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DAZN観戦 2021年J1リーグ第21節(前倒) 横浜FCvs川崎フロンターレ

2021-06-04 18:14:03 | サッカー視聴記(2021年J1)

<横浜FCスタメン> 3-4-2-1
GK 南
RCB 伊野波 CCB 中塩 LCB 袴田
RWB 岩武 DH 古宿 DH 高橋 LWB 高木
IH ジャーメイン良 IH 小川
FW 渡邉
<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB イサカ・ゼイン CB ジェジエウ CB 車屋 LSB 登里
DH ジョアン・シミッチ
IH 脇坂 IH 橘田
RWG 家長 CF 小林 LWG 長谷川

勝ち点52で首位のクラブと、勝ち点7で最下位のクラブとの戦い。

同じ神奈川県のクラブ同士でありながら、絶望的に勝ち点を離されている横浜FC。
当然J1残留への道も風前の灯火といった感じであり、ここから残留を目指すには何かスペシャルな出来事を起こさなければならず。
ここで首位快走しているクラブを下す事があれば、その燃料に出来るかもしれない。
そんな状況であろうと推測しますが、果たして王者・川﨑を相手に何を残す事が出来るか。

しかし試合前から逆風が吹き、選手にウィルス感染者が現れてしまい。
その影響もあったか、前試合からスタメンを7人入れ替えて臨む事となり、ボランチには古宿が今季初スタメン。(マギーニョは川崎からのレンタルなため出れず)
対する川崎も、代表に選手を大量に送り込んでいる影響でメンバーを弄る破目に。
右サイドバックには初出場となるイサカが入るなど、若干不安視されるスタメンとなりました。

試合開始から、川崎がボールを支配しパスを回すというお馴染みの展開に。
それでも敵陣深くまで前進してから、戻して作り直しというシーンが目立つなど、何処と無く冷静に横浜FCの振る舞いを観ている感じでもありました。
象徴的だったのが前半8分で、GKチョンソンリョンがボールを(足下で)持った所に横浜FC・高橋がプレッシング。
しかしチョンソンリョンは冷静に右サイドへフィードを送ると、脇坂の落としから左へ展開されたのちパスワークで前進。
最後は登里がシュート気味にクロスを入れてGK南がパンチングでクリア、で終わりましたが、相手がどういったプレスを掛けて来るかを見極めている節があったこの攻撃シーン。
その内容はFWがセンターバックを監視しつつ、ボランチの高橋が突っ込んで来たというものでした。
後が無いクラブらしい積極的なプレッシングだったものの、あっさりかわされたため果たしてそこに連動性はあったかどうか。

序盤はお互い好機を作りながら、共にオフサイドを量産させるといった絵図で時間は進み。
そんな中で15分の川崎、ジェジエウのミドルパスを中央で小林がフリックし、裏で受けた長谷川がGKと一対一に持ち込んでシュート。
見事にゴールネットを揺らし、早くも先制か……と思われたものの、VAR確認が長らく行われているうちにオフサイドの空気が濃厚に。
そして案の定ゴールは取り消しとなってしまいました。

押され気味の横浜FC、川崎のディフェンスの前に中々パスを繋げないシーンが目立ちましたが、左サイドの高木を中心に攻撃を展開。
初出場である川崎・イサカを狙い撃ちにしているかのような振る舞いでしたが、結局シュートにまでは持ち込めず。

逆に川崎はセットプレー、特に直接フリーキックで横浜FCゴールを脅かし。
20分、左ハーフレーン・エリアからかなり手前という位置から、キッカー脇坂はクロスを入れると見せかけて直接シュート。
これにGK南は逆を突かれて動けませんでしたが、ボールはゴール左へと外れてしまい横浜FCにとっては命拾い。
飲水タイムが挟まれた(23分)のちの26分には、左サイド奥からという位置で、再びキッカー脇坂は直接シュート。
狙うには厳しいと思われた位置でしたが、枠に向かうボールを今度はGK南はしっかりセーブと、有効打を放っていきました。

流れの中からの川崎の攻撃は、この日は両SBが心なしかいつもより高目に位置取り。
最後方でボールを持っている段階からウイングを追い越すシーンも目立つなど、何処と無く初出場のイサカを楽にしてやろうという方策に見受けられました。

しかしそれも、イサカが低目の位置でパスを受けた30分頃から収まりを見せ、SBはパスワークに絡みつつの前進という平常運転へ。
以降徐々に流れも良くなってきたか、横浜FCに攻撃権を渡す事無くペースを掴む川崎。
そして39分、自陣でジェジエウがボール奪取するとそのままドリブルで前進し、右の家長へ展開。
家長からクロスが入ると、横浜FC・伊野波がクリアするもあろう事か古宿に当たってしまいエリア内へこぼれ、小林がそこを逃さずゴール左へと蹴り込みネットを揺らし。
半ばラッキーともいえた形の先制点でしたが、プレッシャーを与え続けた事が功を奏したでしょうか。

ここまで依然としてフィニッシュに持ち込めない横浜FC。
反撃体制を取るどころか、以降は最終ラインでのパスミスが目立ち始め、冷や汗ものの展開に。
43分には家長に拾われたのち、小林が再度中央からシュートという決定機に持ち込まれましたが、小林のシュートはゴール上へ外れ。
アディショナルタイムにも自陣深めで橘田に拾われるなど(ここはシュートには繋がらず)、ボールを前に運ぶ事すら覚束ない状況を強いられてしまいます。
結局前半はシュートゼロのまま終えてしまう事となりました。

共にハーフタイムでの交代は無く、微調整を図っての巻き返しを狙う横浜FC。
高木の突破力を中心としての左サイド一辺倒という前半の攻撃でしたが、後半に入ると一変。
高木がボールを持ち、前進したのち中央へと流れたのちのサイドチェンジ。
または右サイドで作ってからのサイドチェンジで、高木にボールを託すという、幅を使った攻撃を展開した立ち上がり。
後半5分には後者での攻めで、高橋の縦パスがジャーメインに入り、受けたジャーメインが反転シュート。(枠外)
ようやく初のフィニッシュに結び付けると、以降ボールを支配し王者相手にも退かない戦いを見せ付けます。

川崎は13分、シミッチの敵陣でのパスカットから長谷川のエリア内左からのシュート(DFに当たったのちGK南セーブ)に持ち込んだものの、依然として横浜FCのペース。
アンカーのシミッチもディフェンスに傾倒してプレッシャーを受けていたか、16分には渡邉を倒してしまい、古宿が拾って流された後もその古宿を倒してしまい。
合わせ技の反則で警告を貰うという、らしくないシーンを作ってしまいました。

