中島みゆきさんが
ヒットチャート、を意識して、
いわゆる売れる歌い方
好感度をあげ可愛く、歯切れ良く
売れるように狙って
歌って
作られたであろう
「悪女」
シングルバージョン。
これは中島みゆきさん
作品の中にあって
別格
に位置する作品なように感じる
アレンジ、歌い方
メロディLINE
歌詞 どれも見事で
今聞いても古さを感じない
アレンジャーは
80年代大活躍された
船山基紀さん
沢田研二さんの
「勝手にしやがれ」や
田原俊彦さんの
「ハッとしてgood」や、
クリスタルキングの
「大都会」
円広志さんの
「夢想花」
なんかもそう
船山基紀さんは
だいだいデビュー曲を担当することが多いようでした
中島みゆきさんのデビュー曲
「アザミ嬢のララバイ」もそうでした。
1981年10月21日にリリースされた
この歌は
80年代オリコンチャート1位を獲得したシングルレコード80万枚を超えるセールス。
中島みゆきさんの作品には
よく女性の名前が入ってることが
多い。
「玲子」という作品もあるし、
「あの娘」という作品には
ゆう子あい子りょう子けい子
まち子かずみひろ子まゆみ
が出てくる。
さて、「悪女」での
まり子さん…
浮気された男への
精一杯のあてつけと
自分のプライドをみせる
いじらしさと健気さと
侘しさと可愛さを
感じさせる女性像を
まり子さんに授けたわけで
あの時代、女性はまだ今のように
軽やかで、サバサバしてなかった
どこか弱さと影ある所をもちあわせ
男より、上へいく
そんなキャラクターの女性は
出現してなかったわけで
今の時代で
「悪女」という歌のタイトルが
あるとしたら
内容は全然違うだろうと思う。
あの時代
そうそう
悪女、なんて人種はいなかったの
だから、
今の、時代なら…
かなり、居そうな感じだけど
それだけ
男は弱くなって
女が強くなっていった
のだろうと思う。
♫悪女になるなら…
月夜はおよしよ
素直になりすぎる
隠しておいた言葉が
ホロリ溢れてしまう
「行かないで」…
素直な女性は月夜でその
隠していた本性が
現れるのだそうだ…
強がってみても
「行かないで…」と言ってしまう
みたいだ。
今の時代は?
反対に
「勝手に出て行け」?なのかな?
悪女になりたくて、
なれなくて
精一杯悪女のふりをして
一太刀浴びせるつもりが
自分を傷つけてしまった
やるせない
そんな女性。
裸足で夜明けの電車で
泣いてから
この人は
悪女になれたのだろうか
…
たぶん
なりきれなくて
ポロポロ泣いて、泣いて
悪女になれない
自分に
また、泣けてきてたの
だろう…