木星と土星の大接近、ずいぶん話題になっていたように思います。
前回、このレベルで木星と土星が接近したのは397年前だそうですが、太陽に近すぎて見えなかったようです。
今回の大接近クラスの木星と土星の大接近を人々が実際に見たのは、1226年3月5日だそうです。
つまり、約800年ぶりの天体ショーということになります。
惑星は「惑う星」と書きます。
動かない星々の中に、なぜか動く星があることに昔の人々は気づいていました。
注意して星を見ていれば、1ヶ月単位で見ると位置が違うことが一目瞭然ですが、数日単位ではよほど興味を持って見ないと、位置が移動していることに気づかないでしょう。
それが、今回、日々、2つの惑星の位置が近づいてゆき、そして離れて行く様子が肉眼で多くの人々に観察可能でした。
前回の大接近を見た昔の人々はどう思って見ていたのでしょうね。
今回、観察できたのは17:00から18:00くらいの時刻だったでしょうか。
割と西の空だったので、日が落ちてから1時間程度という感じでした。
普通なら20:00前に帰宅することはなかなかないのですが、今回、幸運にも風邪を引いたため、在宅でした。
体調が良いわけではありませんでしたが、800年ぶりの天体ショーとなると俄然やる気が湧いてきます。
いつ以来ぶりかの赤道儀のセットアップをして日没を待ちました。
3日間とも天気図は教科書的な西高東低型でしたので、シンチレーションはひどいものでした。
木星の縞がまるっきり見えず。
土星の輪っかもユラユラでした。
以下、同じ条件でトリミングした写真です。
日によって、カメラの取り付け角度がちょっとズレたみたいですが、互いの位置関係はだいたいわかると思います。
しかし、まさか焦点距離1,200mmの同一視野で惑星を2つ同時に見れることがあろうとは、思いもよりませんでした。
これでシンチレーションが良かったらなぁと思わざるを得ません。
2020/12/20
2020/12/21
2020/12/22
以下、木星のガリレオ衛星に露出を合わせて撮影した写真
日々、ガリレオ衛星の位置が大きく異なります。
今まで考えたこともありませんでしたが、ガリレオ衛星の周回速度はかなり速そうです。
2020/12/20
2020/12/21
2020/12/22
それぞれの月
トリミングの条件がだいぶ違いますが。
2020/12/20
2020/12/21
2020/12/22
次回の大接近は2080年とのこと。
僕は生きていないでしょう。
子どもには、「次の木星と土星の大接近を見たら、パパと一緒に見たことを思い出してね」と言いました。
が、次回の大接近は明け方の低空であるとのこと。
見れるかな?
今年は惑星撮影、月のクレーター撮影に挑戦したいです。