しかし押され気味ながらも、冷静に受けていたのでしょうか。
22分にプレッシングを受けてGKチョンソンリョンにまで戻されるも、チョンソンリョンのフィードの跳ね返りを脇坂が拾い、左のスペースへスルーパス。
長谷川が受けてエリア内へ進入、ファーサイドへクロスを上げると、フリーで走り込んでいた小林が合わせネットに突き刺します。
疑似カウンターのような流れが綺麗に決まり、追加点をゲットした川崎。
前に観た湘南戦(16節)と違い、プレッシングに対する逃げの姿勢は全く感じられなかったGKへの戻しからの攻撃。
前述の序盤のチョンソンリョンの振る舞いを見ていたから、というのもあったでしょうか。

2点差となり、勝ち点を得る事すら難しくなってきた横浜FC。
27分に3枚替えを敢行し、前線3人を揃って入れ替え。
渡邉・小川・ジャーメインに代わり、クレーベ・伊藤・中村が投入されました。
同時に川崎も橘田→塚川へと交代。
尚も川崎は、32分に小林・長谷川→レアンドロ・ダミアン、遠野とカードを切っていきます。

今季4試合の出場となった大ベテランの中村、実に監督交代後初の出場という側面もあり。
シャドーの位置で守備の負担もあまり無く、パスワークを円滑にしていく役目を果たし、チームにペースを取り戻させます。
37分、クレーベのポストプレイを受けた中村、裏へのスルーパスで高木を抜け出させるも飛び出したGKチョンソンリョンがクリア。

しかし39分に再度横浜FCの交代。
古宿→前嶋へと交代し、以降は右サイドでのプレーが目立った中村。
もしかすると4-4-2へのフォーメーションのシフトが行われ、右サイドハーフへと移ったのかもしれませんが、繊細は不明。
そしてここから再び川崎の攻撃が牙を向く事となります。

40分、中盤での繋ぎからシミッチの左サイドへの展開を経て、エリア手前中央のダミアンに渡り。
ダミアンは一旦エリア内へ浮き球を送り、ブロックされたボールを自らシュートに持っていき、ゴール上を際どく襲います。
その後の42分には、登里のスルーパスをダミアンが入れ替わりで受けると、完全フリーとなりGKと一対一に。
しかし最後のタッチが大きく、二択に持ち込めずGK南に抑えられてしまいます。

45分には右サイド奥のスローインから、家長を中心としたパスワークで中央へ送り、登里がミドルシュート。(ブロックされ右CKに)
完全に追加点を狙いにいく姿勢で、AT突入後もそれは変わらず。
直後のCKでは、キッカー脇坂のファーサイドのクロスで、塚川がヘディングシュートを放ちますが左ゴールポストを直撃。
その後もイサカの右サイドの突破から、エリア内右で受けたダミアンが、得意のトラップ→バイシクルというシーンを演じたものの角度は無くシュートとはならず。
途中投入されたダミアンのプレーを中心に、最後まで攻撃でスタジアムを沸かせた川崎。
最後は2年目の神谷をプロ初出場させる余裕も作り(登里と交代・同時に脇坂→小塚へと交代)、0-2のまま逃げ切りに成功しました。

これでリーグ戦では無敗のまま、ACL中断に入る事が確定した川崎。
そんな遥か上から見下ろすクラブに果敢に挑んだ横浜FCでしたが、既に15節にもアウェイで対戦している(3-1)ので、ダブルを達成される事となり。
どちらも内容的には決して完敗ではありませんでしたが、これから奇跡を起こすには物足りなさを覚えるのは否めず。
2週間の中断期間(間に天皇杯がありますが)を経て、何とか足掛かりを掴みたい所でしょう。


DAZN観戦 2021年J1リーグ第17節 大分トリニータvsアビスパ福岡

2021-06-02 16:20:23 | サッカー視聴記(2021年J1)

<大分スタメン> 3-4-2-1
GK ポープ・ウィリアム
RCB 坂 CCB エンリケ・トレヴィザン LCB 三竿
RWB 小出 DH 羽田 DH 下田 LWB 香川
IH 町田 IH 小林成豪
FW 長沢
<福岡スタメン> 4-4-2
GK 村上
RSB エミル・サロモンソン CB 奈良 CB 宮 LSB 輪湖
RSH 金森 DH 前 DH 田邊 LSH 杉本
FW ブルーノ・メンデス FW 渡

福岡がJ1に戻って来た事で、「バトルオブ九州」も盛り上がりを見せている……かどうかは現地民では無いので不明ですが、このカード自体は2018年以来。
しかもJ1の舞台でとなると、2006年という遠い時代にまで遡らなければならず。
「5年に一度」の周期でしかJ1に居れなかった福岡と、財政破綻で2010年以降汚泥に塗れる破目になった大分という両クラブ。
そんな苦難の背景が伺い知れるものの、ようやくJ1での対戦が実現したという事で、暗い過去は置いておき健闘を誓いあう体制に。

現状降格圏に沈んでいる大分の方が悲壮感は大きく、そのためか試合開始から積極的な入りを見せます。
果敢にデュエル・空中戦を展開し、その土俵では得意分野なはずの福岡相手にも一歩も退かず。
そしてボールを確保し、攻撃権を得ていく大分。

そんな姿勢が結果に結び付いたのが前半7分。
最終ラインから右へと展開され、小出のスルーパスに走り込んだ長沢がポストプレイで繋ぎ、拾った町田が裏街道で福岡・宮を抜いて低いクロス。
福岡・奈良に当たりファーサイドに流れたボールを香川が折り返すと、スペースに転がった所を長沢が走り込んでシュートを放ち、ネットを揺らし。
大分の気迫に押されたか、福岡ディフェンスの初動の遅れが印象に残った得点でしたが、勝ち点3へ向けて上々の立ち上がりを見せた大分。

その後福岡も反撃体制に入り、15分には相手クリアを金森がヘッドで繋ぎ、メンデスがエリア手前からシュート。(ブロック)
直後にはサロモンソンが大分・小林成にアフターチャージを受け反則(小林成に警告)、そのフリーキックでキッカー・サロモンソンのクロスから、ニアサイドでメンデスがヘディングシュート。(GKポープキャッチ)
21分にも、宮の裏へのロングパスをエリア内で受けたメンデスがシュート(ディレイでオフサイド)と、メンデスを中心にフィニッシュシーンを作っていきます。

立ち上がりこそ激しさが目立った大分ですが、一旦ボールを持つといつものように最後尾でのパス回しからのビルドアップ。
序盤は前回観た時のように、3バックをずらしての2センターバック化。
しかしこの日は小出が右ウイングバックで出場していたため、逆の左へとずれて三竿がサイドバック化し、エンリケ・坂が中央という形。
試合時間が経過し、20分頃に羽田が最終ラインに降りて「ミハイロ・ペトロヴィッチ(現札幌監督)式」の形を取り始めたものの、長くは続かず。
そして飲水タイム(24分)明けには、逆の右へとずれて坂が右SB化する形が見られましたが、その頃は既に福岡がボールを支配する展開になっており。

