昨年ちどり草を持ってきて私の庭に植えてくださったYさんに久しぶりに出会った。
車に乗っておられるときは毎年珍しい花を持ってきてくれた方だ。
お礼の電話のなかでとてもいい話をされた。
お連れ合いを亡くされ一人くらしをされていた十数年前、隣に引っ越しされてきた方と親しくなり、お互いに自宅の鍵を預けあうほどになられたそうだ。ある日 ピンポーンとチャイムの音がしたので扉を開けるといきなりハッピバースデイの美しいメロディが飛び込んできた。
その日は彼女の誕生日だったのだ。隣の方がピアニカでそれは綺麗に奏でられてのことだった。
お隣さんは音楽家であちこちいろいろな楽器をもって演奏にもいかれる方だったという。この話に私はおおいに感動した。
「いいなぁ!そんな素敵な誕生日プレゼント!品物をもらうのも嬉しいけれど・・・一生思い出に残るわね」と彼女に伝えた。
孫9人 ひ孫4人の素敵なおばあちゃんの彼女だった。