読んだら歩きたくなるブログ

『歩行不足』な現代人は、自己骨盤矯正ができてなーい!自分でできる骨盤矯正に興味のある方へのブログです。

胸郭拡張と肺の換気障害

2020-08-03 15:42:49 | 日記
こんにちは!あるくべきのふみです!
夏っぽい気候になってきましたね!気圧がしっかりかかると体はシャキっとしますが、炎天下の中歩くとさすがにバテます。暑さ対策しながら、歩き、氷冷しましょう♪

前回、湿度が高いと呼吸しづらいという話をしましたが、肺の換気障害というのは、実は結構多くの人が持っていたりします。特に都市部には多いそうですが…。

換気障害の理由は色々あると思いますが、その1つに、胸郭(肋骨、胸椎、胸骨から成る胸部の外郭)の拡張が影響していると考えられます。

息苦しくて呼吸を繰り返すから胸郭が拡張するのか、胸郭拡張のせいで呼吸がしづらくなるのか、鶏が先か卵が先か…みたいな話だと思うのですが。

肺は、空気の出し入れで、伸びたり縮んだりしているわけではありません。肺そのものが自動で動くわけではなく、肺を収容している胸郭の容積が変化することで、間接的に伸ばされたり、縮んだりしているのです。

胸郭の容積を変化させる方法は、外肋間筋を使うか、横隔膜を使うかです。前者が胸式呼吸、後者が複式呼吸と呼ばれますが、通常は両方の働きによって呼吸運動が行われます。

胸郭が拡張すると換気障害が起こるのは、胸郭拡張により肺胞1個ずつの容積が増え、容積あたりの表面積が逆に小さくなってしまうからです。つまり、1換気あたりに捕まえる酸素分子数は減ってしまい、換気機能が低下してしまうからなのです。

自分の胸郭が拡張してるなと思うのは難しいですが、もし、ちょっと息し辛いなという場合には、思い出してください。

心臓の収縮などと違い、呼吸は自発的に行えるので、呼吸効率を自分で上げることができます。息をできるだけ長く吐いて、肺胞の膨らみを小さくし、肺の負担を減らしてあげることができるのです。

実際には、3秒間息を吸い、8秒間かけてゆっくり息を吐いていく感じです。その時に、肋骨部分に軽く手のひらをあてて、肋骨の動きを感じてみるのも良いでしょう。

前ならえの一番前の子が腰に手を当てている手の形を、そのまま上に持っていき、胸部の下辺りに手を添える感じです。その時、力を込めないように注意しましょう。呼吸して肋骨が動いているのを感じとれれば良いです。息を吐いていって吐ききる感覚を、手でも感じてみてください。

呼吸器さえ正常であれば、呼吸に問題ないというわけでもありません。呼吸筋やそれを動かす脳の働き、酸素や二酸化炭素を運ぶ循環器なども揃って、はじめて正常な呼吸と言えます。

しっかり歩くこと、呼吸すること、水分を採ること、が基本になると、結論はいつも同じになります。