迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

文化の日に文化を思ふ。

2020-11-03 20:09:00 | 浮世見聞記
正常時ならば毎年この日は、自治体共催の文化祭に参加し、公会堂の舞台で現代手猿樂を舞って樂しむ日であった。


しかし今年はそれも叶はず、舞ふつもりだった曲を我が城で“無観客上演”することで、いくらかの憂さ晴らしとする。


横浜市の蒔田公園で毎冬開催の「光のぷろむなぁど」がさうであるやうに、今年の自治体主催、或いは共催や後援の文化祭は、“オンライン配信”といふ新しい形態で行なふところが多いやうだ。



私の住む町の自治体もそのオンライン配信での文化祭を予定しており、ー藝を動画に撮影して専用サイトへの應募を呼び掛けてゐるが、應募資格は團体のみ、私のやうな個人での應募は受け付けてゐないあたり、なんとも氣の利かない話しだ。


それはさておき、現今は私のやうなアナログ人種でも、スマホひとつで簡単に動画が撮れる時代である。

また、81歳にしてなお現役で現場の第一線に立っておられる人生の大先輩は、すでに先方との對話にオンラインを活用するなど、さすが仕事も最先端をいってゐる。





“現代”手猿樂をうたふ以上、私も現代の事情に即した發表方法を「新しい生活様式」のひとつとして、いよいよしっかり検討せねばなるまい……。







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