Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

『ギター弾きの恋』

2005-10-06 23:08:21 | cinema
原題の”Sweet And Lowdown”がぴったりの、せつない大人の恋愛映画。
ショーン・ペンの自分勝手で傍若無人で子供っぽい性格のくせにギターはやたらと上手くて女好きな滅茶苦茶なギター弾きが、実にはまっていていい。
そして、ギター弾きの恋人になる口がきけないちょっとお頭の弱い洗濯娘のサマンサ・モートンの可愛らしさ!
ギター弾きにホテルに誘われると、自分からさっさと服を脱いでいく素直さが可笑しくて可愛いの。
田舎の冴えない女の子って感じなんだけど、妙に惹きつける魅力があるのね。そして滅茶苦茶なギター弾きのことが大好きで尽くす姿がまた可愛い。
ユマ・サーマンの洗練された大人の美しさとの対比がまた良かった。
ショーン・ペンは滅茶苦茶な性格なんだけど、プライドだけは高いのね。
もっとも、ギターの腕前はピカイチだからステージの上では王様なのよ!
そのへんのエピソードもくすくすと笑ってしまう可愛らしさに溢れている。
だから、あちこちと衝突してしまうんだけど、やっぱりサマンサ・モートンが好きなのね。いい年をした大人が若い田舎娘に惚れるなんて、嘘みたいだしかっこ悪いけどほんとうのお話。
そして、結末。
悲しいよ、とても。

でも、とても素敵な映画です。
映画を観る上で大事な要素ってたくさんあるけど、その一つは音楽でしょう。
その点において、この映画は完璧だと思う。
1920年から30年代のジャズによって構成されているんだけど、どの曲もシーンにふさわしく、エキサイティングだったりうっとりしたり。
このサントラがまた良い。ジャズのことなんてまるで知らない私が言うのも説得力に欠けるんだけど、良いですよ。

監督のウッディ・アレン自身も劇中に出てきて、インタビューを受けてる形を取ってる。
他にも多くの音楽家(本人なのか役者さんなのか不明)が出てきて、ギター弾きの性格やギターについて語りだし、ドキュメンタリーなのかな?と思わせる作り方も面白い。
秋の夜長、ジャズと映画を楽しむにはうってつけの映画です。

ギター弾きの恋 - goo 映画
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