ジャーメイン・テイラー vs ジェフ・レイシー
試合結果:テイラー判定勝ち
●分析~テイラーの場合~
距離を置いた際に左の親指で自身の額をチョコンと触れるのはよくやっているが、
その行為はリズムをとる為か、ガード上げる事を意識するものか、
あるいは単なるクセなのか、これは本人でなければ判らない。
さておき、ジャブは的中率、ウェイトの乗り、伸び、さらにダブルで出る、など際立っていて、
続く右もジャブを打つ際に右肘をあげて角度を付けているので真直ぐな打ち下ろしとなる。
左右のアッパーも相手の動きに応じたシャープなカウンターとなっている。
この状態ならばホプキンスにまた勝てるのではと思わせるが、ホプキンスは戦わないだろう。
それはリスクではなく、ビジネス。
スーパースターのホプキンスに対して現在のテイラーは唯の1コンテンダー。
辿り着くにはロッククライミング状態で登って行かなければならない。
●分析~レイシーの場合~
両者の戦績と肩書きをすればこの試合が王座決定戦でも良いくらいのカードだ。
相手は長身アップライトのストレートパンチャーに対し、
自身は短身 ( でもないか .. ) クラウチングのフッカーにより当然に距離が遠くなる。
タイソンのように鋭い踏み込みは持たないので、歩きながら詰めようとするがステップと
ジャブに阻まれる。
焦れて強引に左フックを打てば右アッパーをカウンターされ、
さらに焦れて遠い距離から右ストレートを打てば左アッパーをカウンターされた。