その飲水タイムが明けた直後、福岡は心臓である前が大分・羽田との競り合いで頭部から出血、治療を受ける事に。
この日の大分の激しさを象徴するようなシーンとなりましたが、これで福岡サイドも闘志が甦ってきたか、前の復帰後は一方的にボールを握って攻撃を展開します。

それでもボールポゼッションを重視しないチームである福岡、「ボールを持たされている」感は拭えず。
オーソドックスなボックス型の形から、時折ボランチの片割れが左に降りるのを混ぜつつボールを繋ぎますが、ボランチが降りる左サイドでの攻撃が圧倒的に多く。
右サイドにサロモンソンが控えているのが今季の福岡ですが、既にそこがストロングポイントと知れ渡っており、避けに走っていたのでしょうか。
「対策に対する対策」のように振る舞ったものの、結局そこからシュートに結び付く事は無く。
45分に奈良のロングパスから金森がヘッドで繋ぎ、クリアされたボールを拾ったメンデスがフリーでシュートを放った(ゴール上へ外れる)シーンのみに終わり。

ペースは失ったものの依然としてデュエルの激しさは止まない大分。
福岡もそれに応戦していき、37分には渡が後ろからのディフェンスで下田を倒してしまい反則・警告。
40分には逆に、香川がサイドチェンジを受けるサロモンソンに対しチャージして反則・警告と、両サイドにカードが突き出され。
これらによりシュート数は少ない(前半で大分1本・福岡3本)ながらも、テンションは高めを維持しつつ前半が終了します。

リードを奪われている福岡、後半開始前に早くも動き、渡→フアンマ・デルガドへと交代。
2トップに助っ人を並べる布陣としましたが、どちらかといえば万能型のメンデスが、ターゲットを務めていた前半。
それをターゲット役に特化したフアンマの投入で、微調整を図りにかかったでしょうか。

後半が始まり、早速福岡はフアンマ目掛けたロングボールによる攻撃を展開。
彼の収めから、右サイドのサロモンソンがクロスを入れるというシーンが多発と、複数のストロングポイントを絡ませて攻勢を仕掛けます。
後半3分には左サイドで田邊のクロスが防がれたのち前から右へと展開しサロモンソンがクロス。
クリアされるも拾った田邊が繋ぎ、杉本がミドルシュート。(ゴール右へ外れる)
9分には奈良がロングパスを送ると、フアンマを越えてメンデスが頭で収め、エリア内へ進入してシュート(ゴール右へ外れる)と大分ゴールを襲うシーンを作っていきます。

一方の大分は押され気味の展開の中、14分に小林成が足を攣らせてしまい、交代の措置が採られる事に。
時間的に早すぎる気もしましたが、この日の球際で激しく勝負する大分のスタイルが、5試合ぶりのスタメンであった小林成にとってはキツかったという要素もあったでしょう。
その後一旦ピッチに復帰した小林成ですが、17分に渡邊と交代。
同時に福岡も交代し、杉本・輪湖・金森から山岸、湯澤にジョルディ・クルークスと一挙3枚替え。

双方交代策を経て、最初の攻撃は大分。
19分、右サイドで長沢がクロスを入れるもクリアされ、中央で下田が拾って二次攻撃。
そして渡邊とのワンツーで中央突破しエリア内に進入するも、福岡・奈良に倒されて撃てず、反則にもならず。
好機は逃したものの、以降下田の動きが活発となり、好循環を見せる大分。

21分に早めの飲水タイムが挟まれ、とうとう第4クォーターともいえる時間帯に。
リードされている福岡は当然攻撃に圧力を掛けるものの、逆に大分にとってカウンターのチャンス。
24分にはクリアボールを渡邊が繋ぎ、長沢ポストプレイ→下田裏へロビング→渡邊フリック→香川とダイレクトプレイの連続を経て、左サイド奥で香川が相手に当てて左コーナーキックをゲット。
ここまでCKが皆無という珍しい試合でしたが、キッカー下田のクロスをニアサイドで長沢が跳ぶも合わず、中央に流れてこぼれた所をエンリケがシュート。
一瞬の隙を逃さなかったエンリケ、J初ゴールで喜びを爆発させる追加点となりました。

2点差となり、とにかく攻めなければならなくなった福岡を余所に、尚もカウンターで脅かしにかかる大分。
1トップの長沢を橋頭堡に、ボールキープする事で時間も使いつつの攻撃。

しかし好事魔多しとなったのが30分。
メンデスが右サイドで下がってボールを受け、そのままクルークスとのワンツー突破で奥へ進入とやや強引な攻撃を見せる福岡。
そしてメンデスがクロスを入れると、ブロックに入った下田の腕に当たり、ハンドを取られてPKに。
このPKを蹴るのはクルークスで、落ち着いてゴール左へと蹴り込みGKポープの逆を突いてゲット。
過去2試合連続してPKを失敗している福岡、その際のキッカーがそれぞれメンデス・フアンマだったため、この場面ではクルークスに落ち着いたようでした。

ともかく1点を返し、望みを繋ぐ福岡。
スコアが入った事で勢い付き、前線でのボール奪取から好機に繋げ押し込んでいきます。

1点差となった事で、ベンチワークで逃げ切りを図る大分。
36分に町田→高澤へと交代、前線に運動量を担保したのちの42分、坂→刀根へと交代。
終盤の福岡のパワープレイに備え、最終ラインに高さを加える采配を見せます。

次第に福岡は好機を作れなくなり、40分に田邊→重廣へと交代したものの流れを変えられず。
逆に大分に決定機が到来したのが43分。
相手のクリアボールを、この日再三セカンドボールの奪取で目立っていた下田がここでも拾ったのち、渡邊のスルーパスで長沢が抜け出しGKと一対一に。
エリアライン際からシュートを放ったものの、コースが甘くGK村上にセーブされてしまいます。(こぼれ球を高澤がシュートするもGK村上キャッチ)
直後には右サイドでボールを持った長沢がカットイン、かわされた福岡・宮がバックチャージの格好となってしまい反則・警告。
追加点こそ奪えなかったものの、終盤に来て福岡を脅かすシーンを作り、心理的に優位に立ったであろう大分。

そして6分というアディショナルタイムを迎え、2トップを活かしての放り込みによる攻撃をするしかない福岡。
しかし大分のマークが厳しく中々上げられず、後ろでボールを回しつつ、奈良や湯澤をオーバーラップさせてターゲットとするなど苦し紛れの策が目立つ事に。
結局シュートに繋ぐ事が出来ず、長いはずの6分間はあっという間に過ぎ去り。
試合終了となり、貴重な勝ち点3を得て約3週間のブレイクに入る事が出来た大分。

ブレイクの間に天皇杯2回戦が挟まれる日程(6/9、6/16)となっており、恐らくベストメンバーを起用するであろう各クラブ。
Jクラブ優位な日程の中、ジャイアントキリングが起こるかどうかが見物ですが、各Jクラブはそんな下からの突き上げを一叩きしてリーグ戦に繋げたい所でしょう。


