。

終盤に突入し、湘南が再び押し気味の様相に。
ロングボールが風で戻されるという難儀なシーンも作りながら、最後まで圧力を掛ける姿勢を見せます。
それでもやはりゴールを生む事は出来ず。(45分に田中→大岩に交代、舘が左CBへシフト)
アディショナルタイム、エリア内から高橋がシュートするも、ブロックされた末にGKキムジンヒョンが抑え。
結局0-0のままスコアは動く事無く、試合終了の笛を聴く事となりました。

内容は上々ながら、前節に続き結果がついて来ない試合となった湘南。
悪天候という要素もあり、従来の粗さが(意図的では無いでしょうが)隠せない内容ともなってしまいました。
このタイミングで2週間のインターバルが挟まれるとあって、果たして干天の慈雨とする事が出来るでしょうか。

コメント
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