迦陵頻伽──ことだまのこゑ

手猿樂師•嵐悳江が見た浮世を気ままに語る。

初日初音。

2018-07-01 18:44:53 | 浮世見聞記
七月最初の日に、今年最初の蝉の聲を聞く。 夏が、いきなりやって来た。 強ひ日差しに街は白く揺らめき、 海と空の深い青が、 目にしみる。 先代桂小文治の「辰巳の辻占」が収録された中古CDを見つけたので、廉価を幸ひ手に入れる。 若手時分の大正時代に上京して以来、東京の噺家として活躍し、中堅までは新作物を、晩年は故郷の大阪を偲んでか、上方落語の大ネタをよく手がけてゐたと云ふ . . . 本文を読む
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