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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~WBOスーパーバンタム級~

2012年12月19日 | BOXING

王者:ノニト・ドネア vs 挑戦者:ホルへ・アルセ
試合結果:ドネア3RTKO勝ち

●所見~ドネアの場合~
リラックスしたフォームでありながら全身が研ぎ澄まされ、全神経を左に集中している感がある。
ジャブはビシッと ( 本当にビシッと ) ガードの隙間を突き刺し、顔面を突き上げる。
W・クリチコのそれに近いが軽量故に更にキレが感じられる。
フィニッシュブローの左フックはvsF・モンティエルのそれと異なる。
前者は右腰辺りにバランスを置き、上体の回転と共に左腕を振り切り、一発に全身のパワーを
込める打ち方だ。
また、若干引き気味に打っているが、一発のみ打つ事に集中した打ち方なので空振りすると
バランスが大きく崩れる。
今回は左腰にバランスを置き、上体は余り回転せず、左肩の回転でクイッと振り切る様なもの。
W・ゴメス、C・サラテの様な打ち方だ。
ピンポイントに顎をしゃくる様に打つもので大きなパワーを要せずパンチは強烈となる。

樫木音から10秒以内、それも相手が最も警戒した左フックで仕留める所はまさにフラッシュ、
閃光そのもの。
強い、強すぎる。

●所見~アルセの場合~
相手の左パンチによるプレシャーは十分に対策していたと考えられるがそれ以上だった様だ。
1R、ジリジリと追い詰められ、気付くとロープを背にしていたと漫画の様なパターン。
その表情から恐怖感を抱いている様に見えた。
西岡氏が後にドネアの左について 「 ナイフを向けられている様だった 」 と楽しそうに解説して
いたが同じ心境だったかもしれない。
ミドルレンジ以上では危険と判断したかショート試みたが、一度破れ被れのタックルが有った所
を見るに詰めるタイミングも難しかった様だ。
3R、左耳に食った右ストが効いた。
耳付近に食うと三半器官が狂い平行感覚を失う。
実際、直後は体がガックンガックンしていた。
そして最も警戒し対策していた左フックで仕留められた。

数年後 ...
某プロモーター : 「 10万$でうちの選手と試合する気は有るかい? 」
アルセ : 「 あるぜ 」

●PS
プーンサワットがHIVの疑い?
中止は仕方ないが観客はメインだけに金払ってる訳では無いんだよね。
管理人も浜田氏が東京ドームでM・タイソンのセミをキャンセルした事を今でも怒っている。

コメント (9)