浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

イ軍、活動家を殺害

2005年07月19日 | Weblog
 パレスチナ自治区北部のヤムーン村で19日、イスラエル軍がパレスチナ人活動家の自宅を包囲攻撃、2人を殺害しました。殺害された活動家は、PLO与党のアル・ファタハの軍事部門に属していました。  「憎悪の連鎖」と言われるものはこういった事件の積み重ねで始まるのです。イスラエルや親イスラエル国家の指導者達は、パレスチナの活動家に責任ありとしていますが、事の成り行きを見ていると、どちらに責任があるか、本筋 . . . 本文を読む

“内ゲバ”?

2005年07月19日 | Weblog
 アッバース大統領が懸命に休戦協定を崖っぷちで支える中、19日にはガザ地区でハマースと自治政府治安勢力とが交戦、11人の負傷者が出ました。  今のところこの銃撃戦が拡大する恐れは少ないと見られますが、こういったパレスチナ社会内部の抗争はこれまで鳴りを潜めていただけに、先行きが心配されます。 . . . 本文を読む

“テロリスト狩り”の陰で…

2005年07月19日 | Weblog
 アル・ジャズィーラTVによりますと、パレスチナ急進組織ハマースが18日、ガザ地区を訪問中のエジプト代表団に対して、2月に結ばれた「休戦協定」を、イスラエルからの攻撃がない限りはとの条件付きながら守っていくよう約束したようです。  ハマース側はここ数日、今回のイスラエルへの攻撃はあくまでもイスラエル側の活動家の拘束や暗殺に対する反撃だとしていましたからある程度予測は付きましたが、これでひとまず大規 . . . 本文を読む