旅ゆけば

拙い旅の記録とひとりごと

本は先生

2020-12-04 00:00:00 | 日記
1942年6月のミッドウェー海戦を境に戦況は暗転の一途となる日本な訳だが、南洋の島々の激戦地から始まり、硫黄島の戦い、沖縄戦、ポツダム宣言受諾までのゴタゴタを経て敗戦とそれぞれ良さそうな本を選んでは読んでいたが、やはりこの戦争において広島、長崎に投下された原子爆弾の事は避けて通れないのである。それを知らなければこの戦争の姿は知り得ていないと言えるだろう。
だけど原爆関係の本を手にするのには大の大人になったにも関わらず少しためらいがあった。
既にその出来事が、悲惨だとか繰り返してはいけないとかそんな生易しい表現など遥かに超える大惨事である事は知っているからだ。活字上とはいえ、その悲劇を再確認するようなことは精神的にキツイなぁと思った。だけどこれを知らなければこの戦争の半分を知らない事になりそうで何とか良書を一冊読したいと思っていた。
確か小学校3年生のときの担任が割と熱心に戦争についての教育をするタイプだったようで、原爆投下時の広島の様子のアニメーション映画を見せたのだが、9歳の身にはただただ恐ろしいトラウマにしかならなかった。(作風が強烈過ぎた。)戦争の悲惨さを理解するというより兎に角恐ろしい見るに耐えないもので目を背けるしかないホラー映画と変わらないものになった。はだしのゲンが子供が怯えるという理由か何かで有害図書になってしまったとかなんだとか呆れるような話があったが、現実年端のいかない子供へ理解を繋がすのは難しいことだろう。それでも教育として伝えることは大切なだとは思うが。
私は読むべきであろう一冊として「黒い雨」を選んだ。有名な小説だ。
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