トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

フィボナッチ・リトレースメントを活用しよう

2019-05-18 10:02:53 | 投資

  筆者が日経平均のフィボナッチを計算していて、それこそ腰を抜かさんばかりに驚いたのはリーマンショック時の暴落を目の当たりにした時であった。 

(A)2007/06/20 最高値 18297.00

(B)2008/10/28 最安値  6994.90

(C)高低差      11302.10

 C ÷ A  =  0.6177  (0.618)

   B ÷ A  =  0.3822  (0.382)

 誤差は10円以下、まさしく黄金分割比率で説明できてしまったのである。 

 FXの世界でもおよそプロと称される方には、フィボナッチ・リトレースメント(FR)やフィボナッチ・エクスパンション(FE)を多用される方が多い。FRは押し目や戻りの地点を発見するのに大いに役立つし、FEはトレンドの行きつく先を予測するためには欠かせない。 

 FRについては一般のトレーダーも多用されていると思われるが、FEを利用さる方は少ない。FEもMT4には標準装備されているが、デフォルトではチャート画面にアイコンが表示されていないので、カストマイズしてアイコンを出しておくと便利である。 

 FRの引き方は単純であるが、FEに関しては人それぞれの引き方があるのに加えて、3地点を選択する基準もFRほど簡単ではない。そこで筆者は、FEに替えてFRを加工して利用している。次のチャートを見てほしい。

  画像はGBPUSDの1時間足に加工を加えたFRを展開したものである。本来のFR 0.0%の下方にマイナス域のFRを付け加えている。FRを一旦加工してカストマイズしておくと、FEの役目も果たしてくれるし、FEよりも精密・正確であるため重宝している。金曜日の朝、セントラル短資のビデオ解説で和田仁志氏が述べておられたブレーク注目点(2月14日安値)がちょうど-32.8%となっていたので、備忘のためそのことをコメントとしてチャートに書き加えておいた。 

 講師の予測通り、-38.2%は早々に突破したため、思い切り売り参入、久々に楽しいトレードとなった。