DAZN観戦 2021年J1リーグ第16節 湘南ベルマーレvs川崎フロンターレ

2021-05-29 16:13:38 | サッカー視聴記(2021年J1)

<湘南スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 谷
RCB 舘 CCB 石原広教 LCB 大野
RWB 畑 DH 田中聡 LWB 高橋
IH 池田 IH 山田
FW ウェリントン FW 町野
<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 DH 谷口 DH 車屋 LSB 旗手
DH ジョアン・シミッチ
IH 田中碧 IH 脇坂
RWG 遠野 CF 小林 LWG 長谷川

川崎を止められるのは何処か。
16節はミッドウィーク開催で、前回の際(5月12日の前倒し20節)は下位の仙台相手に2-2の引き分け。
ミッドウィークで下位相手、というのが一つのキーセンテンスとなりそうな結果となり、そしてこの日も下位の湘南が相手。
過密日程でターンオーバーを強いられるのは当然で、まさにそのやり時と捉えられがち。
この日も例外では無く、ジェジエウやレアンドロ・ダミアン、三苫・家長をベンチに留めてのスタート(ベンチ外に登里)となった川崎。

試合が始まり、ホームの湘南はFWのウェリントンを起点にしたロングパスを主体にして攻勢。
合流当初はジョーカーとしての起用が主だったウェリントン、コンディションも大分改善されてきたようで、従来のような幅広いポストワークで活躍を見せます。

折りしも川崎はジェジエウの居ない最終ラインとなっており、無理にエアバトルで対抗するよりはある程度自由にやらせる事を選んでいたでしょうか。
湘南の攻撃を凌ぎつつ、マイボールの際はしっかり攻撃を繋いで相手ゴールを脅かす。
そんな王者らしい振る舞いを取っていたでしょうか。
前半13分に右サイドでロングパスを収めた遠野がミドルシュートを放った(枠外)のがファーストシュート。
18分には長谷川の落としを小林が繋いだのち、遠野の短いスルーパスに抜け出してシュート。(GK谷キャッチ)

それでも水曜開催の影響か、お互いフィニッシュシーンは少なめの序盤戦となり、23分に飲水タイムが挟まれます。

明けた後は湘南が攻撃権を握るも、シュートまでは辿り着けず。
3バックの最終ラインを変形させ、2CBの形でビルドアップするというスタイルが特徴の湘南。
しかしその一列前はCBの片割れ(左右CBのどちらか)と、アンカー(田中聡)の2人で、やや流動的なスタイル。
鳥栖のようなボックス型を取る4人を完全固定させる形とはまた別で、ここから攻撃を展開させようとするも、この日はパスの精度が今一つ。
好機を作るのはロングボールか、プレッシングによる敵陣でのボール奪取が主となっていました。(まあその方が効率良いのは確かですが)

そんな湘南の攻撃に対し受けに回っていた感があった川崎。
30分に自陣左サイド・ゴールライン際から攻撃を開始、シミッチを中心としたパスワークで湘南のプレスをいなし、右へ展開したのち遠野からクロス。
これを小林がヘディングシュートで締め、ゴール右へ外れたものの、ここから本領を発揮する事となります。
39分にはシミッチの右へのロングパスから、遠野・田中碧・脇坂が繋いだのち、田中碧がエリア内へドリブル。
ディフェンスに阻まれるも、こぼれ球を遠野がシュートを放ち(GK谷キャッチ)、湘南ゴールを脅かし。
シミッチからの長短交えたパスワークが冴え渡り、攻撃権を支配したものの、ゴールは奪う事は出来ず。
前半はスコアレスで折り返します。

共に交代無く後半のキックオフを迎え、湘南が前半同様、ウェリントンを使い好機を作る入り。
高橋の裏へのロングパスにウェリントンが走り込み、GKチョンソンリョンがエリアを飛び出してクリアしたのが開始1分。
3分にはコーナーキックから、クリアされたのち石原広のロビングをエリア左からウェリントンが折り返し。
町野が合わせにいくも撃てず、こぼれ球を池田がボレーシュート。(ゴール左へ外れる)
4分も浮き球でウェリントンを走らせ、彼が前へ落としたボールを町野が拾い、エリア内右からシュートを放つも枠外に。

川崎に対し何もさせないという時間帯を作り上げると、迎えた11分。
流れの悪さに3枚替えを準備していた川崎サイドを尻目にボールを繋ぎ、右サイドを畑・池田の2人で突破して(畑が)クロス。
クリアされたのち今度は左サイドから繋ぎ、エリア内に高橋が入り込んで中央のウェリントンへ送ると、ウェリントンはポストプレイで後方へ。
そして池田がシュートを放つと、ブロックでエリア内へこぼれたボールをさらに高橋がシュート。
GKチョンソンリョンが至近距離でセーブするも、さらに山田がヘディングで詰め、ネットを揺らしゴール。
しつこいぐらいの追撃でついに王者の守備網を破り、先制点をゲットした湘南。

準備されていた3人を投入した川崎。(脇坂・長谷川・遠野→橘田・三苫・家長)
レギュラークラスの家長・三苫をグラウンドに入れた事で、ペースを取り戻す川崎。
三苫は得意のドリブルを見せ付け、16分にはそれを湘南・田中聡が反則で止めてしまい警告を受ける事に。
その2分後の18分、小林のポストワークからボールを受けた三苫、左からエリア内へと向かうドリブルで好機を演出。(フィニッシュには持ち込めず)
多彩なパスワークに足りなかったもの(ドリブル)を強烈に植え付けていきます。

そしてこのタイミングでダミアンを投入。(シミッチと交代)
小林が右WG・家長がIH・田中碧がアンカーへとそれぞれシフトし、さらに圧力を掛ける体制に。
また同時に湘南サイドもカードを切り、畑・町野→岡本・石原直樹に交代。
さらに3人目として平岡を用意(山田と交代だったらしい)していましたが、あろう事か田中聡が小破してしまい取り消しに。
すぐに田中聡に代えて中村が投入されました。

その直後の21分、早速ダミアンの破壊力が炸裂。
敵陣エリア手前で何度もサイドを揺さぶり、左サイド手前から旗手のクロスが入ると、ヘディングシュートを放ったダミアン。
跳び出したGK谷を押しのけつつループでゴールにねじ込んだものの、VARチェックののち主審がOFRに入った結果、ダミアンの反則となりノーゴールに。

25分に飲水タイムが挟まれたのちも、攻撃権を独占していく川崎。
しかしリードされているのは相変わらずで、焦りも加わる第4クォーターともいえる時間帯。
30分には小林のエリア内右からのクロスがブロックされ、こぼれ球を家長が繋ぐも、シュートにいった旗手はミート出来ず。(その後三苫が拾い折り返すもシュートまで行けず)
続く31分には、ディフェンスラインでの繋ぎで湘南のプレスを受けてしまい、GKチョンソンリョンまで戻されてしまうシーンが。
川崎がこうしてボール保持中に押し込まれてしまうのは観ていて新鮮であり、相当敗戦へのプレッシャーを感じてしまっていたのでしょうか。

