こんにちは!あるくべきのふみです!
気温が落ち着いて、歩きやすくなってきましたね。湿度が高い時は微妙ですが…。雨を避けながら、歩ける時に歩きましょう♪
さて、ここ最近のコロナ下で、首のトラブルが増えてます。在宅ワークなんかの影響もありそうです。ちなみに、肩こりと一般的に言われるものは、“肩”というより“首”の範囲に当たることが多いです。
“身体の一部ではなく、身体全体を考える必要性”で、触れていますが、首のトラブルがなぜ起きるのか、根本的な理由を知る必要があります。
土台である骨盤から、背骨が伸びています。人の体は25階建てのビルと一緒です。土台がグラグラしていると、最上階に近い首の部分は、どうなるでしょう?
土台の揺れ幅が小さくても、上部である首付近の揺れ幅はかなり大きくなります。そんなに頭がグラグラしていては、活動できないので、骨をズラし、筋肉を固くし、体は様々な調整をしています。この無理矢理な調整が、首の異常につながることにもなります。
関節がズレていると、骨の回りにある筋肉は、骨を正常に保つために、収縮し固くなります。マッサージの攻防戦については、“『気持ち良い=身体に良い』ではありません。”に書いた通りですが、首は特に繊細な部分なので、マッサージなどは控えるべきです。グリグリ揉まれると、めちゃくちゃ気持ちいいのですが…だからこそです。氷冷したほうが、よっぽど効果的でオススメです。
朝、首が痛くても、動いているうちに楽になったということは多々あります。これは、単純に土台が安定したということもありますが、“頭の重さを受けながら”歩行していると、首は調整されるという例でもあります。
重たい頭を細い首が支えているから、首が痛くなったり、肩こりになるということはありません。現に、圧倒的に重たい頭を細い首で支えている子供が、肩こりを訴えることはほぼありません。本来、体の設計には無駄がないのです。
無駄のない設計として、私たちの首は、関節の軟骨や潤滑液に、絶えず“頭の重さ”をかけていることで、首の調整をしているのです。これは、地球の重力を利用した合理的な潤滑設計です。
重たい頭が細い首の上にあるのは、首の動きをよくして安定するためなのです。
だからこそ、首をゴキゴキしたり、揉みほぐしたり、牽引したりして、合理的な安定性を壊してはいけません。
首が痛いと、首を触って治してほしいと、そこだけをピックアップしますが、実は、首とは別の部分を動かせば解決することも多いのです。例えば、歩いてもらったり、足踏みしたり、骨盤体操したりしてもらっただけで、効果が出たりするのが、首の異常です。
自分ではない他の人に、頭の上から手のひらでふんわり押して圧力をかけてもらうだけでも、首が少し楽になったりします。力が強すぎたり、姿勢が悪かったり、背骨に対して真っ直ぐに圧力がかかってないと、痛める場合もあるので、要注意ですが…。
長時間のうつむき姿勢、頬杖、高枕などの直接原因については、意識して改善する必要はあります。首をダイレクトに打った等の原因がある場合は、こまめな氷冷が効果的です。
首の異常なのですが、関係なさそうな“歩くこと”が、治すための近道なのです。