Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

『ヴィドック』

2005-10-04 23:52:20 | cinema
圧倒される色彩美。
美しいって言っていいかどうかは評価の分かれるところなのかもしれない。
とても不吉な空と美しいお花畑の対比、胡散臭い老人。
醜悪なブルーと伸びやかな生命力を感じさせるイエローが、ずっと脳裏を離れなかった。

19世紀の猥雑で混乱したパリに活躍するヴィドックは、元脱獄囚にして警官、探偵としたフランスでは有名な人物らしい。
私にとっては、ヴィドックのキャラクターなどより、随所に描かれるパリの汚い町並みや変態的な文化(って言っていいのかな?)が楽しかった。
というより、その映像やディティールしか残っていない、かな。
ストーリーやキャラクターがあまり楽しくないのね…。
時代も舞台も映像も、ワクワクさせてくれる要素を十分すぎるくらい持ちながら、どうももう一つノレなかった。
全体にダークトーンで描かれているんだけど、時々見せてくれる光や色彩の対比は素晴らしい。
「絵」で観る映画、なのかしら。

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