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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~IBOスーパーライト級~

2009年01月26日 | BOXING

王者:リッキー・ハットン vs 挑戦者:ポール・マリナッジ
試合結果:ハットン11RTKO勝ち

●分析~ハットンの場合~
一発目のパンチが不思議とジャストミートするのはフットワークとパンチの初動に
あると考える。
爪先立ちでチョンチョンと前後するフットワークの中に10cm程度のバックステップを
あらゆる状況で多用しているがこれは相手の射程を狂わす事に有効となり、
また、パンチが出る際には目、首、胸、肩など、必ずどこかの筋肉がピクリと動くが、
この選手にはそれがあまり無いのではないだろうか。
でなければ右も左も一発目はなかなか当たらない。
ディフェンスにおいて2R、ワンツーの右をアゴにぶち込んだ際、右アッパーのカウンター
に対し、自身の顔の位置を左にシフトしてかわしているのは単なる偶然か、
あるいは予想した上での事か。
この選手に相応する、スタイル、スピード、馬力の選手は他にもいると思うが、
突出した強さを持つ理由がイマイチ判らない。
これは映像では伝わらない何かがあるのだろう。
それを確かめる為に2000ドルでリングサイドチケットを購入し、海を超えるのも
ムリな話だが。

●分析~マリナッジの場合~
相手の前進をステップでかわし、一定の距離を保ち、ジャブとカウンターのスタイルで
戦う以外策は無いハズで、実際その通りに戦ってはみたが左リードを食いすぎた。
インターバルのスローでよく出ていたが左ジャブも左フックも一発目を反応出来ずに
まともに食らっている。
このクレバーな選手が反応できないと言う事は前述した相手の特徴によるものと
考えられる。
また、ジャブを肩越しのダッキングでかわして斜め上にナックルを返さず突き上げる
右アッパーのカウンターは戦術としては有効だったが逆にカウンターで食ってしまった
事が惜しまれる。
自身の左グローブをアゴに置くとあのダックからアッパーのコンビネーションは出来ない。

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