この歌はどこかユーミンの世界観にも通ずる儚い女心が見事に表現されている。
決して強くないけれど
精一杯の強がりを振られた男に向けている
そんな心情描写は見事なのだ。
昔の女のことを噂話している
そのすぐ後ろに
噂されてる本人が聞いている状況。
少しぞくっとする状況でもあるが、
こんな場面ってよくあることでもあるわけで、
能天気に噂話をしている男の軽さが浮き彫りになる。
こういった男の軽さ
と
振られた女の重さ
を交錯する瞬間を描写する
作品を作る中島みゆきさんは
上手いのである。
81年にリリースされたアルバム
『臨月』
に収録されている一曲、
ユーミンの世界観。
と思ったのもまんざら嘘でなく
このアルバムには
アレンジャーとして
ユーミンの旦那
松任谷正隆さんが何曲か担当している。