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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~ファン・マヌエル・マルケス vs マイク・アルバラード~

2014年05月18日 | BOXING
ウェルター級12回戦
ファン・マヌエル・マルケス vs マイク・アルバラード
試合結果:マルケス判定勝ち

●所見~マルケスの場合~
144pound契約で141pとは。
試合時の体格の違いにも驚かされる。
恐らく相手は15p程度増やしたがこちらは3p程度だろう。
体のパワーは下回ったがパンチングパワーは上回った。
大きく振る左フックはボディも顔面も強烈にヒットした。
カウンター傾向にあるので相手が打って来ない時はこちらも打たずお見合いする時間を過ごすが
それでもやはりカウンターの名手、
8R相手が右を打つタイミングに合わせ右ストのカウンターをクリーンヒットした。
偶然で無く、それ迄のRで距離タイミングを把握し満を持して打ったもの。
「 もっと早いRで打てただろう 」 と思う人もいるだろうが名手と言えこのレベルでそう簡単に
決まるものでない。
打ち気になり距離が詰まった中で連打食うシーンも最近多いが待ちのカウンターだけでは勝てない
事も知るから。
額の生え際と共にトップコンテンダーに完全復活した。

●所見~アルバラードの場合~
こちらは143pound
ナチュラルウェルターではないが相対した体格は一回り大きい。
相手のスタイルにより戦法を変える所があり、この試合では相手のカウンターを警戒し余り打たず
フットワークから立ち位置で角度を付け思い切って打つ。
体の大きさがアドバンテージに作用し、ググッ~とプレスし打つ右は重さが感じられた。
しかしONガードを意識し過ぎ、手数も少なくその間にコンビを食い4Rには早くも左目が腫れだした。
中盤以降アクションが多い中でパンチ、コンビの多彩性、オフェンススキルに劣った。
8Rダウンは右を打つモーションに入り体が開いた所はあるがミステイクでなく相手が優れた。
11R相手がグラついた所をダウンと判断し追撃しなかった事はミステイク。
全体的にアグレシブネスはあったがペース、ポイントは相手にあり、判定もその通りだった。
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Unknown (りょう)
2014-05-18 14:29:46
現代ボクシングは昔ほど階級の壁や体格差がなくなってきているんですかね?      それともメイやパックが異常なだけですかね?
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Unknown (ボクマニ)
2014-05-18 19:51:15
wowow先行配信で、観戦しました。マルケスは上手いコンビネーションを決めてました。アルバラードもダウンを奪われた次の9Rに、ダウンを奪い返すなど意地も見せました。現在のアルバラードとしては、出来るだけの抵抗をしました。しかしマルケスも息の長い選手です
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Unknown (ジョー)
2014-05-18 22:41:57
予想通りのマルケスの勝ちでした。
しかしながら、ダウンをとったあのカウンターは見事としかいいようがないかなと・・・
ただ年齢的にもスタイル的にもスピードのある選手とやったら厳しいでしょうかね
個人的には、今後はガルシアやマティセ、プロポドニコフといった選手やってもらいたいです!
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Unknown (カリメロ)
2014-05-18 23:47:56
マルケス、快調でしたね。アルバラードの動きを完全に読んでいたし、逆に身体が硬くて、正直なアルバラードはマルケスの動き(リズム)についていけなかった。マルケスの方が一枚も二枚も上手でした。あれだけパンチを受けたので、アルバラードの顔もあのようにぼろぼろになったんですが、ものすごいカウンターパンチ以外は、なかなか倒れなかったですね。アルバラーダドの体格がひとまわり大きかったので、僕は階級の差だったのかなとも思います。
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Unknown (ボロカブサムライ)
2014-05-19 08:26:18
元々、マルケスはフェザー級 対してアルバラードはライト級なんで、身長とかは差がありました・・・マルケスはテクニックのあるパンチャーです。パッキャオとはやらない感じなので、今後はどうする?ノンタイトルでブラドリーを追いかけるか、プロポトニコフや雪解けデラとこの、ガルシア マティセ マイダナ等と戦うか?
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Unknown (管理人)
2014-05-19 19:42:14
>りょうさん
昔も今も体格差は物理的にありますが階級の壁の意識は小さいと思います。
昔は1階級UPでさえ大変でした。
例えばSRレナードは第一次引退時 「 ハグラーは私にとって大き過ぎる 」 と言いました。
T・ハーンズは初のM級試合後 ( vsサザーランド ) 、 「 M級は打っても倒れない 」 と言いました。

>ボクマニさん
アルバラードは相手の先入観に捉われ過ぎな感がありました。
いわゆる名前負け。
マルケスはメイ、パックより初王座は遅いですが93年デビューだから20年以上激闘て事ですね。
よくもまあ健康に生きているな、と思います。

>ジョーさん
相手がカウンターを警戒する中で決めるのだから相当に巧いのですね。
vsスピード選手は厳しいかなと私も思います。
ガルシア、カーン、サーマン、等の活きの良い若手と戦ってほしいです。

>カリメロさん
アルバラードもvsリオスⅡを見るにクレバーな選手ですが、この日はそれが表れなかったです。
マルケスはホプキンスの様にキャリアで勝てる域に達しているのかもしれません。

>ボロカブサムライさん
5戦目は不要です。
ロビンソンvsラモッタじゃないんだから。
近年HBOの6人と総当たり状態なのでそれを崩してほしいです。
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