32分に最後の交代枠を使い、小林→ジェジエウに交代。(家長が右WGに戻り、旗手がIH・車屋が左SBへシフト)
そのジェジエウ、直後(33分)には最後尾からドリブルで持ち上がるシーンを作ります。
これは好機に繋がらずも、何とか同点・逆転に向けての気勢を高めようとしているように映り。
その後は湘南・ウェリントンを抑え込む役どころに収まり、それを果たしていくジェジエウ。

そして37分、川崎らしい最終ラインでの繋ぎからでした。
ジェジエウから左へと展開し、田中碧が前進から右へロブを出し、右サイドで細かく繋いだのち旗手が中央へヒールパス。
これを山根がダイレクトでエリア内へ送ると、中央でダミアンがワントラップで浮かせた次の瞬間、得意のバイシクルシュートの体勢へ。
これが綺麗にミートされ、ゴール左へ突き刺さり。
ダミアンの個人技が最高の結果を齎し、同点に追い付いた川崎。

リードを失ってしまった湘南ですが、まだ同点で諦める道理は無く。
39分にはエリア手前で山田の左→右へのサイドチェンジを受けた岡本がクロスを上げると、ウェリントンがヘディングシュート。
GKチョンソンリョンがセーブして右CKとなり、キッカー池田はサインプレーを選択してグラウンダーでクロスを入れると、山田がダイレクトでシュートを放ちましたがゴール右へ外れ。
窮鼠猫を噛むかの如く、勝ち越しを狙いに行きます。

川崎サイドも40分、三苫のドリブルから家長がミドルシュートを放ったものの枠を捉えられず。
双方フィニッシュを放つ展開で、どちらに転ぶか全く判らず。

疲労もかなり濃くなってきたか、川崎・谷口が立て続けに反則を犯してしまい、フリーキックで好機を得る湘南。
42分の右サイドからのFK、キッカー中村のクロスをファーサイドでウェリントンが折り返すと、エリア手前中央で待ち構えていた池田がシュート体勢に。
しかしシュートは空振りに終わり、湘南サイドも疲労感漂うシーンとなりました。

アディショナルタイムに入り、最後に流れを得たのは川崎。
右サイドでの家長のキープから左へ展開し、三苫のパスをダミアンが2タッチでのポストプレイで家長に繋ぎ、受けた家長がシュート。
ブロックされこぼれたボールを三苫がさらにシュートしましたがオフサイドとなりモノに出来ず。
その後も三苫のドリブルからのスルーパスに家長が走り込み、エリア内左からシュートするもGK谷がセーブ。
そしてCKとなり、キッカー田中碧のクロスがGK谷のパンチングでクリアされた後、山根の右からのクロスをジェジエウがヘディングシュート。
しかしこれもGK谷がキャッチと、谷の壁を破る事が出来ずに終了を迎えてしまいました。
1-1のままタイムアップで引き分けとなり、依然として川崎の無敗は維持されたまま。

ACLに参加する川崎は6月2日を最後に中断へと入るという変則的な日程で、あと2試合この記録を保つ事が出来るか。
立ち塞がるのは鹿島と横浜FCで、止められないとなると、7月17日の1試合のみで再度五輪による中断に突入。
無敗を続け気分良く休む事となると、今季はもはや連覇に向かうのみとなりそうです。


DAZN観戦 2021年J1リーグ第14節 ベガルタ仙台vsアビスパ福岡

2021-05-19 16:20:51 | サッカー視聴記(2021年J1)

<仙台スタメン> 4-2-3-1
GK ヤクブ・スウォヴィク
RSB 真瀬 CB 吉野 CB 平岡 LSB 石原
DH 上原 DH フォギーニョ
RSH 加藤 CH 関口 LSH 氣田
FW 西村
<福岡スタメン> 4-4-2
GK 村上
RSB エミル・サロモンソン CB 奈良 CB ドウグラス・グローリ LSB 志知
RSH 金森 DH 前 DH 田邊 LSH 杉本
FW ジョン・マリ FW ブルーノ・メンデス

ボトムの位置を突っ走ってしまっている仙台。まだ下に横浜FCが居ますが
12節・柏戦で初勝利を挙げ、その2試合後である前試合の川崎戦で、王者相手に引き分けで勝ち点1をもぎ取る善戦。
しかも大幅にターンオーバーを行い、控えメンバー中心の布陣での事であり、この試合に向けて意気上がるのも無理は無かったでしょう。
川崎戦からの連闘はGKスウォヴィクの他は、真瀬・加藤のサイドアタッカーに加え、新助っ人のフォギーニョ。
彼がボランチの位置で、チームの手綱を引き締められる存在になれるかどうかがJ1残留の肝となりそうですがさて。

ともに放送席の中では「ボール支配率が高くない」と評されていたチーム同士の対戦。
しかし福岡がロングボール中心での組み立てで、「ボール支配に拘らない」チームなのに対し、仙台は「ボールを繋ぎたいという意思は伺える」というチーム。
つまりは中々理想をチームに落とし込む事が出来ず、かといって理想を貫くという意思の徹底にも欠けるような現状で、それが降格圏に完全に浸かってしまっている成績面に繋がっており。

試合が始まり、いきなりシュートの応酬で幕を開け。
前半2分の仙台、自陣からのフリーキックでキッカー吉野が直接エリア内へ放り込むと、西村が合わせヘディングシュート。(威力無くGK村上キャッチ)
直後の福岡は、キャッチしたGK村上のロングフィードがマリへと渡り、そのままエリア内へと切り込むもGKスウォヴィクが抑え。
しかしスウォヴィクのスローが、余所見をしていた真瀬に当たってこぼれ、すかさずマリがシュート。
再度スウォヴィクがキャッチして事無きを得たものの、暗雲漂う入りとなった仙台。

その予感通り、以降福岡が攻撃権を支配。
初スタメンとなったマリを目掛けてのロングボール攻勢が目立ちましたが、マリはその期待に応えてボールを収め続け、また裏に走り拾い続けます。
8分には志知のロングパスを右サイドでマリが収め、そこから繋いだ末にコーナーキックを獲得。
その右CK、キッカー・サロモンソンのクロスをニアサイドでメンデスが足で触り、こぼれた所を金森がシュート。(GKスウォヴィクセーブ)

