明日の葉っぱ(8×8)=69

思いつくまま 気のむくまま書いてます。

ポケットいっぱいの秘密 アグネス・チャン

2022-02-17 19:20:00 | 僕の音楽日記
松本隆さんが
アイドルに初めて書いた
作品
「ポケットいっぱいの秘密」
この作品で
歌謡界へ
殴り込みをかける
狼煙があがったわけだけれど
松本隆という
日本語のロックを標榜して
ぱっぴいえんどという
バンドで実験的にそれを披露しながら
作詞家としての道を歩む
ステップアップした作品
このポケットいっぱいの秘密
には
秘密が隠されて
いるという
ちょっとした
遊び心


♪ あなた草の上
ぐっすり眠ってた
寝顔 やさしくて
"好きよ"ってささやいたの

歌詞の頭をつなぐと
「アグネス」になります

(何でこんなことをしたのかというと、「秘密」というタイトルだったからどこかに秘密を隠しておこうと思って。歌がベストテンに入って流行っている時は誰にも言いませんでした。
じっと黙っていて、知ってるいるのは僕ひとり。 遊び心です。)
松本隆談 


可愛いから
少々ヘタでもいいか…ってなってたのが
当時のアイドルだったのか?

天地真理、アグネス、麻丘めぐみ、などはまだ
それほど
聞くに堪えないほどではなかったが
そこそこ
歌として
アイドル歌手としての
道を広げていったひとたちだけれど

その後
大御所
浅田美代子さんの登場により
可愛ければいいという
なんでもありのアイドル路線へと
進んでいくわけだが
アグネスはその分岐点の歌手だったような気がする。


根なし草 かまやつひろし

2022-02-14 16:47:00 | 僕の音楽日記
作詞伊勢正三
作曲南こうせつ

歌うは かまやつひろしさん
アルバム 「あゝ我が良き友よ」に
収録


旅に疲れ愛を忘れ
根なし草のように
風まかせ 運まかせ
何もかも忘れて
さそわれるままに一人旅に出て
さそう人もない町でふと足を止めれば
何故か なつかしい町
何故か 淋しげな町

人はみな この町を
田舎と呼ぶらしく
麦畑がわざとらしく並んでいた
道を教えてくれたやさしい人の
白いワンピースのとても細い肩が
どこか君に似ている
どこか君の面影

西へ西へと走る夜汽車の窓に
書いた落書きの向うに
かすんで見えるのは
あれは遠い町の灯
あれは遠い故郷(ふるさと)
あれは遠い町の灯
あれは遠い故郷


このアルバムではフォーク、やロックなどのジャンルを超えた人たちが集まって作られた
かまやつひろしさんの人柄が出た
音楽性にも反映された
興味深いアルバムとなってる

根なし草
…今では使うことの少なくなった
いかにも70年代ぽい表現のひとつ

定着することなく
流浪の旅を続ける
そして忘れるための旅だったりする

そんな男がカッコよかった時代
憧れだった時代

理想というものが
大きくあって
求め続けてさすらう時は
ロマンがあって
そんな立場に酔いしれて
憧れて
男でいること、男であることが
カッコイイ時代

時の移ろいの中で
浮いてしまっているもの
かもしれない

詩も
いかにも正やんらしいコトバ運び
そして
曲もやはり
こうせつさんらしい
こうせつ節がでていて
アレンジもカントリーフォークっぽい
仕上がりになっていて
かまやつさんらしい音楽性の集まったアルバムになっている
その中の作品のひとつ
「根なし草」

2017年3月1日に亡くなってからもう4年も経って
もうすぐ5年になろうとしているのに
まだ、どこかで元気に歌っているみたいな
そんな気がする。










休みの日 JUN SKY WALKER(S)

2022-02-11 13:10:00 | 僕の音楽日記
小学生の頃は
土曜日半日
4時間授業で終わり
そして
日曜日の休み

週休1.5日というハードな
一週間だったと思う
ゆとり世代の子供たちからすると
ありえない学校生活だったと思う
でも
あの頃
学校にいくのが
楽しかったこともある。

日曜日休みの日は
友達と野球してるか
好きな漫画読んでるか
漫画描いて遊んでたか

音楽に没頭する前は
漫画が好きで
よく日曜日休みのたびに
自転車で
商店があるところまで
下っていって
書店を巡って
漫画の立ち読みから
次のお小遣いで買う漫画を物色
したり
そんな時間が楽しくて
結構ひとりの時はそうして
立ち読みに出掛けてたりした。
書店を四件梯子して
新刊とか狙って探しながら、

