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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

Classic~竹原慎二 vs 寺地永~

2016年12月24日 | BOXING
1991年10月28日
日本ミドル級タイトルマッチ
王者:竹原慎二 vs 挑戦者:寺地永
試合結果:竹原2RKO勝ち

●所見~竹原の場合~
睨み殺すとはこれを言うのだろう。
メンチ切り、ガンタレ対決ならば史上最強(最恐)で間違いない。 ( 因みに2位は赤井氏 )
それでいて開始ゴング後、律儀にグローブタッチに出るアンバランス。
均整のプロポーション、強靭なフィジカル、恐れを知らないメンタル、バイオレンス慣れ、等々。
当時、J小泉氏に 「 日本ミドル級史上、最高の素材 」 と言わしめた。
長身を活かしたスタンダードなストレートパンチャーでジャブ、ワンツーを積極的に打って出る。
この試合もジャブと目のフェイントで右を打ち込むタイミングを探り、2R腰を入れて右を打ち、
態勢を作り左フックを打ち込み相手をグロッキーに落とす。
すかさず得意なウェイトを乗せた右ストでテイクダウン。
再開後の攻撃は圧巻。
強烈な右を打ち込み、右右右。
倒れ行く相手の頭を的確に捉えている。
時系列は逆になるがF・メイウェザーがF・ヌドゥをKOしたシーンを見る様だ。

●所見~寺地の場合~
紹介コール時、グローブを相手に向ける挑発的パフォーマンスはA・プライア―を真似たのか。
相手を上回るプロポーションの良さとアマ実績は当時では異質だった。
しかし相手の睨みにビビったか、アマスタイルによるものか、パンチにパワーが入ってない。
象徴的シーンは2R左フックでグラつく直前、数発連打するが各パンチは力強さが全く無く、
相手のディフェンスが良い訳でないが殆どヒットしてない。
要因は当時のアマスタイルをプロに持って来ているから。
運動神経は良いが拳闘センスに欠ける。
他のスポーツ ( 野球、バレー、バスケ等の球技 ) の方が大成しただろう。
大の字でリングライトの眩しさに目を閉じた時、何を思ったか。
「 あんな挑発するんじゃなかったぁ 」
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