劣勢の立ち上がりを強いられた仙台は、最後方からパスを繋ごうとするも、福岡の出足の良いプレスに屈し中々好機を作れず。
仕方が無いとばかりに、1トップの西村を橋頭堡とするロングボール主体の攻撃へと傾倒していきます。
幸い開始早々のヘディングシュートに続き、11分にも右サイドからの真瀬のクロスに合わせてヘディングシュートを放つ(GK村上キャッチ)など、この日は好調に見えた西村。
それで勢い余ったのか、直後にロングボールを福岡・グローリと激しく競り合い、グローリが頭部を痛め倒れ込む事態を起こしてしまいましたが……。

ともかくこれにより何とか押し返した仙台、24分に右サイドで上原のロングパスからCKを獲得。
この右CK、キッカー上原はショートコーナーを選択し、受けにいった関口のクロスを中央で平岡がヘディングシュート。
しかし左ゴールポストを直撃し、惜しくも先制はならず終わります。

直後に飲水タイムが挟まれ、明けた27分。
再度西村が浮き球を収めにいくも、先にクリアした奈良をチャージしてしまい、繰り返し反則(と思われる)で警告を受ける始末。
モチベーションの高さは感じるも、粗さも露呈したという印象のこの日の西村でした。

これで西村にあまり頼れなくなった仙台ですが、以降は後方からパスを繋ぐ攻撃を展開。
逆に良い方向へ作用したようで、覚悟が決まった男の姿のようでもあり。
31分には左サイドでパスワーク・氣田のドリブルを絡めて前進し中央へ送り、受けた西村が右へと展開。
ここから関口のクロスが上がると、ニアサイドで西村がボレーシュートを放ちますが、GK村上のセーブに阻まれます。
35分に再び右から関口のクロスが入り、クリアされるも拾ったフォギーニョがミドルシュート、しかしこれもGK村上がセーブ。

好循環が生まれてきた仙台ですが、福岡も38分にやり返し。
杉本が右サイドへロングパスを送ると、奥で受けたのはやはりマリで、彼の戻しを受けた前が低いクロス。
これをニアで金森がフリックの体勢でスルー、そしてファーで志知がシュートとこの試合の1点目の再現のようなシーンを作るも、ブロックに阻まれました。

その後は両者攻め合い。
福岡はロングパス主体の攻撃は終始変わらず、仙台はフォギーニョが中盤でパスを散らして攻撃を作り……といった展開。
しかしゴールは生まれずに前半が終了します。

昇格組の福岡ですが、ここに来て4連勝で一気に上位争いの仲間入りを果たし。
とりあえず降格の不安は現状薄くなり、「5年に一度」のジンクスもあまり気にならない状況となっています。

故障者が多いという要素もありますが、メンバー固定はあまりせず。
とにかく駒を増やしていこうという起用法に傾倒している感があり、これまで全試合出場者は前・サロモンソン・金森の3人だけ。(金森は出場時間で2人に劣る)
ルヴァンカップも巧く使いつつ、戦力充実を図っている印象です。

過去のJ1シーズンと比べても、助っ人選手の多さが目を惹く今季。
2011年はほぼ国産での戦いを余儀なくされ、2016年はストライカーのウェリントン(現湘南)が奮わず窮地に陥り、共に真っ先に降格決定という歴史を歩んできました。
今季は総勢8人という大軍団を形成し、絶対的なサロモンソンを除き入れ替えつつ戦う事で、タフなチームを作り上げています。
敗戦の歴史から学ぶ……とは褒め過ぎでしょうが、残留に向けて視界良好といえるのは確かでしょう。

共に交代は無く、迎えた後半。
福岡が押し込み後半2分にCKを得ると、再びニアへのクロスを金森がフリックする形に持ち込み、メンデスがトラップからループシュート。(枠外)
もはや一つのパターンとなっている事を見せ付けます。
一方の仙台は5分に左サイドからのフリーキック。
キッカー上原がファーサイド奥にクロスを上げると、西村が走り込んで跳ぶも合わずに越え、その後ろに走り込んでいた吉野が足で合わせるも折り返せず。
落下点に2人も走り込んでしまう辺り、呼吸が合っておらず、落とし込みも足りないと思わされたシーンでした。

是が非でも勝利が欲しい仙台ですが、7分に福岡・前を後方から倒してしまったフォギーニョが警告を受け。
良い流れが途切れつつあるという印象の中、8分にベンチも動き氣田→松下へと交代します。(上原がCHに上がり、関口が左SHへシフト)

一方の福岡も12分に動き、マリとメンデスの2トップを一気に交代、フアンマ・デルガドと山岸を投入。
ともにターゲットとなれる存在で、それに従うかのように以降の福岡は早めに2トップ目掛け、多少強引にでもロングボールを入れる攻撃。
そこの収めから攻撃権を得たのちサイドに繋ぎ、クロス攻勢に出るという流れへとシフトします。

しかし18分に再度動いた福岡、杉本→渡に交代。(金森が左SHへとシフトし、渡は右SH)
その後は2トップへのロングボールは控えるようになり、サイドから直のパスワークを駆使して前進、という攻撃に傾倒するようになりました。
それでもクロスを軸にするのは変わらず、実際にサロモンソン・志知からガンガンクロスが入るも、得点には結び付かず。
それでもこの時間帯は仙台の攻撃機会は殆ど無く、時間が進んでいきました。

25分に再度仙台ベンチが動き、真瀬・関口→照山・マルティノスへと2枚替え。
守備に難のあるマルティノス投入に踏み切った手倉森誠監督、当然得点を奪って勝ち点3を得る事のみ、という姿勢を見せる事に。

27分の遅めの飲水タイムの後、最初に好機を掴んだのは福岡で、右サイドでのスローインをフアンマが落とし渡が拾うというシンプルな形。
そこからエリア内に進入しカットインでGKスウォヴィクに迫った渡、マイナスのクロスを入れるもカットされた挙句、勢い余ってスウォヴィクと交錯。
痛むスウォヴィク、前半西村を中心に目立ったラフプレーが今度は仙台サイドに牙を向くシーンとなりました。

ヒヤリとした仙台ですが、その後はベンチの交代策通りに押し込み攻め上がります。
その中で違和感を覚えたのがマルティノスのプレーで、ロングパスやスローインを相手DFを背にして収めにいくという、彼の持ち味とはかけ離れたようなプレーが目立ちました。
未だにベンチが特徴を掴み切れていないという印象で、また折角右サイド奥でボールを持っても、左利きなため切り返さないとクロスを入れられないマルティノス。
そのため右サイドでのプレーは窮屈そうで、川崎戦で同点ゴールを決めたとはいえ、完全に機能させるにはまだ時間が掛かりそうです。

37分に共に最後のカードを切りに行きます。
仙台は上原・加藤→赤崎・中原。
福岡は金森・田邊→湯澤・重廣。(湯澤は右SHに入り、渡がFWへシフト・山岸が左SHへシフト)

仙台は赤崎がジョーカーの役目を果たさんと得点を狙いにいき。
40分にはCKからの二次攻撃で、マルティノスの右からのクロスをファーサイドでボレーシュート。(GK村上セーブ)
41分にもCKから、石原のクロスをヘディングでループシュート(ゴール上へ外れる)とフィニッシュに絡み続けます。

