医療関係のサスペンス。 期待して読みました。
この作品は、ひねりもなく
素直に書かれた読みやすいものでした。
医者をめざす夕紀。
彼女が中学生の時の父親の突然の手術中の死。
父親と同じ病気で苦しむ人を助けようと心臓外科医をめざす彼女ですが、
目的は、もう一つ・・・。
父親が亡くなった大動脈瘤の名医、西園教授の元で研修を受ける夕紀。
教授は、父の執刀医でもあり、現在は母親の恋人でもありました。
教授と母親に疑惑を抱きながらも
夕紀は、父親と同じ病気の患者の手術をする西園の補佐に
手術室に入る。
その手術を妨害する事件が起こり、
手術中、誰もが諦めるような事態に・・・
しかし、西園教授は最後まで諦めることなく使命を果たす。
使命とは・・・。
夕紀の父親が最後に残した言葉。
『人間は、誰もがその人にしか果たせない使命を持って
産まれてきている!』
患者がどんな人であれ 医者の使命は命を助けること!
その大切さが とても素直に表現されていたと思いました。
その、患者の命を狙った犯人の辛く悲しい恨み。
誰に その気落ちをぶつけて良いのか分からなくの結果の復讐。
犯人の本当は優しい
でも 許せない その復讐も切ないものでした。
『誰しもが、使命を持って産まれてきている』
この言葉の意味が、とても深く感じられました。
私は一体、なんの使命を持って産まれてきたのでしょう・・・。
作者の意図するところでは無かったのかもしれませんが
そんなことを考えながら 読み終えました。
は 3つと半分かな
コメント頂きありがとうございました。
私も『ひねりもなく素直に書かれた読みやすいものでした』と思いました。
最後は穏やかな終わり方をしましたね。
良かったぁ~と思う反面、物足りなかった気もします(笑)でも、医療サスペンス系が好きなので結構楽しめました~
東野さんの作品はまだ数冊しか読んだことがないんです。
『夜明け前』は先日古本屋さんで買いました。そのうち(汗)読みたいです
ホントにそうですよね。
きっと 夕紀がよい子過ぎたのかもしれませんね。
でも、ドロドロ感を出したかった小説ではなかったのでしょう。
医療に関しての前向きな姿勢。
題名のごとく 人の使命とは・・・を
考えれば 充分な内容なんですよね。