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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~IBFウェルター級挑戦者決定戦~

2009年01月20日 | BOXING

カーミット・シントロン vs ラブモア・ヌドゥ
試合結果:シントロン判定勝ち

●分析~シントロンの場合~
マルガリート戦では上体を軟らかくして相手のパンチをスウェー、ウィービングで
受け流すような戦い方だったが、それが敗因と考えたかこの日は背軸をあまり曲げず、
相手の前進を体で受け止め、押し返す方法をとったようだ。
強い左フックを想定し、終始右ガードはアゴの横に置いていた事もプランニングと
冷静さを物語る。
左右のアッパーはスピード、タイミング、パワーとも申し分なし。
IBF王者はスピード、パワーは高レベルだが攻撃パターンがシンプルなので
手数が出れば攻略可能と見る。
しかしこの選手が勝つ程にマルガリートの株が上がる。

●分析~ヌドゥの場合~
10敗もしているとは思えない選手だが、近年での負け試合は殆どが世界タイトル
である事から、勝ちを呼び込むべく特徴を持っていないと考えられる。
実際、ファイトスタイルを見てもアフリカン特有の先天的な身体能力はあるが
それに依存するので攻防共にバリエーションが少ない。
左フックはかなり良いが、それを効果的に当てる伏線の構築が足りない。
あまり研究熱心では無いのだろう。
J・フレイジャーのビデオでもよく見たらいいと思うが。

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