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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~アミール・カーン vs ルイス・コラーゾ~

2014年05月06日 | BOXING
ウェルター級12回戦
アミール・カーン vs ルイス・コラーゾ
試合結果:カーン判定勝ち

●所見~カーンの場合~
ハンドスピード、ロングレンジの優位性を十分に利用した戦いぶりだった。
リーチが長く頭が極端に小さいので相手としては普通に相対しても距離の遠さを感じただろう。
その距離から速いジャブ、ワンツーストレートを軸にサークルしながら組み立てる。
尚この選手のフットワークはステップでなくサークル。 ( 違いを説明するのは長くなるので )
ロングレンジから右をストレートからフックのダブルで打つが、これが速くフックが当たる。
ストレートをショートで打たずとも続くフックが当たるのは如何にリーチが長い証拠。

10R最初に取ったダウン。
リング中央でのワンツーから始まり打ちながらダメージを与え、ロープに詰めショートに切り換え
態勢を作り、相手の呼吸タイミングを計り強いパンチを打つ。
見事なシナリオだった。
ダメージ受けると腰が浮きバランスを失う短所は残るが長所を最大限に活かす術を持っている。

●所見~コラーゾの場合~
序盤の戦いと1回目のダウンを食った時点で自身のスタイルで戦っても勝利は難しいと判断したか
肉を切らせ骨を断つ戦法に切り換えた。
両ガードを下げ相手を打ち気に誘いその中でV・オルティスをKOした右フックを狙う。
しかしパンチ力が低い選手が開き直りその戦法を取ったとしても成功する可能性は低い。
一か八か逆転KOを出来る選手はパンチ力があるが故。
実際、ガードを下げた事で相手は打ち易くなりパンチ食いダウンも食った。
この試合への思い入れは相当強かった様だがそれで勝てるものではなかった。
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