アメリカ

最近、やたらと株や金融投資を勧められる。
素直に「元金となるお金がないから」と言っても引き下がってくれない。
別に、金融やさんでもなんでもない職場の同僚やちょっとした知り合いなのに、彼らの「金融信仰」みたいなものは相当に厚くて、閉口させられる。

今日は、仕事上の先輩に投資信託の素晴らしさを説明され、金融セミナーに誘われた。
いつものとおり「お金が無いから」と言っても聞いてくれないし、パンフレットやセミナーのレジュメを取り出して熱く説明してくれる。
いい加減、面倒臭いので「経済界のこととか分からないし…」とか「儲けの影には、失われるものもあるんじゃないの？」と言うと「そのために勉強しろ」と言う。
仕方がないから、「私はアメリカが嫌いだから、株はやらないしお金が無くてもかまわない」と言うと、漸く折れてくれた。
セミナーの講師は、アメリカで経営学を学んだ人だったらしい。

はい、私はアメリカが好きじゃない。
もちろん、アメリカの映画や音楽には大きく影響を受けたし、ハンバーガーだって大好きよ。
でも、「大きいことや強いことがいちばん大事」っていう考え方には共感できない。
アメリカが勝手に思い込んでればいいものを、余所に押し付けてくるから尚更始末が悪い。
しかも、「自分のとこがいちばん強いぞ」って思ってて、強くあるためには手段を選ばないやり方も大嫌い。

もちろん、お金は大好きよ。無いよりはあった方がいいし、多ければ多いほど嬉しい。
でもね、自分の身の丈にあった分でいいの。
あんまり早いスピードで移動すると疲れちゃうように、あんまり多くのお金を持つと、やっぱり疲れちゃうんだと思う。持ったことないから、想像だけど。

そんな訳で、私は株やお金とは無縁な生活をこれからも送っていくんだと思う。
でもね、やっぱりお金は無いよりはあった方がいいのよね…。