WBA・WBCウェルター級タイトルマッチ
WBC王者:フロイド・メイウェザー vs WBA王者:マルコス・マイダナ
試合結果:メイウェザー判定勝ち
●所見~メイウェザーの場合~
序盤は攻勢を許し、全体的に見ても持て余し、自身の動きも良いもので無かった。
苦戦と言えるのか?
要因を3つ挙げる。 ( 順不同 )
①ファイタータイプを苦手とする。
過去にも下記ファイターに苦戦した。
JL・カスティージョⅠ、Ⅱ
O・デラホーヤ ( ファイタースタイルで戦った )
R・ハットン
リング中央で戦うならば前後のステップで交わせるがロープ、コーナーに押し込まれボディから
上に連打されるとディフェンスに偏り、パンチが出なくなる。
押し返す体力が無い事も無いがこれらのファイターを押し返す程でない。
この試合も常に押し込まれ、それを打破する為、推進力を付けるべくロープの反動を利用していた。
②ロープ、コーナーを背に得意なディフェンスを出来なかった。
vsF・ヌドゥでロープを背に相手のパンチを全て交わしたが、この日はその動きが出来なかった。
その理由は距離感にある。
恐らく相手の腕、グローブの初動を見てディフェンスするのでそれが見える距離にあるならば
避けるが見えない距離にある場合避け難くなる。
vsF・ヌドゥではショートレンジによりやや距離があり、マイダナはクロスレンジから更に頭を
出して来たので胸が密着し腕が絡まり上体を起こされ距離を潰された。
vsR・ハットンではコーナーを背に左へステップしながら左フックを決めた。
この日もそのパンチを狙ったが相手が頭を下げて突っ込み、右ガードもしっかりしたのでクリーン
ヒットは難しかった。
③意図的にボディを狙い過ぎ。
ボディジャブ、コンビの中での左ボディフックを多く打った。
恐らく 「 相手はボディが弱い 」 の先入観を持ち、それを実践したのだろう。
しかしボディジャブは通常の相手の呼吸を読んだかの様なタイミングの良さでなく、とにかくボディ
を攻めると言う意図が感じられた。
実際3Rボディジャブを4発続けたシーンがあり、当たってはいたがダメージを与えるものでなかった。
左ボディフックも手打ちでSR・レナードが打つ様な腰が入ったものでないのでダメージは与えられない。
その他でもキレのある上体のムーブ、スリックなステップ、クイックなカウンターは過去の試合に
比べるとやや落ち、また相手の反則にレフェリー頼みになる等、メンタルでも通常の狂気的な所が
見られなかった。
9R残り10秒、相手のダメージに追撃しようとしたが逆に相手のジャブに阻まれたシーンは信じられ
ないものだった。
●所見~マイダナの場合~
メイウェザー攻略は ” 頭で押し込み荒々しく攻撃する ” が多数派であり、それを実践し証明した。
頭を下げワイルドなパンチで距離を詰め、詰めた後は頭で相手の体を起こし、密着状態で右フック
を後頭部へも遠慮無く打った。
上から叩き落とす様な右フックが効果的で、目も勘も良い相手をしても見難かっただろう。
ヘッド、ロー、膝蹴り等のダーティテクも奏功した。
この相手にはそれらも入れなければ勝てない。
レフェリーが入らなければやったもの勝ち。
実際、ロー、膝はレフェリーの死角にあったのでテクニックと言ってもよかろう。
ボディの弱さもこの試合の為に克服してきた様だ。
攻撃時或いは顔面ディフェンス時など無防備の時に打たれても効かないボディ。
恐らく腹筋以上に内臓を鍛えるトレーニングをしたのだろう。
メディシンボールを他人のリズムで打たせたり、腹を踏ませたり、マスで打たせたり。
しかし序盤の攻撃を12R通す事は難しく中盤失速し距離を譲り左の引きに対し右カウンターを食った。
ミスは無く出来る事すべき事は全て行った筈。
それでもこの相手に勝つ事は出来ない。
WBC王者:フロイド・メイウェザー vs WBA王者:マルコス・マイダナ
試合結果:メイウェザー判定勝ち
●所見~メイウェザーの場合~
序盤は攻勢を許し、全体的に見ても持て余し、自身の動きも良いもので無かった。
苦戦と言えるのか?
