正信偈

三寒四温。　

昨日今日と冬に逆戻りしたかのような冷え込みである。

椿の蕾もまだガッチリ閉じている。


60歳と言う節目の齢が今日で終わる。この一年何をやってきたのだろうと自問自答する。反省と後悔ばかりが目立ついつもの年と変わりはなかった。　要するにいくら年をくっても学修能力がなく進歩していないということなのだろう。しかしこれが自分自身なのだから仕方がない。しかし前向きに頑張ることを第一に考えこれからの一年も過ごしたい。

先日親父の三回忌とお袋の七回忌の年季法要を合同で行った。　本当に月日の経つのは早いものである。

昔のことを思い出しながら住職のお経を聞いた。　子供のころ朝食前には必ず仏壇に手を合わせるように親から躾けられていた。またそれが当たり前だと思ってもいた。　中学生くらいからそれをしなくなった。

ところが最近になって　葬式と法事に参列する機会が滅法多くなって来た。そうゆう年回りなのだろうきっと　と思いながらいっつも坊さんのお経を聞き流していたのである。

しかしある法事で　経本を渡され一緒に唱えて下さいと言われ　漢字の横のふりがなを読み上げたのである。

なんだか落ち着いた心持になった。

そして　うちの仏壇で浄土真宗の正信偈なるものを読み上げてみた。

意味はさっぱり分からない。　

そしてまた　落ち着いた心持になった。

今日も　読み上げた。

”読み上げる”から”唱える”には永遠になれないだろうが　それでも続けようと思う。

ご先祖に感謝しながら。

と　誕生日前日に思った次第である。