アミール・カーン vs カルロス・モリナ
試合結果:カーン10RTKO勝ち
●所見~カーンの場合~
相変わらずハンドスピードは有り、ストレート連打を出せる所も特徴だ。
その際、体の軸を固定して打つので打ち終わりに狙われ易く、序盤は気持ちが入り過ぎ、
顔も前に出ていたのでダメージングブローを食う雰囲気があった。
1発も打たれず判定勝ちするつもりで戦えば無難に進行すると思うが。
2R効かされ、3Rロープを背に連打された後はフットワークを使いだした。
元々フットワークがありジャブも良いのでアウトボックスが合っていると思われるが
vsA・コテルニク後はスピードを利かせながらもアグレッシブなスタイルになった。
F・ローチによるものか。
ロープを背にU字ウィービングで連打を交わす動きは良く、後半は力が抜けジャブと
フットワークが連動し、連打の前後も相手のパンチが届く距離に顔を置いて無かった。
序盤にペースを掴み、中盤以降ポイントを突き放すのが有るべきスタイルだ。
●所見~モリナの場合~
小柄ながら腰とスタンスが安定し、コンビ、連打、ディフェンスと殆どの基本的な動きを
卒なく出来る。
そんな選手は得てして突出した部分を持た無く、その典型だ。
序盤は相手がガンガン打って来たので連打を一頻りブロック ( ガード ) し、打ち終わりを
大きな左フック打ったならばパコーンと決まる感じもあり、実際そのパターンは有ったが
バランスを中心に定着し過ぎているので拳一つ分届かなかった。
こんなスタイルの選手は試合の中で変化する事は中々難しいのだろうな。
この試合が組まれたのはラッキーかアンラッキーか。
無敗のキャリアを積んだ故、チャンスを貰えるならば世界戦が良かっただろう。
●PS
リングサイドは豪華だった。
S・モズリー ( やはりボクはボクサーてか )
D・ガルシア ( 中々色気の有る顔だ )
A・ウォード ( 観客の一人かと思った )
P・クイリン ( 何処かのコメディアンみたい )
A・マレス ( ヒューストン行けよ )
S・アルバレス ( デラが小判鮫だな。逆か? )
D・アレキサンダー ( 影薄い )
P・マリナッジ ( よく喋るな )