
高崎線で北上尾で下車。そこから車で10分ほどの場所にある和食処、高半に行きました。
目的は2つ。お店の屋根の上に乗っている「経の巻」瓦を見ること、そこの大盛り天丼を食べることでした。「経の巻」について知りたい人はこちら。
その後、この件に興味を持った若干2名と共に調査をした結果、新潟・佐渡以外で「経の巻」が一般の民家で使われているところを発見することはできず。
某瓦メーカーのサイトに書かれていた「近時では何処でも盛んに利用されています」という記述は間違い、という結論が出たその一か月後、
調査員の一人が海鮮丼を食べるためにたまたま家族で訪れた埼玉県上尾市の食事処で「経の巻」が使われていることを発見してコメント欄で報告してくれたのでした。
すぐにでも現地を訪問したいと思いつつ日が過ぎて行きましたが、この度たまたまその話をした上尾市在住の会社の後輩がその店のことを知っていて
自分も食べに行きたいと思っていたということが分かり、彼女の車で駅から4km離れたそこに行くことができた、というような経緯でした。長いな。

1枚目の写真でも経の巻研究家である私はすぐに分かりますが、一般市民の方は何がどう珍しいのかわかんないですよね。
回り込んで写すとこんな感じです。切妻の拝にある鬼瓦に見える3本棒。見事です。

お店の隣にある二階建ての住居もこの通り。

3つ重なった切妻の美しいこと。こういう装飾性の高い屋根の重なりも佐渡で多く見て来たものとそっくりです。
『佐渡・新潟日本海寄りの一帯以外の地域で』『寺社、製造業、倉庫以外の個人商家、個人住宅で』『私の関係者に現存が発見された』日本で唯一の経の巻瓦。
という非常にニッチな「日本唯一」ではありますがついに現物を撮影することができました。感慨深いです。

美味しくて安いメガ盛りの人気店。駅からは遠いけど荒川サイクリングの人にも有名で休日はもちろん平日でも日によっては行列ができるそうです。
この店と新潟佐渡は関係があるのかどうかとお店の人に聞いたところ「新潟に同じ名前の旅館があってよく聞かれるけどそことは何の関係もない」とのこと。
聞きたいこととはずれていますがランチ時で満席でてんやわんやの店内でそれ以上追及することもできず。まあいいかなどうでも、という気持ちで天丼を待ちました。

天丼(大)。すごいボリュームですがなんとか完食。辛めのたれも美味しいです。これで千円は立派。ここでは天丼か海鮮丼かステーキ丼かというのが主な選択肢です。

お店の中もいい感じの古民家。向かいのおじちゃんたちは天丼とうどんのセットを食べていました。それもいいね!

囲炉裏のある土間の天井は六つ目で編んだ竹。

食べ終わって外を眺めていたら「能登」というプレートを発見。これは店と北陸日本海との関連を示すものでは!と一瞬盛り上がったのですが、
同行者が「ただのテツなんじゃないですか」と。見れば隣の住居のベランダ手すりにも「上野→渋川」なんてプレートが飾られている。うん、確かにただの鉄だ。

ということで、第一発見者であるmotoさんには改めて御礼と祝福を送りたいと思います。ありがとうございました。報告してくれて。
わざわさ現物を確認しに行ったんですね(笑)
いや~、嬉しいです!
結構遠いから、さすがのBさんでも自転車じゃ無理かな、なんて思っていたのですー。
あれだけの熱意があれば、行かなければですよね(笑)
それにしても立派でしょう!
どこからどうみても、間違いなく素晴らしい経の巻ですね。
「日本唯一」に認定いただきありがとうございます!
その後も、ついつい屋根に目が向いてしまいますが、発見されず。
私もお勝手口にいたお店の方に、なぜ経の巻を使っているのか、お寺さんとご関係があるのかと聞きたかったけれど、聞けませんでした。
高半という旅館が新潟にあるんですね。
よく聞かれるって、結構すごい。
あの日、大盛り海鮮丼を食べに上尾まで行って本当に良かったです(笑)
引き続き、調査続行いたします!
それにしても今回の北上尾。私のまわりの4人の連携で実現しました。
・motoさんがたまたまそこで海鮮丼を食べて私に知らせた。
・会社のK君が同僚のSさん(上尾在住)にその店の話をしていた。
・私がSさんとご飯食べてるときに、上尾に行きたい店があると話す。
・SさんもK君から聞いて以来行きたいと思っていた店の名が突然私から出て驚く。
こんな風に偶然が重なって実現しました。お導きと言ってもよかろう。
ちなみにこのK君というのは私の初代の自転車を引き取って乗り回しているあのK君。知らんか。
https://blog.goo.ne.jp/arya2golf/e/86755f9c0d761bab57d37bc487e00dbd
大阪市内を三日間で59,000歩、距離にして40kmほど歩きましたが
経の巻はなかったです。
このお店のパワー?
ああ、あのK君ですね!
もちろん、知ってますよ~。
K君も高半にいったのかしら。
大阪にもなかったんですね。
私が最近見た、うわ~!こんなおおきな経の巻が!!と思ったのが、歌舞伎座です。
その大きさ、けた外れです(笑)
K君は以前から高半に家族で行ってたんです。
朝霞在住なので特に近くもないのに。
それで上尾在住のWにお前近いのにこんないい店なんで行かねんだよと。
でWが行きたい行かなきゃと思っていたところに私が声をかけたんです。
すごいよね。
そして驚きはさらに続きます。
Wになぜ私がこの店に来たいと思ったか、佐渡旅行からのいきさつをWには一通り説明しました。
でもまあ普通の主婦に瓦屋根の話なんてしても、そんなに興味ないし、たぶん聞き流してると思ってました。
そしたら数日後、Wが自分のブログで高半に行った話を書いているんですが、
なんと!食べた海鮮丼の話の後で私から聞いた経の巻のことについてけっこうちゃんと書いている。
聞き流すどころか、彼女の心にけっこう刺さっていたみたいなんです。
わかんないもんだね。
実家の富山に帰ったら探してみようとか書いている(笑)
「経の巻」を「江の巻」と間違って書いていますが、聞き伝えだから仕方ないね。
ということでまだまだ経の巻の不思議は続くのでした。
ちなみに彼女には私のブログは教えてないので
ここにURL貼ることはできませんが
「北上尾 高半 海鮮丼小 江の巻 佐渡」で検索したら食べログの次に出てくるよ。
そしていつしか、「経の巻」は「江の巻」と呼ばれるようになるかもしれません。
因みに私も普通の主婦です(笑)
聖地高半でおこうこでもつまみながら語り合いましょう。