しかし結果は、仙台にとって残酷なものとなりました。
アディショナルタイムに突入し、福岡が中盤でのFKからの攻め、キッカーの前が素早く左へ展開したのち志知がクロス。
フアンマが合わせにいくもクリア、しかしこのボールが選手に当たってしまい跳ね返り、渡がすかさず反応しシュート。
ゴールネットに突き刺すもオフサイドの笛が鳴り、するとゴールを決めたであろう福岡サイドは猛抗議。
VARチェックの時間に入り、検証の結果クリアボールが当たったのは仙台・フォギーニョという事が判明。
従ってオフサイドというのは明らかな誤審なので、得点が認められ。
改めて喜びを露わにした渡、直後思い出したようにベンチメンバーの下に駆け寄る、ちょっと微笑ましい場面が作られました。

一方土壇場で勝ち越された仙台、判定後逆に抗議するも、得られたのはマルティノスの警告のみ。(どうやらFKの際のポイントが違うという抗議だったとの事)
その後は平岡を前線に上げパワープレイで反撃を試みますが、フィニッシュに持ち込めないまま、福岡がボールキープで時間を使う体勢に突入します。

VARの影響でタイムも100分台へと突入した末、0-1のまま試合終了。
連勝を5に伸ばした福岡、これは実にJ1での新記録との事。
まだシーズン先は長いものの前途は洋々で、終了時の着地点は何処になるでしょうか。


DAZN観戦 2021年J1リーグ第14節 大分トリニータvsサガン鳥栖

2021-05-17 16:17:35 | サッカー視聴記(2021年J1)

<大分スタメン> 3-4-2-1
GK ポープ・ウィリアム
RCB 小出 CCB 坂 LCB 三竿
RWB 松本 DH 羽田 DH 下田 LSH 香川
IH 町田 IH 渡邊
FW 高澤
<鳥栖スタメン> 3-3-2-2
GK 朴一圭
RCB ファンソッコ CCB エドゥアルド LCB 中野伸哉
RWB 飯野 DH 松岡 LWB 中野嘉大
IH 樋口 IH 仙頭
FW 山下 FW 林

スタートダッシュの勢いを再び取り戻し、上位争いを繰り広げている鳥栖。
7節・セレッソ戦(0-1)で敗れてから、4戦で3敗を喫してしまい勢いが止まったかに思えましたが、再浮上を見せている近況。
この不調期には、センターバックのファンソッコが警告2度で退場となってしまったのが7節で、続く8節(川崎戦・0-1)には代役の田代も退場。
最終ラインがこれだけ荒れてしまえば負けが込むのも当然ですが、それ以外では特に波乱も無く、故障による離脱者も目立たず。
まさに無事これ名馬、という感じで勝利を重ねています。

この日は現在降格圏に沈んでいる大分が相手。
過去2年間とは立場が逆転しつつある中での対戦となりました。

前節からのメンバー入れ替えは1人だけ(小屋松→中野嘉)と、勢いを持続するべくのスタメン選択をした(と思われる)鳥栖。
いつも通りの、エドゥアルド・ファンソッコの2CBに変形させてのビルドアップを立ち上がりから貫き。
仙頭がボランチの位置に下がる、右サイドで樋口がボールを受けに降りて来るという基本形もそのままで、大分のプレッシングをかわしていきます。

一方の大分は、基本形であった「ミハイロ・ペトロヴィッチ(現札幌監督)式」のビルドアップ(両CBが開いて、ボランチが最終ラインに降りる)をこの日はほぼ放棄。
坂と三竿で2CBを形成し、小出が右サイドで上がり目を取るという、3人の最終ラインを右へとずらす形を基本としていました。
今季は7連敗を喫するなど成績的に不振が続いていたためか、新たな形を模索しているのでしょうか。

立ち上がりは大分の好機の方が多くなり、サイドからクロスを上げ続けるもシュートには辿り着かず。
すると前半11分、大分の攻撃で下田のクロスをGK朴がキャッチしてから鳥栖の反撃。
素早い繋ぎから中野嘉がスルーパスを送り、受けた山下がさらにスルーパス、エリア内左に林が走り込む好機。
ここは跳び出したGKポープがかき出すも、左サイドで山下が拾いパスワークを継続、最終ライン中央まで戻ってエドゥアルドが縦パス。
仙頭を狙った(と思われる)もののずれ、代わって林が入れ替わろうとした所ディフェンスと交錯しこぼれ、しかしこれが疑似的なスルーパスになって綺麗にエリア内に山下が抜け出し。
前にGKしかいない場面で、山下はキッチリゴール左へシュートを突き刺し。
細かいズレが鳥栖に味方をするという、両チームの攻撃がぶつかり合った結果、鳥栖の勢いが勝ったような序盤戦を総括するような先制点となりました。

先制した鳥栖でしたが、その後15分にヒヤリとする場面が。
ビルドアップの最中、GK朴のショートパスが直接大分・高澤に渡ってしまい、すかさず高澤はシュート。
ループで放たれたボールが朴を越えるも、ゴールも越してしまいモノに出来ず。
先程はミスが味方したものの、今回は直接敵に利を与えるものとなり、慎重になるべきという天啓だったでしょうか。

スコアが動いた事で、ビハインドの大分がボールを握る展開が多めとなっていく試合。
この日の基本である2CBの形から、時折羽田が最終ラインに降りてきたりと工夫を見せながら、長短のパスを絡め前線へ運ぶ大分の攻撃。
しかし中々フィニッシュには持っていけず、23分に飲水タイムが挟まれます。

ブレイク後の最初の攻撃は大分で26分、最終ラインの繋ぎから下田が左サイド裏へロングパス。
これを走り込んで受けた渡邊からグラウンダーでエリア内へと入りますが、受けにいった町田はさらにヒールパスを選択するも繋がらず。
フィニッシュが少ない大分、この日の前半は終始放送席でその事が槍玉に挙がっていましたが、傍らからも同じ感想を持たざるを得なくなったこの場面。
鳥栖の中央の硬さを考慮しすぎて、ゴール前では変化を付けたがる姿勢に傾倒していたのでしょうか。
逆に鳥栖は28分、敵陣でのパスカットから樋口がミドルシュート。(ゴール上に外れる)
31分には右サイドへのロングパスを受けた飯野が、エリア内にカットインしてシュート(ブロック)と、大分ゴールを脅かしていきます。

