第三節 理念 Die Idee
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 17:53
§104
理念は概念と実在との統一であり、自身とその実在自体を規定している概念である。あるいは、あるべきものとして、そして、その概念自体を含んでるものとしての現実性である。
§105
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 18:56
(1)概念が自らの実在と直接に結合わされ、そして同時に自らをその中で区別して分けて取り出すことのないような理念は生命das Lebenである。物体的な生命であれ精神的な生命であれ、偶然的な或る物の限定や制限から自由な生命は美das Schöneである。
※理念の第一段階としての自然は、概念と実在が直接に結合された或る物としてあり、それは生命あるものであり、美として捉えられている。自然(動植物)や人体の美。
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 18:57
(2)認識die Erkenntnis と行為das Handelnsの理念においては、概念は実在と、主観的は客観とは対立してあり、そして一致ihre Vereinigungがもたらされる。
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 19:38
認識においては実在性が、第一のものとして、そして本質として根底に横たわっている。一方、行為das Handelnsは善を実現するために、現実を自分に適合させる。
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 19:38
※
認識・理論の立場と行為・実践の立場。
§107
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 19:57
(3)絶対的な理念Die absolute Ideeは、哲学(科学)der Wissenschaft を内容とする。すなわち、それは潜在的にもかつ顕在的にもan und für sich(絶対的に)概念に合致しているような宇宙についての考察である。
あるいは、世界の中に客観的にあるいは現実に存在している理性概念についての考察die Betrachtung des Vernunftbegriffsである。
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 19:58
※
— review (@myenzyklo) 2016年7月5日 - 20:03
哲学der Wissenschaftの目的は、ここに述べられているように、世界の中に客観的に存在し現実を動かしている理性概念das Vernunftbegriffsについて考察することである。ヘーゲルはそれを自身の哲学体系において実行した。