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「三国志マガジンVOL.10」その2・官渡の戦い特集

2006-07-31 20:38:15 | 三国志/漫画
今回は三マガの特集「官渡の戦い」関連作品(コラムと漫画)のご紹介です。著者はカッコ内です。
イラスト
おなじみの中井覺氏が描く表紙イラストと、巻頭カラーの原色武将図絵vol.3(今回は「火風燎原」の陳某氏が担当)は袁紹。ふくよかな中井氏版、凛と立つ陳氏版2通りの袁紹を鑑賞できます。
「袁」の字の後光にさらされる袁紹、陳氏のは何だか色褪せたような描かれ方で、立派な袁紹一門が薄れてやがて消えていく運命を表している印象を受けます。

導入
官渡の戦い復習編…タイトルどおりこの戦いがどのようなものだったかのあらましを説明したもの。関羽の活躍や弓や兵器を使用し、或いは地下から潜入を試みる激しい攻防、それにより戦が長引き、弱体化した曹操軍が起こした逆転劇、と、曹操寄りの視点で戦いを振り返っています。

漫画作品
官渡大戦(立花未来王&ダイナミックプロ)…すっかりおなじみになった立花先生の漫画作品ですが今回はギャグマンガ風に官渡の戦いを描いています。漫画でざっと戦の流れを、漫画の下には各勢力や思惑などの具体的な解説があります。
劉備はここでもしたたかです。

悪夢(加倉井ミサイル)…曹操と、彼を支えた軍師の一人、荀(じゅんいく)の話。荀が健闘したエピソードを入れる事で2人の信頼関係の描写やささいな言葉が招いたすれ違いを自然に見せています。

袁家かく戦えり(黄十浪)…官渡の戦いで敗れたものの、未だ兵力に余裕がある袁一族だったが、袁紹の死後、後継者争いの為に曹操の進撃を受けてしまう。
この作品では次男の袁熙(えんき)の視点で展開し、彼が三男の袁尚(えんしょう)を励ましながら袁家の再起を図る姿が描かれます。

コラム
三国志新聞(大澤良貴)…主に官渡の戦いの裏側(人間模様)や曹操の逆転につながった烏巣の補給基地奇襲が報じられています。
おまけ漫画は「アレ国さん」(末弘リョー子)。「アレ国志」で呉の人々やちょ^せんたちにすっかり出番を取られたとうたくさんが官渡で大暴れします。

官渡の戦い噂の真相(島崎晋)…官渡で曹操と袁紹が争っていた頃の劉備や趙雲、曹操の背後を突ける立場の劉表や孫策ら呉の勢力、在野の諸葛亮や司馬懿など、曹軍袁軍の周囲の勢力の動向を解説しています。
さらに、官渡の戦いで曹操に降伏した(裏切った)張コウ、高覧、沮授、許攸(きょゆう)の降伏した動機を追及した供述書もあります。

今回の特集で膨大な兵力と名家で優秀な人材も豊富だった袁紹軍が大敗し滅亡した様々な要因があった事が判ります。



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