EQ6proのDECのバックラッシュが大きいことはよく知られたことのような気がします。
僕なりのDECのバックラッシュの調整方法をご紹介します。
最初に、ウォームシャフトが入っている部分(ケースと言えばいいのか)を固定している4本の六角ネジを緩めます。
以後、赤道儀を北極星に向けて、ホームポジションをとっている体(てい)でお話しします。
南側の芋ネジを緩めます。
南側の芋ネジは、締め付けるとウォームギアとウォームシャフトの噛み合わせを、緩める役目を担っています。
次に、北側の芋ネジを緩めます。
北側の芋ネジは、締め付けるとウォームホイールとウォームシャフトの噛み合わせをキツくする役目を担っています。
次に、ウォームシャフトの西側(基板側の上)にある黒い丸蓋をカニメレンチで外します。
黒い丸蓋を外すと、ウォームシャフトの西側のベアリングを固定するリングスクリューが見えてきます。
ウォームシャフトの西側のベアリングを抑えるリングスクリューをカニメレンチで緩めます。
DECモーターを外します。
もし、RA軸のバックラッシュも一緒に調整するなら、RAのモーターも外します。
最初に、北側の芋ネジをゆっくりと、それ以上締められないところまで、軽く締めます。
ウォームシャフトとホイールがキツく噛み合っているので、DEC軸を東西に振ろうとしてもビクともしません。
バックラッシュ、ゼロの状態ですが、シャフトとホイールがキツく噛み合って、シャフトが回転しない状態でもあります。
(僕の場合はベルトドライブ化してあるので)プーリーを指で触って、プーリーが回転しなくなっていることを確認します。
そうしたら、北側の芋ネジをほんの少し(15度程度?)緩めます。
すると、プーリーが指先で軽やかに回るようになります。
プーリーが軽ろやかに回転することを確認したら、南側の芋ネジを締めます。
あまりキツくは締めてません。
南側の芋ネジを締めてから、再度、プーリーが軽やかに回ることを指先で確認します。
そうしたら、六角レンチで4本の六角ネジを締め付けて、ウォームシャフトが入ったケースを固定します。
そして、再度、この状態で、プーリーが軽ろやかに回ることを指先で確認します。
次に、手でDEC軸を優しく東西に回転させます。
すると、黒い丸蓋を外して露出したDECのウォームシャフトの西端が出たり引っ込んだりするのが見えます。
ウォームシャフトの西側のベアリングを抑えているリングスクリューを少しずつ締め込んでいきます。
リングスクリューをキツく締めると、ウォームシャフトの東側のベアリングに、プーリーが押しつけられて、プーリーが回転しなくなります。
(標準仕様の歯車でも同じ症状が出るかどうかは確認していません)
プーリーが指で触って、軽やかに回転するところまで、リングスクリューを緩めます。
(多分、20度から40度くらいリングスクリューを緩めることになるかと思います。)
あとは、黒い丸蓋をして、モーターを取り付けて、完了です。
DEC軸を手で東西に振ると、若干、遊びがまだ残っていると思います。
これがバックラッシュの量を表すわけですが、現時点で猫五郎は、これをゼロにすることができていません。
しかし、これで十分、実用に耐えるはず、と思っています。
(2022/11/23時点でまだ実戦投入しておらず、確認を取れていません。)
この方法の問題点としては、遠征先でやるにはちと手間だということでしょうか。。。。
2022/11/29追記
上記で行ったDEC軸のバックラッシュ調整ののちに残った遊び、僕の機体では馬鹿にならない量でした。
友人のEQ6proを触らせてもらうと、まったくと言っていいほど、ガタ(遊び)がありません。
というわけで、さらに頑張ることにしました。
しかし、僕の方法では、いくら頑張っても、これ以上の調整ができない。
DEC軸を手で南北に回すとウォームシャフトの端が、ウォームギアとシャフトの噛み合わせの遊び(ガタ)の分だけ、飛び出ては、引っ込みます。
頭を捻りまくって、苦し紛れの解決策を思いつきました。
ウォームシャフトの軸の端の動きを物理的に制限して仕舞えばいい。
ウォームシャフトの端の黒い丸蓋の内側には、シャフトの軸が収まる空間がくり抜かれています。
そこにM5 外径12mmのワッシャーを入れてみました。
こんな感じ。
M5ワッシャーを4枚入れてみたところ、DEC軸の遊びがほぼほぼ無くなりました。(^_^;)
こんな裏技でDEC軸の遊びを無くしている人は他にいないのではないかと想像しています。
早く、星空の下でバックラッシュ測定を行いたいです。
その結果はこちら
そうなんでつ。(^0-)
このカニ目レンチで調整するナットが曲者なんでした。
(^0^)もやってみましたが、いつの間にかガタガタに
なっているので、締めたいのですが、第一にレンチが無い!
仕方がないので代用のマイナスドライバーでと思うのですが、
ある程度の締め具合を加減出来ないので、困るのでつ。
結局、それ以上を調整する根性も無いのでメーカ送りにしてます。(^0^8
どうも季節によって金属の熱膨張が関係しているように
思えて、アルミ部材を使う以上は仕方がないと思っており、
そこがこの赤道儀の限界なのか?とも思います。(^0^;
カニメレンチ、¥1500くらいで○マゾンで売ってますよ。
一つ持っておくとEQ6proの整備に便利です。
なかなかタイミングに恵まれなくて、まだバックラッシュの測定ができてません。
どんな結果か、気になって仕方がないです。
わかり次第、ブログでお知らせします。