好きな漫画が
売れてなくなってないか?
残ってるか?
確認しにいくのである。

一件目の書店は
4坪ほどの小さな書店
漫画の棚とちょっとしたお菓子と文具と週刊誌、月刊誌が置いてあるくらいのところから
始まって

6坪ほどの昔ながらの
〇〇書店の看板の本屋さん
一件目、二件目は
店の真ん中にある
レジ台、店主が座る
風呂場の番台みたいな
とこに
店の主人が鎮座してる本屋さん

二件目はあまり漫画が置いてないけどそこにも顔を出す

〇〇ストアの中にある
本屋さん兼文具屋さん兼玩具屋さん
は漫画月刊誌などの立ち読みと
お気に入りのプラモデルを物色
そして
最後は駅前の10坪ほどの
〇〇堂書店
ここは
漫画のコミックは
立ち読み防止のためか
本棚の一番上に陳列されて
買うようなら
脚立でのぼって
購入本を取るという
仕組みになってる
だから毎回その店にいくと
高い本棚を見上げて
好みの漫画を探していた
その瞬間が好きで
買わなくても
物を探す時のワクワク感と
ドキドキ感は今でも忘れない

今度はあれ買おう
今度はこのシリーズを揃えよう
とか見上げながら
呟いていた
楽しい時間だった。


親からすれば
そんな暇があるなら
勉強しろ!って
いつも言ってたし、怒られてた。

確かに、その時間
勉学に勤しんでいたなら
今頃僕は…
なーんて
思ったりもして


確かに70年代の漫画は
名作やら
書き手も
素晴らしい人が多くてとても
楽しい時代だった。

休みの日には…

僕は自転車にのって商店街へと
くりだすんだ

そうして
休みは半日あっという間に
終わってしまう
また、野球をやる時は
試合とか練習もふくめて
ほぼ夕方4時半とかまで
グランドで泥だらけ、汗まみれに
なって
駆け回っていた、

放課後からの延長が
休みの日の
過ごしかた

休みは早く過ぎていってしまう

楽しい時間はすぐに
終わってしまう。
ジャンスカの
イケてるバラード
休みの日


いつも思うのは
昔も今も
休みの日だけ
一日 24時間もないような気がするってこと










just the way you are ビリー・ジョエル

2022-02-10 19:55:00 | 僕の音楽日記
1977年
中学生の僕は
FM放送も聴くようになる
クラスメイトからの
刺激。
洋楽の目覚め
ビートルズ、ボブディラン
カーペンターズ
サイモン&ガーファンクル
ど定番のものを
軽く耳にとおしながら
どこか
古臭い印象だったところ

そう、ラジオから流れてきたのが
最初は
ポールマッカートニーか?
なんて
とにかく
洋楽オンチで
誰がだれだか
わけわからなくて
もちろん英語の意味も知るよしもなく
むしろ半分興味もなく
というより
とりあえず洋楽聞いてます的な
スタンスの僕に

お!これってなんか
オシャレじゃね?

なーんて間奏に流れるサックスの音色に酔いしれ、流れるように歌う
心地よいメロディ
果たしてこれは
なんというアーティスト?だろうと
捜索するも、

すぐにヒット曲として
頻繁に流れることになった
just the way you are
日本語訳 素顔のままで
歌うは
ビリー・ジョエル


日本語訳は
とっても
ギザ
ホントにこんな内容の詩を
歌ってるのかな?
なんて懐疑心の中
やっぱり洋楽のもつ
寛容的世界では
逆にギザな感じのものでちょうどいい
日本人のもつ
照れと奥ゆかしさは
ある意味
歌の世界を窮屈にしている面もあるが
その辺のギザで広がりのある世界の洋楽は
それはそれで魅力あるものだと
認識しはじめた
中学生だった。

邦楽、歌謡曲のもつ
どちらかというと
ジメジメした今ひとつ垢抜けない
感じと
対象的に洋楽のもつ
解放的イメージは
やはりコロンブスのアメリカ大陸
発見の喜びに似て

僕自身の音楽カテゴリーが膨らんでいったのだ

ビリージョエル
ストレンジャーでの大ヒットで
誰もが知る事になる
有名なアーティスト
その人のバラードに
「素顔のままで」just  the way you are

明らかに
後追いの世代だった僕らの立ち位置に
今 この時 いい曲に巡り合い
これから歴史を作り出そうとして
いるアーティストを目の当たりにしたそんな思いになった
洋楽アーティスト
ビリージョエル

