明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

バス通り 中島みゆき

2018-02-20 20:17:46 | 僕の音楽日記
この歌はどこかユーミンの世界観にも通ずる儚い女心が見事に表現されている。
決して強くないけれど
精一杯の強がりを振られた男に向けている
そんな心情描写は見事なのだ。
 
昔の女のことを噂話している
そのすぐ後ろに
噂されてる本人が聞いている状況。
 
少しぞくっとする状況でもあるが、
こんな場面ってよくあることでもあるわけで、
能天気に噂話をしている男の軽さが浮き彫りになる。
 
こういった男の軽さ
振られた女の重さ
を交錯する瞬間を描写する
作品を作る中島みゆきさんは
上手いのである。
 
81年にリリースされたアルバム
『臨月』
に収録されている一曲、
 
ユーミンの世界観。
と思ったのもまんざら嘘でなく
このアルバムには
アレンジャーとして
ユーミンの旦那
松任谷正隆さんが何曲か担当している。
 

スローバラード RCサクセション

2018-02-20 13:22:33 | 僕の音楽日記
会社の寮生活が始まった時
一個上の先輩が
RCサクセションの
『スローバラード』をカーステで
リピートして聴きながら
涙していた。

この歌の歌詞のように
野球場の駐車場に車を止めて
彼女と手を繋いで
寝た事があったらしく

いわゆる前の彼女さんとの思い出に繋がる
歌だったようで、
車に乗せられた僕は、
いつも先輩から
『良い歌だろ? な!良い歌だよなぁ〜』
『は、はぁ』と
いう会話をしたのを
覚えてる。

あの頃
そんなにいいと思わなかった歌だったし
清志郎さんの声は
特別 ファンになるほどでもなかったわけだし、
人は思い入れがある事からその歌がより身近でより美化される。
ゼロ距離の歌は何より自分の歌のごとく
いわゆる
マイフェイバリットソング
となるわけだ。

何年か後に
心のそこに染み付いたこの
『スローバラード』が
僕の中にも
何かすごくいい歌としての認識で
先輩の気持ちと同じくして
いい歌だと感じたとき
涙が止まらず
多分その瞬間
先輩の気持ちがわかった時だったのかも
しれなかったのだ。

聴かず嫌いは若い頃の僕には多かったし、
歳を重ねていくたびごとに
味わい方が変わっていく歌だってあるんだ
と思った。