迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

あやしなる双貌。

2024-08-03 20:35:00 | 浮世見聞記
昼前より川崎へ出かけ、川崎浮世繪ギャラリーにて「斎藤文夫コレクション 名品展」を覗く。浮世繪と云ふ版画はだいたい図式が類型化してゐるのため、私のやうな素人目には延々と同じ品を見せられてゐるやうで、それが江戸時代約260年間のうちのどのあたりの物なのか、どうも時代が見えてこない憾みがある。これが多色刷りでなかったら、おそらくここまで珍重されなかったであらうことは、“ジャポニズム”のきっかけがよく物語 . . . 本文を読む
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