アンティーク・コーディネーターへの道

アンティーク・コーディネーターを目指して蒐集している古民具や古道具を日々の生活とともに紹介します。

京都うまいもん旅行③『パウンドハウス』

2005年07月13日 | 美味美食
『河井寛次郎記念館』での思い出に残る見学を終え、いまだ高揚した気分で次に向ったのは、美味しいケーキが食べれると評判の『パウンドハウス』です。(実は途中寄り道していったのですが...)
こちらはCREA「京都のうまいもん」特集に紹介されていたお店で、奥さんが絶対に行きたいお店の一つに挙げていたところ。場所は地下鉄鳥丸線北大路駅より徒歩15分ほど離れたところにあり、周りの目印といったら裏手にある洛北高校ぐらい。お店の外観も見た目はごくごく普通の様子(正直にも美味しいケーキが出てくるとは思えない感じ)。そんな第一印象からか、ショーケースに並べられた色とりどりのケーキを見ても胸の高まりの感じるどころか、もしかして外しちゃったかもと内心がっくりしていたのです(実は奥さんは私以上に落胆していたとか)。
とりあえず「抹茶ケーキ」(写真右奥)と「メロンのショートケーキ」(写真左)をチョイスして、店舗2階の喫茶スペースでしばらく涼んでいくことに。確か私たちが訪問したのは午後1時過ぎだったと記憶してるのですが、お客さんは私たちの他に、地元の方と思われるサラリーマンが一人のみ。ますます不安がつのっていくのでした。
ケーキとアイスコーヒーが運ばれてくるのを待つことしばし、目の前のケーキがショーケースに並んでいた時よりもはるかに美味しそうに見えるのは気のせいでしょうか。そして、運んで来た店員さんがなんと可愛らしいことか(^^)二人とも目を輝かせながら最初の一口をパクリッ。うっ、うまいんです!!その一言に尽きます。
「抹茶ケーキ」は抹茶の味を全面に出したありきたりのケーキ類とは異なり、まろやかで上品な抹茶の風味が食べる度に口の中で広がり、抹茶のクリームとスポンジとが絶妙にからみ合う味と食感がたまらないのです。もう一つの「メロンのショートケーキ」は、糖度が高く瑞々しいメロンをたっぷり使い、とろけるような生クリームと、まるで赤ちゃんのほっぺのようなふわふわのスポンジとが最高のハーモニーを奏でているんです。あいにく大人になってからメロンとスイカが苦手になった私は、メロンは一口しか食しませんでした、生クリームとスポンジだけのシンプルなケーキでさえ最高の賛辞を贈りたいほどの出来栄えだったのです。ちなみに「ストロベリーショートケーキ」は苺が美味しい時期(冬季のみ)にしか店頭には並べないそうですよ。
さっきまでの不安は完全に杞憂に終わり、今では再び訪れたいケーキ屋さんNO.1に挙げたいぐらい。今度行く時には今回売り切れていた「ミルクレープ」と秋冬限定の「モンプラン」は絶対美味しみたいね!と二人で固く誓ったのでした。
勢いづいた私たちは『パウンドハウス』までの道中(寄り道して^^)、「出町ふたば」にて買い求めた「きんつば・豆餅・田舎餅」(写真左より)まで美味しんじゃうことに。さすが全国に名を轟かせる和菓子の名店だけに、味に伝統を感じさせる王道の味。ケーキを食べたばっかりだというのに、ベロリと平らげてしまった食いしん坊の私たちなのでした(^^)

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そうそう、帰りのレジで偶然気が付いたのが、ショーケースの「抹茶ケーキ」はさっきも今も一つのみ。ケーキの風味を損なわないように注文の度に一切れづつ切り分けてるんです。それほどまでにケーキが常に最高の状態であるように心がけ、お客さんを喜ばせたいと願う店主・スタッフの気持ちが伝わってきて、『パウンドハウス』のケーキの美味しさを改めて実感したのでした。