筆者が日経平均のフィボナッチを計算していて、それこそ腰を抜かさんばかりに驚いたのはリーマンショック時の暴落を目の当たりにした時であった。
(A)2007/06/20 最高値 18297.00
(B)2008/10/28 最安値 6994.90
(C)高低差 11302.10
C ÷ A = 0.6177 (0.618)
B ÷ A = 0.3822 (0.382)
誤差は10円以下、まさしく黄金分割比率で説明できてしまったのである。
FXの世界でもおよそプロと称される方には、フィボナッチ・リトレースメント(FR)やフィボナッチ・エクスパンション(FE)を多用される方が多い。FRは押し目や戻りの地点を発見するのに大いに役立つし、FEはトレンドの行きつく先を予測するためには欠かせない。
FRについては一般のトレーダーも多用されていると思われるが、FEを利用さる方は少ない。FEもMT4には標準装備されているが、デフォルトではチャート画面にアイコンが表示されていないので、カストマイズしてアイコンを出しておくと便利である。
FRの引き方は単純であるが、FEに関しては人それぞれの引き方があるのに加えて、3地点を選択する基準もFRほど簡単ではない。そこで筆者は、FEに替えてFRを加工して利用している。次のチャートを見てほしい。
画像はGBPUSDの1時間足に加工を加えたFRを展開したものである。本来のFR 0.0%の下方にマイナス域のFRを付け加えている。FRを一旦加工してカストマイズしておくと、FEの役目も果たしてくれるし、FEよりも精密・正確であるため重宝している。金曜日の朝、セントラル短資のビデオ解説で和田仁志氏が述べておられたブレーク注目点(2月14日安値)がちょうど-32.8%となっていたので、備忘のためそのことをコメントとしてチャートに書き加えておいた。
講師の予測通り、-38.2%は早々に突破したため、思い切り売り参入、久々に楽しいトレードとなった。