要因を3つ挙げる。 ( 順不同 )
①ファイタータイプを苦手とする。
過去にも下記ファイターに苦戦した。
JL・カスティージョⅠ、Ⅱ
O・デラホーヤ ( ファイタースタイルで戦った )
R・ハットン
リング中央で戦うならば前後のステップで交わせるがロープ、コーナーに押し込まれボディから
上に連打されるとディフェンスに偏り、パンチが出なくなる。
押し返す体力が無い事も無いがこれらのファイターを押し返す程でない。
この試合も常に押し込まれ、それを打破する為、推進力を付けるべくロープの反動を利用していた。
②ロープ、コーナーを背に得意なディフェンスを出来なかった。
vsF・ヌドゥでロープを背に相手のパンチを全て交わしたが、この日はその動きが出来なかった。
その理由は距離感にある。
恐らく相手の腕、グローブの初動を見てディフェンスするのでそれが見える距離にあるならば
避けるが見えない距離にある場合避け難くなる。
vsF・ヌドゥではショートレンジによりやや距離があり、マイダナはクロスレンジから更に頭を
出して来たので胸が密着し腕が絡まり上体を起こされ距離を潰された。
vsR・ハットンではコーナーを背に左へステップしながら左フックを決めた。
この日もそのパンチを狙ったが相手が頭を下げて突っ込み、右ガードもしっかりしたのでクリーン
ヒットは難しかった。
③意図的にボディを狙い過ぎ。
ボディジャブ、コンビの中での左ボディフックを多く打った。
恐らく 「 相手はボディが弱い 」 の先入観を持ち、それを実践したのだろう。
しかしボディジャブは通常の相手の呼吸を読んだかの様なタイミングの良さでなく、とにかくボディ
を攻めると言う意図が感じられた。
実際3Rボディジャブを4発続けたシーンがあり、当たってはいたがダメージを与えるものでなかった。
左ボディフックも手打ちでSR・レナードが打つ様な腰が入ったものでないのでダメージは与えられない。
その他でもキレのある上体のムーブ、スリックなステップ、クイックなカウンターは過去の試合に
比べるとやや落ち、また相手の反則にレフェリー頼みになる等、メンタルでも通常の狂気的な所が
見られなかった。
9R残り10秒、相手のダメージに追撃しようとしたが逆に相手のジャブに阻まれたシーンは信じられ
ないものだった。
●所見~マイダナの場合~
メイウェザー攻略は ” 頭で押し込み荒々しく攻撃する ” が多数派であり、それを実践し証明した。
頭を下げワイルドなパンチで距離を詰め、詰めた後は頭で相手の体を起こし、密着状態で右フック
を後頭部へも遠慮無く打った。
上から叩き落とす様な右フックが効果的で、目も勘も良い相手をしても見難かっただろう。
ヘッド、ロー、膝蹴り等のダーティテクも奏功した。
この相手にはそれらも入れなければ勝てない。
レフェリーが入らなければやったもの勝ち。
実際、ロー、膝はレフェリーの死角にあったのでテクニックと言ってもよかろう。
ボディの弱さもこの試合の為に克服してきた様だ。
攻撃時或いは顔面ディフェンス時など無防備の時に打たれても効かないボディ。
恐らく腹筋以上に内臓を鍛えるトレーニングをしたのだろう。
メディシンボールを他人のリズムで打たせたり、腹を踏ませたり、マスで打たせたり。
しかし序盤の攻撃を12R通す事は難しく中盤失速し距離を譲り左の引きに対し右カウンターを食った。
ミスは無く出来る事すべき事は全て行った筈。
それでもこの相手に勝つ事は出来ない。