旅ゆけば

拙い旅の記録とひとりごと

円応寺

2020-12-16 17:41:55 | 散歩
石段を登りきると人気のない日陰の円応寺は、いささか幽玄的に見えた。
拝観料200円を払い、早速小ぶりなお堂に入る。木造の閻魔王坐像を正面に左右十王が鎮座している。堂の中は薄暗く、それぞれの像の説明書きを読むのに少し難儀した。 閻魔王坐像は、運慶の作と言われており、憤怒の形相ですごい迫力。恫喝が聞こえてきそう。でも何故か長く見つめていたい気持ちにもなる。
十王それぞれの役割の説明書きも興味深かった。
死後の、誰にも分かり得ない世界で行われる審判。 生前の行いが全て記録されそれに応じて・・・なんて読むとこの歳になってさえ、何か恐れのようなものを感じて、密かに人の悪いことは出来ないなぁなんて思ってしまう。年忌の意味なども改めて知ったりした。
閻魔大王、地獄、極楽。悪事は裁かれ、罪を償わされる。善行を積めば天国に行ける。死んでも別の世界がある。全て古からの人間の想い、望みなんだろうなぁ。
心が荒んだらまた来ようかな、なんて思ったりした。
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