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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
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川口市役所 第一本庁舎

2023年09月28日 | 建築&土木見物

JR川口駅から徒歩10分ほどの場所にある川口市役所。
1960年代に建てられた旧庁舎が老朽化したため、旧庁舎の斜め向かいにあった川口市民会館を取り壊して2020年に第一庁舎として完成しました。

北側に向かって棚田状のデザイン。各フロアごとに大きなテラスが見られます。

1階と地下は駐車場。1階の道路に面した部分は多目的スペースとなっていますが、目の前のバス停の待合所として活用されていました。

2階のテラスに繋がる登り口が4方向にあって、どちらから市役所に来てもスムースに入り口のある2階に上がれます。北西側はエスカレーター。

2階のテラスはウッドデッキになっています。

メインエントランス。

中に入ると2~4階が吹き抜けていて、シャープなデザインの階段が渡されていました。空中階段は好みの一つです。

空中階段を登っていくと4階の天井が迫って来て圧迫される雰囲気になるのですが、、、、

4階に上がったところで周囲に大きなガラス張りの空間が広がります。F.L.ライト伝来の技、圧縮からの大解放。効き目充分です。

5階から8階までの吹き抜けのアトリウム。6~8階の階段は空間に向かって飛び出して折り返して戻ります。
その踊り場部分も含めてガラスの腰壁でアトリウム越しに川口市内を見下ろすという仕掛け。市役所でここまでやるかと正直驚きました。

階段を登りながら各フロアに飾られた壁画を見ます。

振り返って見る川口市街。敷地が直射日光の入らない北向きだから実現できたようです。

7階から8階に上がる階段を見上げる。7~8階は市議会と委員会室なのでこの階段だけ立ち入り禁止でした。

6階をきょろきょろしながら歩いていると広報室の方が庁舎お披露目の時に配布したパンフレットを探してきてくれました。感謝。

7階のドアが開いていた会議室。かっこいい。ちなみに2階以外のテラスは残念ながら一般の人は出られないようになっていました。

4階まで降りてきてもう一度振り返る。まるでどこかのリゾート地のショッピングセンターみたいです。そんな設計をしたのは公開プロポーザルで選ばれた山下設計。
7月に志木市役所の新庁舎(佐藤総合計画・2022)を見ましたが、そういえばこちらも基本デザインは階段状でした。

反対側では市役所の第二期工事が始まっていました。こちらの第一庁舎と近いボリュームで、背後に立体駐車場を備える計画です。
完成時には第一庁舎のこのデッキから向こうに向かって橋が架けられるようでちょっと楽しみです。

帰りに背後からも眺めてみました。こちらだけ見ていると普通のオフィスビルのようです。
市庁舎建築もだいぶ溜まったのでそろそろ新しいカテゴリでも作れないか考えています。
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