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朝香祥 三国志「江のざわめく刻」

2005-05-13 20:24:17 | 三国志/小説(正史ベース)
コバルトシリーズ江のざわめく刻(とき)/朝香祥 著 桑原祐子 イラスト/集英社/未確認(入手不可?)/400円(本体価格)

内容とコメント孫策の死から八年後、赤壁戦に向けて揺れる呉を描いた作品です。
曹操軍の南下に怯え、周瑜と、亡き孫策に頼ろうとする呉の脆弱さ、なかなか開戦を主張しない周瑜と、読んでいて不安を感じさせ、自然に惹きつけられる描写が上手いです。
また、この作品から少しずつ周瑜の天下統一の展望が明らかになっていきます。

この武将がキラキラ♪
呂範。前作以上に派手な格好になり、戦艦にも豪華な装飾を施すなど、何故か(?)パワーアップしています。

この武将がキラリ!
諸葛兄弟。諸葛亮は焦燥や敗北感にまみれる普通の人、という描かれ方に非常に驚きました。
劉備に仕える理由や兄への情に流されそうになる所も既存のイメージからは意外ですが、新鮮な魅力になっています。
諸葛瑾はおっとりとしていて、和み系の人です。緊迫した展開の中で、肩の力を抜かせてくれる貴重な存在です。