旅ゆけば

拙い旅の記録とひとりごと

蟹🦀を求めて北陸へ 金澤・芦原温泉への旅 ③東尋坊と北陸本線に乗り遅れそうになって泣きが入った話

2024-02-26 13:00:00 | 旅行
2/26(月)
10時頃にホテルをチェックアウトした。 名前は忘れてしまったが、応援割があった。その後は、えちぜん鉄道のあわら湯のまち駅より10:18発のバスで東尋坊へ向かった。雨は上がり、気温も恐れていた程低くなく、風もなく、暖かいくらいだった。
10:47東尋坊に到着。降りてすぐにお店で荷物を預かってくれたので、預け、さっそく東尋坊への向かった。東尋坊は言わずと知れた大迫力の断崖絶壁、柱状節理の美しい国の天然記念物である。 柵はなく、自由に見て回れるが、岩の隙間から海面を見下ろすとその高さに足がすくむ、鳥肌が立つ。やはり福井県に来たからには、観て帰らねばと思っていたので、その願いが叶ってよかった。一定の年齢以上だったら必ず火サスのテーマと犯人の投身自殺未遂→主役刑事の説得→犯人悔い改めのクライマックスシーンを思い浮かべるはず。
さてスリル満点の景色も満喫できたので、またバスで芦原温泉駅まで戻ることになった。タダで荷物を預けた売店で何か買わないと微妙な空気になる感じだったので、夫がお土産のお酒を買った。東尋坊発:11:54。バスの時刻表を見ると乗車したバスが駅に着くのは、12:35。 福井に向かう北陸本線普通の発車時刻の5分前程だ。 旅先でこの余裕のない乗り継ぎは無理と考えるものだが、ここは田舎。後続は、約30分待つ上に700円程プラスになる特急に乗ることになってしまう。そんなものだから夫は、とにかくその普通に乗るためにバス乗車中ずっとヤキモキしていた。信号につかまればイライラ、降車にもたついている客がいればイライラ。。。
しかし、なんとかほぼ時刻通りにバスが駅に到着したので、ダッシュで構内に向かう。 乗る予定の電車はすでに駅に到着している模様だ。余裕はない。 しかしこの駅には昨日到着したのが初めてだ。ろくに構造が分かっていないうえに、多分来る新幹線の開通のため拡張されていたようだ。 夫は、ダッシュで今思えば根拠なく多分こっちだろうと思った方に行く。(夫とは、性別の違いで当然体格も脚の長さも全然違い、彼は運動神経が良い方ではないのだが、それでも男性の機敏さについていくのは大変(´;ω;`))必死についていき、エスカレーターを駆け登り2階に行くも改札はない。「なんでないんだよ!!! 間違えた!!!」人目も憚らず大絶叫する夫。(もともとほどんと人はいないけど。) 私は、彼のダッシュに必死についていく途中、1階部分で「改札はこちら→」と書いた紙をちらっと見たのだが、初めての場所でよく分からないのと走るのに必死なのとマスクで苦しいのとで、そのまま一緒に2階へと走ってしまった。それを言うと「それを見たのなら言えよ!!!」とまだ大絶叫。 もう乗車は、あきらめるしかないと思ったのだが、夫はあきらめない。今度は、ダーッとエスカレーターを下り、元来た道を戻り、「改札はこちら→」へ。私が付いてきているかどうかはお構いなし(´;ω;`) 私は、マスクをとって走ればよかったのだが、その余裕もなくマスクをしたままだったのと日ごろの運動不足がたたって本当に足が前に出ない状態になってきた。出発のベルが鳴っている。もう間に合わない。 しかも→の先はすぐに改札ではなく、また登りの階段。私はもう絶望して歩き出した。 夫はどうなったのか知らない。置いていかれた(´;ω;`)
この時はっきりもうこの人についていけない、と感じてしまった。以前から何度か思ったことあるけれど。 苦しくて胸が痛くて泣きそうになる。もうどうでもいいや。。。 そこへホームから私の名前を絶叫する夫の声。夫はもともと地声がすごくでかい。 「○○○!!! 早く!!! 早く!!!」まさか間に合う? もしかして出発を待たせてる?
私は、力を振り絞って階段を上るために足を上げ、半分朦朧としながら、改札をくぐり(誰かに激突したかも、ごめんなさいm(__)m)、もうふらふらになりながら、今度はホームへの階段をやっとのことで降りていく。 ホームに夫の姿。 出発せずに停車している北陸本線! 「早くしろ! 早く!」 私はやっとのことで電車に駆け込み、バタバタ、お互いギャンギャン言っている夫婦に車内からの視線・・・。(´;ω;`) 申し訳ないのと恥ずかしいのとで、こんな経験したことがない。
電車が発車する。 空いている席にゼーゼー言いながら座る。泣きそうになる。なんでこんなことになるんだ。。。 私はギリギリの時間行動は大嫌いなのに!そうならないためにいつも余裕をもって行動している人間なのだ。
苦しい呼吸で胸が痛い、体が熱い、脚がしびれている。
福井駅まで泣きっ面で無言になってしまった私。さすがに夫はそんなに走らせて悪かったよ、と言ってきたけど。 旅行中一度はある修羅場。やっぱり今回も起きたか(´;ω;`) いつもギリギリのお前にあんなに怒鳴られたくないよ!!!

これは、大変ショックでトラウマに近い出来事だったので、一体何時発の普通電車だったのか、思い出せないし、記録もしていない。あまり思い出したくない。多分12時40分位に発車の電車だったのかな。 降車時にぼんやりして定期で降りてしまい、払い戻ししてもらうことにもなっちゃったし。
旅行で時間に追われるのは、しっかり計画していても時と場合によっては、仕方ないこともある。 しかし今回は、本当に泣きそうだったし、着ぶくれて重たいリュックをしょいながら必死にダッシュして電車に飛び乗るのはとても怖かった。私は、駆け込み乗車で電車に挟まれた過去がある。すごく危険な行為だし、迷惑だ。
一方でいつも余裕をもって行動しているのがデフォなので、運悪くピンチに陥った時のダッシュが利かないかもとも思った。そういうのは、逆にいつも直前でバタバタと時間との戦いを繰り広げている夫のような人間の方が慣れていて強いかも。
時間管理が出来ている方が、当然圧倒的に偉いのだけど、不測の事態に備えて脚力はもう少し鍛えておいた方がいいな、と思った。

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