goo blog サービス終了のお知らせ 

ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

霊友会釈迦殿

2023年10月24日 | 建築&土木見物
散歩中に宗教団体の巨大建築に出会うことは珍しくありません。
最近だと杉並の立正佼成会の大聖堂とか東京ジャーミイとか熱海の世界救世教のMOA美術館とか。創価学会関連の施設もその界隈で一番大きくて立派です。
「宗教団体の巨大建築」という括りならノートルダム大聖堂や明治神宮やギザのピラミッドも同じ仲間なんですが。
まあとにかく宗教団体ができるだけ大きな建物を必要としているのは疑いの余地はありません。

飯倉交差点から1本入った一等地に建つ霊友会の釈迦殿もその代表的なものの一つ。場所の優位性と規模から言えば日本でも最強の宗教施設と言えるかもしれません。
すぐ隣に麻布台ヒルズができたことで土地の価値は更に高まりました。

屋根の先端が唐破風をイメージさせる形になっていて、それが少しずつ後退しながら幾重にも重なっています。
本来なら軒と呼ぶべき場所なんですが、正面からの大階段がそこに吸い込まれていくというデザイン。SF映画の宇宙船の下部が開いて階段が出てくるのにも似ている。

建物全体がどんな形をしているかはこの場所からは分かりません。すぐ近くの東京タワーから見ると屋根は変型の宝形でした。中心位置が著しく後退していますが。
あれほど巨大に見えた唐破風風の先端部分が、建物全体で見るとほんの付け足しの一部分にしか見えない。どれだけ大きな屋根なのか。
地図上で計測して見ると長辺約100m、短辺約50mでした。キリが良くジャスト100m×50mで設計した可能性もあります。

周りに人もいなくて、どこまで立ち入って許されるのか分からない。階段に上がるのは怖いのでとりあえず1階部分の奥に進みます。

巨大な建物を宙に浮かしている太い斜めの柱がたくさんありました。これは大階段の左側ですが右側も同じく2列の柱があります。

大階段の奥にあたる部分には「インナートリップ広場」の幕がありました。
懐かしい響き。1970年代にラジオを聞いていれば「インナートリップの霊友会が提供いたしました」という言葉を一日に何度も聞きました。

信者獲得のために掲示されているパネル。一番右に「弥勒山に行こう!」というのがありますが、天城高原にさらに巨大な教団施設があるようです。

女性二人がやってきてまっすぐに階段を登ったので私も少し離れてついて行きました。台北で見たような超巨大扉の奥に中に入るドアが。
中にはもう一度ドアがあってその奥がこの建物のメインである釈迦殿大ホールがありました。まったく自由に出入りできますが中での撮影は禁止です。内部はこんな感じでした。
設計・施工共に竹中工務店。デザイン、質感、状態のどれをとっても、これが50年近く前の1975年に作られた物とは思えません。
如何に先進的な設計をしてそれをきれいに使って来たかということです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スケッチその後 | トップ | 新宿御苑ランチ »

コメントを投稿