忘れ人の独り言

明治生まれの両親がさりげなく生きていた姿が今,私に語りかけてくる。

遊び心一杯の年賀状「馬」

2013-11-27 | 日々の業

毎月1回の新婦人のお習字小組で今日は年賀状に来年の干支の「馬」の字を書きました。

古代文字なども使い、それぞれダンボールの切れ端や割り箸、筆も2本合わせてなどいろいろの材質や紙を使ってのお稽古はとても楽しいものです。

 

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「上から下へ 下から上へ」

2013-11-20 | 生き方を学ぶ

パソコンの棚の上に読みかけの本が沢山積んである。あれもこれも読みたい本でその日の気分に合わせて時間を見ては読みひろげている。

その中の一つ「文章の書き方」という本。朝日新聞の天声人語を担当されていた辰濃和男という方の書かれたもので随分前のものだが、今読んでいても充分面白く学ぶことができる。随所に著名人の文章に対する思いとそれに対する著者の感想が述べられている。

著者は学生時代に文章の書き方について福沢諭吉の本で学んだと書いている。

さて本の中 明治・大正・昭和の時代に活躍したジャーナリストの大先輩である長谷川如是閑という人が書いた雑誌「我等」の中の「日本人は上から下へ」という部分が面白かった。

「日本人は上から下へ抑へつける。西洋人は下から上へ刎(は)ねあげる。」日本人の殴り合いは拳を上から下に打ち下ろす運動であり、西洋人は拳を下から上へ突き上げる運動である。

日本人は人を呼ぶのに掌を下に向けて、指先を下げる。西洋人は掌を上に向けて指先を刎(は)ねあげる運動を繰り返す。

日本の相撲は圧力で上から潰すが西洋人のレスリングは抑えつけようとする力を押し上げる。

人に会った時日本人は頭を下げる。西洋人は顔を上げる。拒絶するときに日本人は両手をつぼめて首を下げる。西洋人は両手を開けて顎をしゃくり上げる。

悲しいとき日本人はうつむく。西洋人は仰向く。

こうした比較がさらに続くと述べられ最後に「日本の文明は上から下への賜物であり、西洋の文明は下から上への反抗である。上から下へ  それが日本人の宿命なのか」と締めくくられている。》

「日本人の宿命なのか」という部分で妙に納得している自分がいた。

そんな素地が日本人の中に埋め込まれているからやろか・・・悲しいかな なかなか上のものに反抗できひんのかなあ・・・

秘密保護法案なんて通ってしまったらこんなブログ書いていても牢屋に入れられるのよね!えらいことや!納得したらあかん!あかん

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「アメリカン・ゲットー 麻薬戦争と差別の連鎖」を観て

2013-11-16 | 世の中のこと

録画しておいた「アメリカン・ゲットー  麻薬戦争と差別の連鎖」を観た。

麻薬取締法が移民集団を対象にされたと言うことを初めて知った。南部の黒人が北部の都市部に大量に移動し白人社会を脅かしたり、それ以前でも中国人が白人の社会を経済的に脅かすようになったために白人でも吸っていた麻薬を異民族に対して適用して検挙、投獄して行ったと語っていた。

近年では貧しい白人も麻薬に手を出すようになったが、その内容は変わり、刑務所ビジネスが巨大化してお金を吸い上げどんどん成長していっているという。刑務所を閉鎖すれば街が干上がってしまい、刑務所を建てれば利益が上がる。そして儲けるためには受刑者が必要で人を雇ってまで犯罪者を増やす。

なんとも耳を疑いたくなるようなことが行われているこの現実を観て本当に信じられないくらいだった。

工場が次々閉鎖され人々は最下層へと転落し、その中の15%を刑務所に送り込めばついでに儲けられるというなんとも不都合な現実。

番組の終わりに「地域社会が荒廃しても、彼らの家庭が破壊されても他のアメリカ人の為には仕方がない。つまり貧乏人を殺せということです。貧乏人を殺せば生活はよくなる。それが麻薬戦争ですよ。」と。

平等も平和も、やっぱり絵に描いた餅に過ぎないのだろうか?

▼“アメリカン・ゲットー” 麻薬戦争と差別の連鎖 後編

http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/130723.html

 

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「念ずれば花ひらく」

2013-11-04 | 世の中のこと

毎月送られてくる小冊子の中にマザーテレサさんが「人間の一番の罪は隣人に対する無関心だ」と述べていると書かれていた中で一番の罪?と言うところが妙に心にとまった。

最近の社会は昔に比べれば近所同士のお付き合いも薄れ、「近くの方が亡くなってもいつお葬式ださはったんかわからへんのよ」と以前京都に住む友人が話していた。ご近所の付き合いが煩わしいからマンションに引越しした人もあると聞く。

3・11以降家族の絆や人間同士の絆の大切さに目覚めた人たちも多いらしいが、それでも東北の方々のことに全く無関心の人も多くおられるらしい。

うっかり口出ししたらおっせかいやさんと言われないかと思っている人もいるだろう。

自分ひとりが世の中のことに興味を持ったところで世の中が変わる筈もないと思っている人たちにその場に行って行動できなくても自分ならどう考えるかというような意見を持つことが大切なのです。世界の隣人に関心を持ち、行動できなくても考え、祈ることができると書かれていた。

いつか先輩が「(念ずれば花開く)っていう言葉あるやろう」と教えてくれたことを思い出していた。 

祈る人ばっかりでは、これまた 世の中変わらへんってことはよ~くわかっているつもりなんですが・・・。

関心をもち行動起こせる人がどんどん増えていっているように思うけれど、もっともっと多くなることが大事やなあ!!

               

 

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