Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

月の輝く夜に

2008-04-22 23:38:46 | cinema
日曜日は満月でした。あいにく曇りがちで、ときおり雲の間から朧に姿を現すくらいでしたが。
お月見したいなぁと思いながらツタヤをふらふらしていたら、『月の輝く夜に』のDVDが目に入ったので迷わずレジへ持っていきました。
ずいぶん以前に見た記憶があるんですが、あんまりよく憶えていなかったんですね。ごめんなさい、シェール(笑)。

ところでこの映画の原題は、”moonstruck”。
goo辞書では、「夢見心地の; (月の光にうたれて)気の狂った.」とあります。月光が狂気をもたらすという信仰から生まれた言葉のようですね。
タイトルのとおり、月の光の魔法にかかったように恋におちた恋人達のお話です。
あらすじはコチラをどうぞ。

イタリア系アメリカ人を描いた映画はたくさんあって、それらに共通しているのは家族の絆の深さと人間味に溢れた個性的なキャラクターなのかなぁと思います。
シェールはイタリア系ではないようですが(でも、その濃すぎる個性はイタリア人を凌ぐかも。)、ニコラス・ケイジはイタリアンアメリカンなんですね。この映画には出ていませんが、ヴィンセント・ギャロやシルベスター・スタローン、ジョン・トラボルタなどの個性的な俳優が多いみたい。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノもね。
シェール演じるロレッタの家族がとてもキュートにエキセントリックで、中でも犬をたくさん飼っているおじいちゃんが可愛い!!半分くらいとぼけていてママからは「変人なの」なんて言われてるけど、ちゃんと息子を戒めるのね。心の優しい愛すべきおじいちゃん。
その息子(ロレッタのパパ)は浮気相手に夢中、苦悩の中にいるママはイタリアンレストランで女に振られた大学教授と意気投合。ロレッタはイケてないマザコン男と婚約中なのに、その弟に夢中。
とまぁ、愉快で複雑な一家のお話です。

まだ若いニコラス・ケイジのはじけるような上半身とふさふさヘアーにびっくりさせられましたが、なんといってもシェールの変身が素敵です。
オペラデートのために髪を染めお化粧をして、肩を出したドレスに赤い靴を履いたシェールは、前半の気難しそうな疲れた未亡人とは別人のようです。のっぽでやせっぽちのシェールがとっても可愛い。80年代ファッションもオシャレです。
私が好きなのは、ニコラス・ケイジの家から朝帰りするシェール。ピチカート・ファイブの「陽のあたる大通り」が流れ出しそう。
♪死ぬ前にたった一度だけでいい 思い切り笑ってみたい
 陽の当たる大通りを 口笛吹いて歩いていく♪
このシーンのシェールは本当にキラキラときれい。

音楽もとても素敵で、オペラ「ラ・ボエーム」(プッチーニのイタリアオペラなんですね。)も印象深く使われていますが、古いイタリア映画を連想させるアコーディオンの音色が雰囲気をぴったりです。
次の満月は5月20日。映画で月を楽しむのも悪くないです。
それとも、月の光を浴びて恋におちてみましょうか?


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