一旦停戦の運びとなったガザ地区の武力衝突だが、14日朝には再び始まり、10数名の死傷者がでた。
政治面でも大きな動きがあった。
パレスチナの「内輪もめ」に抗議して独立派のカワスミ内務大臣から先月出されていた辞表が、ハニヤ首相によって受理されたのだ。
辞表提出後は、自治政府や武装組織から辞任を思い止まるように説得をされていたカワスミ氏だが、自治政府が彼の承諾を得ずにガザ地区に治安部隊を . . . 本文を読む
イスラエルの人権団体の報告によると、西岸地区南部の町ヘブロンでは、2000年に始まったインティファーダ(民族放棄)以降にイスラエルの占領政策により、1000軒以上の世帯が家を、1800以上の商店や会社が事業をあきらめて中心街から退去したとのことだ。私は、2001年以来、ヘブロンを訪れていないが、中心街がゴーストタウンと化しているとは住民や国際ヴォランティアから聞いていた。
かつてヘブロンの街 . . . 本文を読む
ガザ地区におけるファタハとハマースの武力衝突は13日、報復合戦へと発展、「血の日曜日」となった。これまでに分かっただけでも、少なくとも5人が命を落とし、多くの負傷者が出ている。
13日の報復合戦は、ハマース・グループと思われる男たちによる「アル・アクサ殉教者旅団」の幹部襲撃から始まった。
幹部のアブ・ジャラブ氏は車で移動中襲われ、車中で死亡、運転手も殺された。
事件後、直ちに同旅団は . . . 本文を読む
昨年夏のイスラエル軍によるレバノン侵攻が失敗だったとしてイスラエル政界は大揺れになっている。
本ブログを読む位だから相当中東問題に詳しくて御存知の方も多いと推察するが、イスラエル軍は昨年夏、レバノンの武装勢力ヒズボッラー(神の党)がイスラエル兵を拉致したとしてレバノンに大々的な侵略攻撃を行なった。
しかし、準備を怠ったか、ヒズボッラーの戦力を見くびったか、大苦戦。ほうほうの体で撤退を余儀 . . . 本文を読む
ガザ地区の安定のために11日早朝、自治政府は治安部隊を新たに展開させたが、それに対してハマースの戦闘員たちが反発、各地で銃撃戦となった。
2ヶ月前、大統領の支持母体であるファタハと、首相を出すハマースは連合政権を組んだばかりだが、その後も不穏な空気が漂い、両派の武力衝突が懸念されていた。
治安部隊の主力はファタハのメンバーが多いため、治安部隊が出動するとハマースとの対立が深まる傾向になる . . . 本文を読む
イラクのタラバニ大統領は11日、訪問先の英国でブレア首相と会い、間もなく首相の座を退くブレア氏を「親友であり、偉大な指導者」と褒め称えた。
タラバニ氏は首脳会談の後、記者団に対してまずはブレア氏への高い評価を述べた後、駐イラク英軍への賛辞を並べ立て、さらに、「(英軍には)まだあと1,2年はいて欲しい」と次期首相と目される労働党のゴードン・ブラウン氏にメッセージを送った。
英政府は、対イラ . . . 本文を読む
イスラエル空軍機が7日、ガザ地区北部を通行中の車を攻撃、一人を負傷させた。
イスラエル軍の発表では、車は「イスラミック・ジハード(イスラーム・聖戦)」の武装グループを乗せており、イスラエルへの攻撃に行く途中であった。
それに対して、同組織もほぼイスラエル軍の発表の内容を認めている。
このところ、イスラエル周辺の情報を総合すると、ガザ地区のハマースとジハード、レバノンのヒズボッラー、そ . . . 本文を読む
ガザ地区が外国人、特に欧米人にとって危険な地域になってから久しいが、このところ、国連職員に対しても「牙」が剥かれるようになった。
6日、ガザ南部にある小学校でイヴェントが催されていたところ、校内に武装した男たち数名が押し入ろうとした。彼らはその前から構内で行なわれていたイヴェント中止を求めて騒いでおり、警備に集まっていた男たちが彼らの行く手を阻止しようとした。
すると、武装グループは銃を . . . 本文を読む
ガザ地区から発射されたと思われるロケット弾3発が5日、イスラエル南部の町シュデロットに着弾、住宅1軒に被害を与えた。ただ、この攻撃による人的被害は今のところ伝えられていない。
これは、イスラエル軍の4日に行なった西岸地区における3人のパレスチナ人活動家の殺害への報復と見られる。 . . . 本文を読む
先日、映画「パラダイス・ナウ」を観てきた。
観るのが辛い映画だった。映画の一場面一場面が、私には慣れ親しんだ場所であり、出演者に顔見知りはいないが、誰もが自分の知り合いに見えた。
映画の主人公は、suicide bomber。日本のマスコミ風に言えば、自爆テロリストだ。suicide attack やsuicide bombingが日本語になるとどうして「テロ」になるのか。私はそこに日本 . . . 本文を読む