
安養院。板橋区東新町。川越街道と環七の交差点近くです。2年前に見つけて、この紅葉が真っ赤になるのを見たいと思っているのですが今回も早すぎました。

いつもきれいにされていて、来る人も少なくていいお寺です。この位置にベンチがあって寛げます。

安養院からほとんど敷地続きの城北中央公園。何か所か古代の遺跡が見つかっています。ここは茂呂遺跡。

こちらが栗原遺跡。奈良時代の竪穴住居を再現しています。栗原さんは来たことあるでしょうか。

一見のどかな写真ですが、ベンチのおばあちゃんたちが公園で遊ぶ親子に雑な口調であれこれ口出しをしているところ。ばばーうるせーと思いながら撮影。

イチョウの黄葉はかなりいい感じです。外苑と違って人がいなくてきれい。

テレビのニュースでは「晩秋」と言っていました。いつから冬になるのかな。
ところで。

安養院と城北中央公園は航空写真で見るとこんな位置関係です。石神井川に沿って、くの字の形。これはかつては一続きの里山だったんだろうなあ。
・・・・・と思って眺めていたのですが、航空写真を過去に遡ってみたらまったくの見当違いだったことが分かりました。

こちらが1950年ころの写真。安養院の場所には今と同じように樹木がありますが、城北中央公園一帯はただの田畑です。木なんてほとんどありません。
wikipediaによると城北中央公園のある一帯は戦時中策定された防空緑地だったとのこと。この写真だと緑地から田畑に転用された模様です。

1955年に立教大学へ土地は貸し出されて1956年に立教学院総合グラウンドに。その後周辺は公園としても整備されます。

1970年に土地は立教大学から東京都に変換。立教大学のスポーツ施設はそのまま引き継がれて都民のためのスポーツ公園として充実していきます。

1980年代までに植樹が進み現在の形がほぼできあがりました。

1990年代。空からはほとんど地面が見えないくらいの森林ができあがりました。
よく「東京は緑が多い」ということを言われますが、東京都市部の緑ってこんな風に何もなかったところに計画的に作られたものが多いんです。
そして20年、30年もあれば樹木は立派に育つ。緑を増やすことってその気になれば意外と簡単なんですね。
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