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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

赤羽台トンネル

2023年10月18日 | TOKIO散歩

赤羽駅を出発した埼京線は、北に向かう京浜東北線と別れて北西方向に赤羽台の台地に掘られた赤羽台トンネルに入ります。
トンネル全長は585m。23区内の地上を走る鉄道でこれほど長いトンネルを他に知りません。

Googleの衛星写真で見るトンネルの入り口。人工地盤の上に赤羽八幡神社の社務所があります。

八幡神社の境内から赤羽方向をみたところ。左が京浜東北線の上を行く貨物列車、右にはトンネルに入る直前の東北新幹線が見えます。
この風景はブログでも何度か紹介しています。出は逆にこのトンネルの出口はどうなっているんだろう。

ということで逆側にやって来ました。段丘の際にはほとんど建物はなく公園や駐車場になっています。

赤羽台トンネルの出口の真上はこのあたり。赤羽台4丁目児童遊園の角地から見ることができました。

植え込みの上から下界を覗く非鉄な63歳。

こちらがトンネル出口。電車が来ている写真が撮りたくてしばらく待っていたら上りの新幹線と埼京線の上下線の3本が一度にやって来ました。
崖の端から40mほど線路の上に屋根がついています。上から電車に向かって物を投げるような不埒ないたずら者対策でしょうか。

衛星写真で見たところ。「今ココ」の場所に行きました。

wikipediaで赤羽台トンネルの項を読んで、このトンネルと埼京線ができた理由を読んでびっくりしました。
ちょっと長いのですが、面白いのでそのまま引用させてください。

当初の工事実施計画では京浜東北線・高崎線に並行して北上し、そこから赤羽台の台地を回り込んで、板橋区舟渡に設定された荒川渡河地点まで
直線的に進む経路が想定されていた。しかし、沿線に利益をもたらさないのに騒音だけをもたらすとして新幹線の建設に反対運動が起こり、
新幹線建設の代償として新幹線に並行して通勤路線を建設する構想が打ち出されることになった。←これが埼京線のこと
新幹線に通勤別線を併設するからには、北区内でも通勤別線に駅を設置できる経路でなければ意味がないことになり、赤羽から荒川までの間に
北赤羽駅と浮間舟渡駅を設置することとして経路が変更されることになった。


埼京線に関しては、赤羽から大宮まではすでに鉄道が走っていたのに、わざわざ少しだけずれた別の線があるのは不思議に思っていました。
まさか新幹線の建設反対運動を抑えるために、代償として埼京線が作られていたとは。そんな駆け引きがあるんだ。
そして北区内に2つの駅を作るために路線を西にずらしたので赤羽台にぶつかることになってしまったのか。ふえ~。

赤羽台トンネル建設中の航空写真。1984年ごろ。
赤羽台地は周囲より15mほど高さがありますが、トンネルに入る高架も10m以上あるので台地の上では非常に深さのないトンネルになりました。
なので工事も開削式で行われています。
騒音・振動対策で少しでも深いトンネルにするためにトンネル内では一度下って出口に向けてまた上がるVの字の形になっています。
埼京線で北に向かうことが会ったらその辺りも思い浮かべながらトンネル内を通過していただきたいものです。
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