それでも大分は35分にコーナーキックを得ると、ここからCK攻勢。(キッカーは全て下田が担当)
1本目の右CK、ニアサイドへの低目のクロスを三竿が足で合わせ、右ゴールポストを直撃と際どいシーンを演出。
3本目の左CK、中央へと流れた所を高澤がボレーシュートにいくもミートせず不発。
セットプレーからフィニッシュシーンを作った大分、以降もボールを握り攻勢を続けます。
最終ラインにGKポープも組み立てに加わるようになり、フィードで好機を作る場面もありましたが、やはりシュートには繋がらず。
アディショナルタイムには逆に鳥栖がボールを保持、長らくパスを繋いで大分に攻撃権を与えず、そのまま前半終了となります。

後半を迎え、大分はややマイナーチェンジ。
立ち上がりは下田がサイドに流れ、三竿と香川の間に位置する形でのビルドアップを見せます。
後半3分には相手ロングボールの跳ね返しから、高澤の落としを拾った下田がそのままミドルシュート(枠外)と、最初にフィニッシュを放った大分。

しかしその後は鳥栖が果敢にゴールを狙うシーンが続出。
7分には右CKから、キッカー樋口のクロスからクリアボールをエリア内左で林が拾い、左サイドを経由して再びエリア内へ。
そして浮き球を受けた仙頭が反転してシュートするもゴール左へ外れ。
10分には右サイドから、樋口のスルーパスに飯野が走り込み、エリア内右奥からマイナスのクロス。
ニアサイドでトラップした中野嘉がシュート、ブロックされたこぼれ球を再度中野嘉がシュート。
これもブロックされて、エリア内右へのこぼれ球を後方から樋口が走り込んでシュート(枠外)と立て続けに撃ったものの、2点目は奪えません。

ペースを握られかかった大分、以降は再び基本形を変え、下田が2CBの間に降りる形でのビルドアップに。
すると11分に早速その形から、三竿のロングパスで左サイドから攻め、渡邊の股抜きパスもありクロスを入れる形へ。
そして渡邊のグラウンダーでのクロスを、高澤のポストプレイから町田がシュート(枠外)と一つ流れを作り。
ここから続く12分には、敵陣でのボール奪取から立て続けに好機を作り、まずは町田が中央からミドルシュート。(GK朴キャッチ)
直後にはエリア内右から町田クロス→高澤ヘディングシュート(ゴール上へ外れる)と、鳥栖ゴールに迫ります。

その後はお互い好機を得ていく中、19分に再び鳥栖のミスで危ない場面が。
大分の攻撃、最終ラインの下田が裏へ一気にロングパスを送り高澤を走らせ、GK朴が跳び出してヘッドでクリア。
しかしこれが高澤を直撃し、危うくピンチとなる所でしたが中央に跳ね返ったボールは繋がらずと事無きを得ます。
鳥栖のバタつきを活かしたい大分でしたが、直後に香川が深いタックルで鳥栖・樋口を倒してしまい警告対象に。
以降鳥栖ペースとなり、反撃の糸口を大分は掴めずに推移し、ついに交代カードを切りにいきます。
鳥栖サイドも同じタイミングでの交代となり、25分に大分は高澤→長沢、鳥栖は中野嘉・林→小屋松・本田へと交代。
その後の28分に飲水タイムとなります。

左ワイドに小屋松が入った事で、彼の推進力を活かさんと振る舞う鳥栖。
33分には右からのスローインで、細かく繋いだのちにサイドチェンジで左へ送り、小屋松がボールを持つ展開に。
しかしここは中央へ仙頭→ファンソッコと経由し、ファンソッコのエリア内へのロングパスに仙頭が走り込むという攻撃。(繋がらず)
逆に大分は、左サイドに三竿が張り出して人数を掛ける攻撃が目立ち始めます。
34分には、ここでのパスワークから渡邊が中央へ向かい、町田とのワンツーでエリア内を襲い。
相手クリアをブロックして尚も攻撃、こぼれ球を左サイドで拾った下田がクロスを上げ、跳ね返りを拾った小出がシュート。(DFに当たり枠外)

大分の左サイドが跳梁する中、鳥栖は再度交代カードを切り。
36分に仙頭→大畑へと交代し、大畑が左ウイングバックに入ると、配置も大幅転換。(小屋松がFWにシフトし、本田がFW→シャドーにシフト)
特に大分の左サイドをケアするという訳でも無い交代で、これが裏目となったのか。
尚も左サイド重視の攻撃を続ける大分、37分に左からのスローインで、下田からクロスが上がり。
そして中央で長沢がこのボールを捉え、強烈なヘディングシュートでネットを突き刺してゴール。
ようやくビハインドを跳ね返した大分。

直後に大分は、得点前から準備していた藤本・高畑を投入。(羽田・香川に交代、町田がシャドー→ボランチにシフト?)
そして自陣でボールを奪って大分の攻撃が始まると、入ったばかりの藤本が左サイドをドリブルで疾走。
中央の渡邊に出したのち、リターンを受けてエリア内左へ進入、さらに切り込んだ所に鳥栖・ファンソッコの足に掛かり。
倒れると笛が鳴り反則・PKを獲得と、鳥栖サイドの混乱に乗じて一気に逆転への道筋が生まれ、最後の架橋の役割を果たした藤本がこのPKを務めます。

しかしそれを遮断したのがGK朴。
藤本のゴール右へのシュートを読み切って左へ飛び、見事セーブしてゴールを割らせず。
直後の大分はCKから、渡邊がミドルシュートを放つも枠外となり、結局この好機はモノに出来ず仕舞いとなりました。

このPKの直前に、再度2枚替えを行っていた鳥栖。(松岡・山下→相良・ドゥンガ、樋口がボランチにシフト?)
ターゲットタイプのドゥンガを活かす攻撃を行わんとするも、やはり追い付かれた反動は大きく中々形を作れません。
一方の大分も、絶好の勝ち越しチャンスを逃したショックからパワーを失いつつあり、そのままATに突入し最終局面へ。(45分に大分は三竿→エンリケ・トレヴィザンに交代)

大分は藤本・高畑を活かし、先程と同様の左サイドアタックを仕掛けるも不発。
鳥栖は本田がボール奪取からエリア内右へロビングを入れると、走り込んだドゥンガが右足で合わせシュート。(GKポープがセーブ)
ドゥンガのフィニッシュシーンが生まれた事で、鳥栖に流れが傾き。
エドゥアルドが足を攣らせるという事態に陥りながらも、余力を振り絞って押し込む鳥栖。
中盤中央からフリーキックを得て、樋口の右へのロビングをドゥンガが折り返すと、中央の本田がジャンピングボレー。
しかしミートせずに不発となり、結局これが最後のフィニッシュ。
1-1のまま引き分けに終わりました。

是が非でも勝ち点3を得たかったのは大分の方で、この試合まで8得点(12試合)という攻撃力の低調ぶりはこの日も見受けられ。
後半から徐々に改善し、閉塞感を打ち破るゴールが生まれたものの、PK失敗が響いて勝ち越す事は出来ず。
まあそこまで一気に良化して勝ちを拾えるほど虫の良い話は無かった、という事で納得するしかないでしょう。