猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2012/12/23 オリオン大星雲をEOS 60Daで撮影

2012-12-24 10:53:08 | 天体観測
天体撮影専用カメラ、EOS 60Daを購入しました。
現時点での僕の撮影機材を考えるとかなりの冒険です。
望遠鏡が入門者向けの口径8cmの屈折望遠鏡+経緯台(Scopetech SD-80AL)なのです。
この装備でいきなりEOS 60Daを購入する人はなかなかいないでしょう。
カメラの方が望遠鏡の4倍近い値段なんですから。

望遠鏡装備よりカメラの購入を先行させたのには理由があります。
EOS 60Daは基本的に受注生産で、なかなか市場に出回らない希少カメラです。
天体撮影専用なので、はっきり言って、需要がほとんどない。
だから、大手のキャノンが発売していること自体が注目に値するような代物です。

インターネットの店舗を見ていて、この半年間、「在庫あり」の表示を見たことがありませんでした。
ネットで見ていても、注文して半年待ちが当たり前の状況のようでした。

それが2週間ほど前、いくつかの店舗で「在庫あり」の表示が出たんです。
購入を迷いました。
自分の観測機材を考えたら、買うのは馬鹿げています。
でも、ほしい。
そう思って、2日間悩んでいたところ、在庫がすべて消えてしまいました。
後悔しました。


モータードライブ付きの赤道儀は確かに高価ですが、金を出せばいつでも買えます。
しかし、EOS 60Daは、金を積んでも買えないときは、買えない代物なのです。
「次に在庫を見かけたときは飛びつこう」
そう思いました。

そしてその10日後くらいに、再び「在庫あり」の表示を見たのです。
30分ほど迷いましたが、ポチッとな、しました。



さて、手元にEOS 60Daが届きました。

うれしい。


でも、EOS 60Daの能力を引き出す機材がありません。
これでは、購入した意味がありません。
すぐに赤道儀を購入するか。

高価でまだ踏み出せない。

今ある機材でできることはないか。

考えたあげく、考え出したシステムが、これです。





天体望遠鏡でオリオン大星雲の近くの星をみて、それが常に画面の中心にくるように望遠鏡を操作し続けます。
その望遠鏡にEOS 60Daをくくりつけて、オリオン大星雲を撮影します。
これなら、多少被写体ブレを起こしたとしても、ある程度の長時間露出が可能になります。





EOS 60DaにはEOS kiss X3についてきたキットレンズ、EF-S 55-250mm F4-5.6 ISをつけてあります。
EOS 60DaのセンサーはAPS-Cなので、フルサイズと比較すると焦点距離は400mm相当になります。
星雲撮影としてはちょっと物足りない焦点距離ですが、それでもなにも写らないわけではない。
それに、安物の経緯台で誘導するので、精度の良い誘導はできないはずです。
これ以上長い焦点距離にしても、おそらくはうまく写らないでしょう。


世間は三連休ですが、相変わらずそんなものは関係なく休日当番です。
(正月、夏休みを除くとこの1年間、三連休ゼロです。GWに至っては2連休すらなかった・・・)
それでも12/23日曜日が当直明け、翌日12/24は休日。
しかも、晴れた!
EOS 60Daを購入していきなり、撮影の大チャンス到来です!!!

しかし、月齢9.8の月が明るく夜空を照らしています。




しかし、しかし、やらずにおくものか。

撮影を決行しました。
ISO 1600、F値5.6、露出時間15秒!



ん・・・。

今までで一番まともに写っていますが、期待したほどではない。

ちなみに、撮って出しの画像はこれです。



もともと光害のひどい場所に住んでます。
光害マップでは最も明るい白表示の領域です。
それでもやはり、月が明るすぎた。
しかもオリオン座にけっこう近かった。
露出時間を30秒にしたら、背景が明るすぎて、星雲がますます見えにくくなりました。

背景が暗ければもう少し写ると思います。
月が下弦の周期に入るのを待つしかないか。


画像処理はPhotoshopで行いましたが、やはり天体写真の画像処理は小動物写真のそれとはだいぶ異なるように思います。
僕の知識がないということもあるでしょうが、それにしてもPhotoshopでの星雲画像処理には限界があるように感じます。
そうなるとステライメージの導入が検討されます。
そうなると必然的にWindowsを導入せねばならず・・・。


いずれにせよ、現在の撮影システムで最高の写りをしたとしても、おそらく僕はそれに満足できないでしょう。


モータードライブ付き赤道儀、オートガイドシステムに踏み切ることになりそうです。
EOS 60Daを購入したというのは、そういうことなんだと思います。


これを機会に光害マップをみてみました。
日本は世界に稀に見る明るい国なんですね。。。
星観測適地が・・・・ほとんどない。
知らなかった・・・・。

コメント (1)
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