ここまで書くと
相当なファンになったような印象を受けるかもしれないが

残念ながら
これは入り口で
この後
イーグルスの
ホテルカリフォルニアに触れて
圧倒的に
イーグルスファンとなった僕なのだ
その前に立ちはだかってくれた
ビリージョエル

このオシャレな曲な感じが
今でも好きで
日曜日の午後
アンニュイなひととき
微睡む午後の日差しの中で
聴く
この歌は
この歌にも酔い
自分にも酔っていた
そんな作品だったことを
思い出す。





伽草子 よしだたくろう 作詞家白石ありすシリーズ

2022-02-08 19:52:00 | 僕の音楽日記
この作品がメジャーになる事で
作詞家
白石ありす氏の
名前が知れ渡ることとなる

先述ブログに紹介したように
山平和彦さんのもとへ
この
「伽草子」も持ち込まれた。
しかしながら
彼が この詩には曲のイメージが
湧かないという理由で
三片の作品の中で
「伽草子」は返されたという

そして
よしだたくろうさんのもとへ
渡った「伽草子」

♪雨もふりあきて 
風も止んだようだね
つい今しがたまで
どんちゃん騒いでた町が
ひっそりかんと 膝をただしてさ
静かだね woo〜wo
静かだね woo〜wo
夢でも食べながらも少し
起きてようよ

君も少しはお酒を飲んだらいいさ
覚えたての歌を
歌って欲しい夜だ
スプーンもお皿も
耳をすましてさ
あゝいいね woo〜wo
あゝいいね woo〜wo
泣き出しそうな声で
も少しいきますか

雲が飛ばされて
月がポッカリ独り言
こんな空は昔
ほうきに乗った魔法使いの
ものだったよと
悲しい顔してさ
君の絵本を
閉じてしまおう
も少し幸せに
幸せになろうよ…


現実の世界はなぜか
悲しみがあって
それは絵本の中のことのように
絵本を閉じれば
悲しみに
対峙しないでいいのだから

言い聞かせるように
「も少し、幸せになろうよ」という
希望と願いを込めた言葉で
この詩はおわっている
この詩のキモは
最後の一行にある

「も少し幸せに、幸せになろうよ」
大きな幸せを望むより
もうすこし
でもなく
も少しなのだ
捉え方なのだろうと思うが
も少しは
ほんのちょっとだけなのだ
ほんのちょっとのことで
ほら、幸せになれるんだよ
だから
幸せになろ?
って
優しく導いている


この歌の中にいる
男性の気持ちの距離
女性を見守りながら
優しく導いている
強引な感じはなく

柔らかく本人を尊重しながら
その心に寄り添っている風な
状況が見える

♪夢でも食べながら も少し起きてようよ
最初に出てくる
「も少し」
ここもちょっとだけつきあってよ
っていう気持ちが伝わってくる
強制ではなく
同意をもとめながらの
「も少し」。


♪君も少しはお酒をのんだらいいさ
いいさ
という言い回しも
どちらでもいいんだよという
優しい言葉。

お酒を飲みなよ
なのか
お酒を飲んでみたら?
なのか
お酒を飲んだらいいさ
なのか

この いいさ という言葉の深みと含みは
お酒を飲む行為の先に待つ結果が
きっといい事だからという
確信のもとに
促している言葉だと感じる

も少し
という言葉が
スパイスのように
効いている

も少し 起きてようよ
も少し いきますか?
も少し 幸せに 幸せになろうよ



あと少しのところが
夢の中なのか
おとぎ話のような世界の中に
いる二人 
幸せになるにはあと少し…

1973年 激動の時代に誕生した
拓郎さんの
名曲 「伽草子」
深夜放送からも
よく流れていた。

吉田拓郎さんが
金沢事件で苦しんでいた時に発売されたアルバム 「伽草子」
そして
無罪にて
釈放されてすぐにステージに戻って
その存在を改めて知らしめた
伽草子ツアーと銘打って
全国を回っていった
語ることより
反撃することより
歌でその全てを覆し健在ぶりと
存在感たる
光を放った

激しい感情の裏には
こんな優しい名曲によって
自らが癒されることにもなった
名曲 「伽草子」

きっと
この詩は
未来から送られたものなのか?
おとぎの国から送られたものなのか?
この時の状況を知ってか知らぬか
拓郎さんの元にくるべくしてきた
詩で、作品でもあったし、
作詞家白石ありす氏の代表作にもなったのだ。