Dritter Kursus. Oberklasse. Begriffslehre und philosophische Enzyklopädie.
— review (@myenzyklo) 2016年7月7日 - 20:02
第一篇 概念論 Begriffslehre
§1
客体的論理学は潜在的な概念の科学、あるいは範疇(カテゴリー)の科学である。
ここで取り扱う主体的論理学は、概念そのものについての科学であり、あるいは或る物の概念ついての科学である。主体的論理学は自らを三つの部門に分ける。
— review (@myenzyklo) 2016年7月7日 - 20:02
(1)概念そのものについての論説
(2)概念を実現することについての論説
(3)理念についての論説
※
— review (@myenzyklo) 2016年7月7日 - 20:48
Die subjektive Logik を主体的論理学、Die objektive Logik を客体的論理学 と訳した。
ふつうは客観的論理学、主観的論理学と訳されている。しかし、この上級課程でテーマとして論じられる「概念」は物を物たらしめている概念であり、
この概念は「絶対者は主体である」とされている段階における概念であるから、自己を実現するダイナミックなものであり、主体的な概念についての論理学として「主体的論理学」とした方が、たんに「主観的論理学」としてよりも、「概念→実現→理念」のダイナミズムをより捉えることができる。
— review (@myenzyklo) 2016年7月7日 - 20:48
Die objektive Logik は 先の第二課程で論じられた、「有⎯本質⎯概念(カテゴリー)」の三部門について論じた、カントの形式的論理学のことであり、物についての人間の意識の論理形式(範疇・カテゴリー)のことであるから、
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或る物(定有)についての範疇・カテゴリーについての科学・論理学として客体的論理学とした方が適切である。
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第一節 概念論
— review (@myenzyklo) 2016年7月7日 - 21:05
Ⅰ 概念
§2
概念は普遍的なものである。同時に、この概念は規定されてもいる。その規定された自己の全体の中に普遍はある。あるいは、普遍とは、自らの中に一つの事柄のさまざまに区別を、統一した一者としてもっている規定である。