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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~ライトヘビー級~

2008年11月17日 | BOXING

バーナード・ホプキンス vs ケリー・パブリック
試合結果:ホプキンス判定勝ち

●分析~ホプキンスの場合~
ボクサータイプ選手のトレーニングにおいてシャドー、ミット打ちの際、トレーナーから
「 軸を崩すな 」 「 軸がブレてるぞ 」 とか声が飛ぶが、その軸とは背骨を支点として
パンチを打つ際の回転軸 ( 本ブログで何度も綴っているが ) 。
この日のホプキンスが試合全般で見せたその軸は今後、後世にボクシングを継承
する為のバイブルになり得る程の完成度の高いものだった。
バランスの良い脚の開きとガッシリ決まった腰の安定が土台となっているので左右
前後にステップしても軸を決めたスタンスもついてくる。
軸がよければパンチの回転も上がり、後半にコンビネーションのスピードが全く落ち
なかったのもそれが要因の1つといえる。

こんな試合を見せたら戦う相手が居なくなるのではないの?
ジョーンズJr?15年来の雪辱が叶うね。
何?チャド・ドーソンが 「 いつでも相手になるぜ 」 って?
気持ちは分かるがそれだけはやめてね、ドーソン君。

●分析~パブリックの場合~
ワンツーしか打たなかったな、打てなかったのか。
攻撃がワンパターンで直線的な踏み込みのみで、得意なパーリングは機能しない。
フットワークを駆使するクレバーな相手は苦手なのかな。
過去の5戦辺りを見ると殆どが打ってくる相手だったので適応能力が見えなかったとも
言えるが、テイラー戦でのパンチングパワーと打ち下ろしの右の的中率は素晴らしかった
ので先入観を持ってしまっていた。
今後の評価が難しくなる。
向こう3,4戦はM級王座の防衛に努めてもらいたい。

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