トレード備忘録 & MT4/MT5インディケータ及びEAの開発

日々のトレード備忘録及びMT4/MT5に関する事項

FXTF社の「FXTF Symbol Kyojaku」を解析

2019-02-02 00:16:50 | 投資

 ブログ「とある専業トレーダーの秘密のチャート」にて通貨の日中強弱が一目で判定できるインジケータに触れた。その日の主要8通貨の強弱を判定して、トレードすべき通貨ペアを容易に発見できるという優れものであった。毎朝、マーケットが開いた時点をゼロ地点として一斉にスタートを切った後、その後の通貨別の動きが手に取るように分かる。

 

 本日午後11:15、ユーロ円30分足MT4チャートに同インジケータをプロットしたものである。円(金色)とユーロ(ラベンダー)がハイライトされていて、ときあたかもユーロが上昇、しかも円が弱含みであるから、ユーロ円にはかなり強い上昇トレンドが発生している。皆さんがこのチャートを愛用されているわけが理解できる。同インジはSさんからヒントを頂いて、やっと完成させることができた。 

 一方、FXTF社では、同社が独自開発したSymbol Kyojakuと称する優れたインジケータがある。ただし、プログラムのソースコードは公開されていない上に、プロテクトが掛っており、他社のMT4チャートでは作動しない。わずかに計算式の一部がおぼろげながらホームページに書かれていたので、これを参考にそちらのインジケータも作成してみた。インジの名称として取り敢えず「MetaGenic Kyojaku」とした。筆者個人も興味があったが、MetaGenicFX社ではこちらと最初のインジ(Daily Currency Strength、DCS)を抱き合わせで市場に出したいとのこと。DCSはすでに利用されている方もあるので、単独では市場価値が少ないとの商業的発想である。出来上がったMetaGenic Kyojakuは下記の通り。FXTF社のオリジナルとほぼ変わらない出来栄えとなった。こちらは、いずれのFX会社でも利用可能であることに加えて、変則的な通貨ペアを採用する業者でも対応可能にしている。(例えば、FXTFのUSDJPYはUSDJPY-cdとなっているため、6桁の通常ペア名によるインジやEAは作動しない)先ほどのチャート上にKyojakuをオーバーレイしてみた。

 

 これなら相場の大きな流れを観ながら、デイトレに専念できるのではないか。 

 作業を進めている中で、FXTF社のKyojakuは正しく表示されていないのではないかとの疑問を持つに至った。同社のツールも8通貨間の相対的力関係を判定できるようになっているが、実は同社ではCADCHFとNZDCHFはクオート(提供)されていない。通貨の相対的力関係を測るためには、関係するすべての通貨ペア28種総当たりで計算しなければならないが、一部の通貨ペアが欠けていると正しい結果が出ない。本件の場合は、ダイアログボックスでNZD,CAD,CHFを除外(false)としておく必要がある。trueにしておくと、正しい計算がなされないまま、8通貨が表示されてしまう。結局、FXTF社では、主要5通貨ペアのみの力関係が判定できることになる。 

(注)ハイライトされる通貨は表示されている通貨ペアとなります。例えば、GBPUSDのチャート上ではGBP(ライム)とUSD(赤)が強調されます。28種全ての通貨ペアを通常の6桁で提供する業者は、XM、FXPro、Oanda(New York サーバー)etc。