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三国志読本(北方三国志・別巻)

2005-05-07 22:02:37 | 三国志/関連本
三国志読本(とくほん)北方三国志別巻/北方謙三 監修/角川春樹事務所/刊行中/571円(本体価格)

内容とコメント「北方三国志」の文庫化に際し、発行された手引書。「三国志」への深い思い入れを語った著者インタビュー、三国志時代の地理的検証、軍事、戦闘艦、武器、鎧の解説、官職と給与の紹介、曹操の詩作や食文化といった資料、「北方三国志」の内容に沿った人物の精神論、人物事典、年表、新聞「三国志通信」(単行本各巻付録を改訂)を収録しています。
戦闘艦の解説は図が欲しいところですが、その他の資料と共に興味深い内容になっています。

この項目がキラリ!
北方氏ロングインタビュー。武将一人一人に対して好意的で、書いてて楽しかったり、思い入れが強すぎたために先の執筆が非常に辛かった事を語られていたのが嬉しいです。
執筆当時の、西村京太郎氏や角川春樹氏とのエピソードがほほ笑ましいです。

この武将がキラリ!
張遼。彼の人物像はある武将の人格をフォローする役割があった事が明かされ、正直ショックですが、それだけに留まらない独自の軍事センスの持ち主と想定されていたのが嬉しいです。
個人的には張遼は関羽の人格もフォローしていると思います。張遼の生きる理由が関羽のあの台詞に尽きると見ていますので。